パワーボムの西園寺
ぱわーぼむのさいおんじ
概要
「オウ、虎徹! 元気にやっとるか!?」
「相良ァ! テメェ、あんまカタギ泣かせんじゃねぇぞ!」
「春日、カタギを泣かすやり方じゃあ、極道は極められねぇぞ」
久我虎徹が所属する京極組の幹部構成員。フルネームは西園寺健吾(さいおんじけんご)。
元プロレスラーでプロレス技であるパワーボムを十八番とする事から「パワーボムの西園寺」の異名を取る。
久我同様、今では少数派となってしまった京極組の良識派構成員であり、外道構成員達の動向に目を光らせる監視者の様な役割を担っている。
人物
容姿
銃弾でも致命傷にならない程の分厚い筋肉と190cmはある巨体の持ち主で同じく格闘を得意とする良識派構成員同様に屈強。美人な娘とは似ておらず久我は同じ遺伝子なのかと疑った。
性格
京極組の良識派ということでまさに任侠。家族思いな父親で外道派構成員にもやり過ぎないように釘を刺す本格派の極道(釘を刺された相良は後に良識派になっている)。
一人娘の由美子を溺愛しており、彼女が半グレに凌辱されたと知ると、怒りと悲しみのあまり呪詛を吐きまくっていた。娘を傷つけるものに対しては我を忘れてカチコミをかけるがその性格を悪用した外道に撃たれたことがある。
経歴
元は人気が落ち目のレスラーで、所属していた道場から解雇されてしまい、公園で途方に暮れていたところを先代の組長に拾われ、京極組に入門したという経緯があり、今でも先代の組長に深い恩義を抱いている。そのため、久我や一条などと同じく今の京極組に対して嫌悪感を抱いており、外道の組員達に威圧をかけて抑え込む役目も担っている。
能力
パワーボムを初めとしたプロレス技によるステゴロで戦う。凄まじい戦闘能力の持ち主で、先代組長の時代に敵対組織を素手で全員叩きのめし再起不能に追い込んだという実績も持っている。片手で成人男性(娘を強姦した性犯罪者達)の頭にアイアンクローをしながら軽々持ち上げる腕力から放たれるプロレス技の威力は凄まじく、彼の逆鱗に触れた外道は当たりどころが悪く即死した。
活躍
初登場。溺愛していた娘の由美子が下衆の男から乱暴を受け、このショックで由美子は男に拒否反応を示してしまい精神病院に入院したことを久我に涙ながらに伝え、久我が情報屋に依頼し情報を買う。後日その事件の首謀者が自分と対立していた元組員の春日であることを知ると、久我と犬飼を連れて報復に向かった。そこで拳銃を持って待ち構えていた春日に狙撃されてしまうも、レスラー時代から鍛えている分厚い筋肉のおかげで何とか耐え抜き、逆に全身全霊をかけたパワーボムで春日の息の根を止めた。
とは言え、無茶がたたったのか倒れ込んでしまい入院する事となったものの、父親が銃撃された事を久我から聞かされた由美子は立ち上がる事が出来た。
「春日ぁぁ! あの外道がァァァ!」
「そんな豆鉄砲で俺が殺れるかァァァ!」
京極組のシノギを潰そうとしたカジノとグルである闇金を、野島と国生と共に粛正し、闇金のトップにヤキを入れていた(尚、闇金業者は野島が熱した油を掛けて止めを刺した)。
「よく言うだろう。獅子はウサギを狩る時も何とやらだ」
※恐らく「獅子搏兎」という四字熟語を指すと思われる。
黒焉街のホストクラブ「ロミオ」に勤めている九条の固定客達が、「頂き女子(でっち上げの嘘をサラリーマン等の男性に吐き、同情を誘って資金を奪い取る詐欺)」に手を染めていた事から、他の京極組の強面組員と共に彼女らへの監視を行っていた。
詐欺の証拠を掴んだ後は彼女らをビルの一室へと連行し、「頂き女子」は詐欺行為であると説教を行い強く釘を刺した。この辺りは人情家である彼らしいやり方だろうか。
「おめえ等 こんな真似をしていたら二度と日の目も見れなくなるぞ」
(九条の女達「ひ…はい…」)
日下組長のドラ息子・晋平がスナックでのイザコザで河内組の組員を殺害した際に、彼らの遺体を処理し終えた久我に対して「シマで河内の連中が何か嗅ぎまわってるぞ」と伝えに来ていた。
関連タグ
ヒューマンバグ大学 京極組 京極組の天才・久我虎徹 京極組良識派の構成員
メリケンサックの近藤…西園寺と同じく京極組の良識派構成員で、格闘を得意としている。
アイスピック野田…敵対組織、天羽組に所属している。西園寺と同じく組の幹部構成員。
ドスの工藤…敵対組織、天羽組に所属している。彼も元格闘家のヤクザ。ただし経験した格闘技の種類からパワーが強みの西園寺とスピードが強みの工藤ではかなり先方が異なる。