もしかして
⇒21年発表の優里の楽曲。
ベテルギウス
太陽系から約642光年の距離にある恒星(赤色超巨星)。オリオン座に2つある一等星のひとつ(もう一つはリゲル)。シリウス、プロキオンと共に冬の大三角を形成することで知られる。
青白い色をしているリゲルと対照的に星の色は赤である。
その直径はとてつもない大きさであり、(時期によって変動するが)最大で太陽の約1000倍もあり、仮にベテルギウスを太陽系の中心に置いたとすると、火星軌道を大きく超え、木星軌道付近まで達する。観測技術が発達した現在でもベテルギウスより直径の大きい恒星は数個しか発見されておらず、肉眼で見える恒星の中では最大級である。
太陽系から比較的近いので地球からの見かけの大きさ(視直径)が太陽を除いて全天で最も大きく、ハッブル宇宙望遠鏡で特徴的ないびつな形状が捉えられているほどである(太陽以外で表面が撮影された初めての恒星である)。
誕生してまだ1000万年しか経っていない若い星だが、質量の大きな恒星ほど寿命が短いので、ベテルギウスも星の寿命的にはもう終幕に近づいていて、(天文学的スケールで)近いうちに超新星爆発して消滅するものと思われる。あるいはリアルタイムな時系列ではすでに爆発している(上述の距離の関係上ベテルギウスの超新星爆発が地球で観測されるのは発生の642年後)のかもしれない。
明るさが不規則に変化する変光星であり、その中でも星自体の形状が変化する脈動変光星に分類される。ベテルギウスが普通の恒星のような球形ではなくいびつな形状をしているのは、膨張によりそれ自身の重力(質量は太陽の約20倍)によって自らの形を保つことができなくなり、宇宙空間に大量のガスと塵を撒き散らしているためである。