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伊調鋭一の編集履歴

2022-04-23 18:30:36 バージョン

伊調鋭一

いちょうえいいち

漫画『SOULCATCHER(S)』のキャラクター。

プロフィール

誕生日2月11日
身長小さい
メイン楽器指揮棒
サブ楽器ピアノ
好きな食べ物魚料理
好きな音楽クラシック・無音
備考4歳から作曲を始める。

概要

SOULCATCHER(S)の登場人物で、天籟高校へ偵察・見学に向かった神峰翔太らが出会った、竹風高校の学生指揮者

神峰と同じ一年生ながら、創設3年目で指導者も経験者もおらず、1,2年目は県大会銅賞だった竹風高校吹奏楽部を1年足らずで県大会初金賞へ導いた張本人。

癖っ毛らしい黒髪が特徴。


神峰が「見」る彼の心は、音符ピアノ鍵盤で構成されているハート。

「音楽の塊」と神峰が感じるほどに共に生きてきたことがよく分かる一方、音楽が無くなると壊れてしまうのではないかと思われるほどに危うさすらあると称されている。


人物

基本的には温和で敬語で話す。

全ての音を正確に判別できる絶対音感を持ち、人の声にもメロディを見出しては伴奏を付けたくなるため、会話中には鍵盤を弾くように指を動かす癖がある。

自分に厳しい祖父伊調剛健のことは師としても慕っており、「おじーちゃん」と呼ぶ。また、神峰のことはライバル視するあまりか、「神峰翔太」とフルネームで呼ぶ。



能力

”世界のイチョウ”と呼ばれる世界的指揮者・伊調剛健の孫であり、幼少から音楽に馴染み、技術を叩きこまれたサラブレッド

上述した絶対音感に加えて、聴いた音が「色」として認識される色聴の共感覚(シナスタジア)を持ち、それによって演奏者の「気持ち」や「体調」を明確に把握するなど、積極的に活用している。

だが、最大の武器は「人を正しく育て、導く力」。指導者も経験者もいなかった竹風に馴染んだ後、漫然と音楽を楽しんでいた竹風のメンバーに無理をさせず、それでいて練習の質と量を高めながら、バンド全体なら上位陣とも勝負できる実力を付けさせていった。必要であれば演奏者の扱う楽器も変更を提案するなど、1人ずつの個性と演奏全体を見据えながら「個性を組み合わせ、加工する力」も高い。

その事前の準備を終えたメンバーによる指揮を行えば、相手に「尊敬」や「畏怖」の気持ちを抱かせる、圧巻の指揮を行う。そこまで尽くしても決して驕ることなく、「演奏者(みんな)が奏でてるんですよ。皆の力です。そこがスゴいんです」と謙虚な姿勢を見せることから、竹風のメンバーからは絶対の信頼を寄せられている。


活躍

初登場は上記の通り天籟高校で、合同練習では全国クラスの天籟を相手に見事な指揮を見せる。

指揮後に現れた神峰が啖呵を切った際、神峰に興味を持って自分が指揮をしたメンバーの指揮をやらせてみる。初心者でしかない神峰は天籟の音に飲み込まれてしまう中、鋭一は凡庸な指揮で演奏が「真っ黒」になったと感じるも、神峰は「虹を出してくれ」と叫び、かつて剛健が教えてくれた「虹」の単語が出たことで鋭一を驚かせる。

指揮の失敗で演奏が中断した後、鋭一は思わず神峰に「何を見ていた?」と発現の真意を問いただす。そこで自分が「真っ黒」と評した演奏を「真っ暗」で「大荒れ」の「空と海」を見たことを告げられたことで、神峰の能力を「自分よりも鋭敏な共感覚」と称し、素人とは思えない表現力を秘める神峰をライバルと見なして、「僕は君に絶対に負けたくない!!!」に宣戦布告をする。

そして神峰の帰り際、鳴宛メンバーとの会話から神峰が初心者どころか楽譜すら読めない素人であることを知り、音楽を学んだ時にどこまで飛躍するのか、思わず震えていた。


天籟ウィンドフェス前に行われた剛健のコンサートに付き添いで来ており、コンサート会場を離れた剛健を捜していた所、偶然神峰と再会し、剛健に神峰を紹介する。舞台袖では剛健の見事な指揮を見て「自分ならこうする」と指揮をしていた折、神峰も独自の解釈で指揮をはじめ、その指揮から神峰の急速な成長を感じ取った。

