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解説編集

絶対音感は、基準となる他のと比べて高さを識別する「相対音感」に対して、他の音と比べないで音の高さを識別する感覚のこと。

ある音を出した時に、即座にその音の名前を言い当てることができたり、正しいコードやメロディからずれている音を瞬時に識別したりといったことができる。


あくまでも人間の感覚であるため、同じ「絶対音感を持つ」と言っても個人差がある。

単純に「音の高低をある程度把握することができる」というだけであれば、多くの人が持っている能力と言えるため、「絶対音感」というときは、わずかな音程のブレや複雑な和音も聞き分けることができたり、音名と音の高さを明確に判断できたりといった「高度な」音感能力を持つ人、音楽における専門的な能力として利用できる人のことを指す場合が多い。

高度な絶対音感は、脳や聴覚が大きく発達する0歳から4歳までの間に高度な音楽教育を受けることでしか身に着けることができないと考えられており、音楽の演奏作曲の際に有利になる才能である(ただし、著名な音楽家の中で絶対音感を持たない演奏家作曲家も多くいる)。

いわゆる「耳コピ」や音を聞いて楽譜に書き取る採譜などを得意としている人も多い。ほかにも、一人での練習でも自分のミスに気が付きやすい、複数の楽器を用意しなくても作曲しやすいなどといった利点がある。


「音楽に強い才能」ではある反面、「音楽にしか使えない才能」であるうえに、神経質な人だと「生活音の音程が気になってソワソワしてしまう」「他人の演奏を気楽に聴くことができない」「会話相手のかすかな声のトーンの違いに過剰に反応してしまう」など、日常生活に支障をきたすことがあるという。

また、基準となる音(音階)が、特定のものしか受け付けられない(例えば、カラオケで原曲キー以外だとうまく歌えなかったり、楽譜に記載されている音と実際に出る音が違う移調楽器が苦手であったりする)という人や、単純に音の高さだけを聞き取っているのでそれぞれの楽器の特性である音色がうまく聞き分けられないという人もいる。


ちなみに、絶対音感でも歌が下手(音痴)、楽器の演奏が下手、楽譜があまり読めないなど、音楽的な技術が低い人も少なくない。これは「耳で覚えて、自分の基準で再現する」クセが付いている人ほど、正確な楽譜・周囲の演奏との自分の演奏のズレに気が付きにくく、リズム感や単純な演奏技術が身につきにくいためと考えられる。


一部インターネット上では、「絶対音感の人が音名をズバリ当てられるように、声を聞いただけでどの声優が話しているか当てることができる」という能力を持つ人のことを「ダメ絶対音感」と称することがある。


絶対音感の持ち主(50音順)編集

キャラクター編集


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関連項目編集

音楽 才能 相対音感

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