ウィンドフェスでは神峰の初めての指揮による演奏を称賛する中、竹風メンバーによる指揮を神峰に見せ、神峰に「畏怖」の感情を抱かせる。偶然同じ演奏曲を演奏する際には、先行で演奏することになるが、それによって神峰は一時自身を見失うほどの圧巻の演奏を見せた。演奏後の結果発表では、最優秀曲部門で神峰指揮の曲と同数の評価で最優秀曲となるが、直後に現れた剛健が突如神峰を叱りだしたのを見て、「剛健が神峰を選び、一票差で自分が敗北した」と解釈。演奏後、神峰に「コンクールで君を倒して、伊調剛健の評価を覆して見せる」と雪辱を誓うが、神峰には鋭一の「心」が黒く染まるのが見えていた。


その後は自身を鍛え上げるために、合同練習で縁が出来た下無高校の「アドバイザー」をアンサンブルコンテストの間だけ引き受けることを了承。コンクールで地区大会銅賞止まりだった下無高校を全国大会金賞にまで引き上げた。


一方、引き受ける際に「神峰翔太という男に勝つ為です」と宣言している鋭一の心は「どういう構造か理解できない箱」に本心を隠すようになっていた。

全国大会では鳴宛高校の金井淵涼を竹風に誘うも、すげなく断られている。そして吹越聖月叉山兄弟といった同世代メンバーと共に、改めて神峰に宣戦布告した。


コンクール県大会では神峰を上回るも、西関東大会直前に、体調を崩していた剛健が倒れたことを、黒条善人から伝えられる。敬愛する剛健の異変に気付かなかったことに動揺し、心が弱った中で黒条の漆黒の言葉を真に受けてしまい、心が潰されてしまう。

実は、鋭一の「心」の中では音楽をする理由が「伊調剛健に認められること」が全てになってしまっており、周りどころか本人ですら気付かないほど複雑な「音楽」で「心」を隠してしまっていた。だからこそウィンドフェス直後は剛健に選ばれなかった事による「神峰への憎しみ」で心が黒く染まり、アドバイザーになった時には心が「謎の箱」に収まっていたのである。そして黒条は心の支えが剛健だけであるという脆さを見抜き、的確に突かれて心を潰したのである。

心を潰された鋭一は、意識の戻らない剛健に寄り添っており、神峰の叫びにも「どうでもいい」と一切応えなかった。そして神峰から「じーさんにどんなことを教わってきた?」と問いかけられる。

コンクール西関東大会で神峰率いる鳴宛高校の演奏をラジオで聞かされる。最初は聞こえる音の全てが「騒音」だと感じながら拒絶を続けていたが、「自分の音楽」を貫き続ける神峰の演奏を聞くうちに、鋭一は音楽を指揮する者が誰か、そして自分の原点が何かを思い返す。

神峰の指揮による音楽が騒音とは違う、様々な「衝撃」が走る「音楽」だと感じる中、鋭一は「絶対音感も共感覚もなければいい」と思った幼い頃と、その時に剛健が教えてくれた「この世はすべて音楽、お前を祝福するためにある」という「音楽の楽しみ方」を思い出す。そして、「こいつに負けない自分でありたい」と思わせたライバル、神峰翔太の存在を思い出し、遂に再起を果たす。

己の原点を取り戻した鋭一はコンテスト会場に向かう。病院から会場まで県をまたぐ必要があったが、刻阪響の姉である刻阪楓によって会場まで届けられ、竹風の演奏までに間に合うことができた。復帰直後の指揮であったが、これまで以上の相手に「畏怖」を感じさせる演奏をしてみせて、全国大会の切符を手にした。

演奏後は神峰と共に黒条に向き合った際、神峰の言葉から動揺したことを指摘するも、思わずその場から遁走した黒条に呆気に取られてしまう。


全国大会当日、演奏前に神峰だけと話し合う中、金賞の価値より、神峰に勝つことの方が自分にとっての栄誉だと宣戦布告する。

そして本番では音楽を巨大なという「一個の生命体」として完成させ、「七色の虹の音」を以って他校を引き離す。神峰が散々苦労して導き出した「桜の音」を引き出し、鳴宛高校が「虹の音」に辿り着き、下無高校が食らいつく中でも「虹の音」を揺るがせず、最後の最後まで神峰の壁であり続けた。だが、神峰が自分の想像を超える「神峰だけの虹の音」を引き出した際には、その演奏に込められた「神峰のこれまで歩んできた苦難と思いやり」を感じ取ったことに、心が震えるほどの感銘を受ける。結果として神峰率いる鳴宛高校と同じ金賞であったが、聴衆が「鳴宛高校」と「神峰翔太」だけを覚えていったことから、実質負けとなった。

全国大会終了後、黄昏る神峰と刻阪の後ろから突如として現れ、更なる高みに上ることを伝えに来た。そして去り際、神峰に対して今日の指揮が「全然良くなかった」と言った直後、「最高だった(ファンタスティック)!!! なんてね!!」と、最高の笑顔と共に神峰を称えるのであった。


余談

名字には、「調べ」の字が。イ長調にも由来するか。


関連タグ

SOULCATCHER(S)

伊調剛健 神峰翔太

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