ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ロケット弾の編集履歴

2012-02-28 18:34:58 バージョン

ロケット弾

ろけっとだん

ロケット推進で弾頭を投射する兵器。誘導性能はなく、ただまっすぐ飛ぶだけである。最初は機銃よりも高い破壊力を生かし、対爆撃機用に使われていた。ミサイルが実用されるにつれ、対空用としては使われなくなっている。一方、対地ロケットや携帯ロケット弾は改良が続けられ、現在でも兵士たちの『守り神』として活躍している。

概要

ミサイルに似ているが、『誘導されない』(まっすぐ飛ぶだけ)という点が違う。


こんにち配備されている歩兵携帯ロケット弾(RPG-7など)の他にも、

第二次世界大戦ソビエトが使った対地ロケット(カチューシャ)や、

同じくドイツが対空用に使った各種ロケット弾が有名である。


カチューシャ

通称『スターリンのオルガン』

低い命中率を数で補うことになっており、発射台トラックにして十数台や数十台がまとめて発射する。

ただでさえ多い発射数が更に増え、着弾点付近はものすごいことになる

ソビエトは空軍の代わりに砲兵部隊が進化しており、カチューシャはその象徴的存在である。


空軍か砲兵か

支援される側にとってはどちらも同じである。

空軍と砲兵にはそれぞれ強みがあり、

・砲兵:陣地さえ据えればいつでも支援できる事

・空軍:射程(距離)に関係なく支援できる事

どちらを重視するかは軍の重点によるが、

ソビエトでは軍隊の規模を生かして砲兵の整備に力を注いでいる。


大戦の反省

1950年代、アメリカの防空戦闘機の主武装は対空ロケット弾だった。

これはドイツ上空で爆撃機部隊が大損害を負った反省による。

ロケット弾は1発あたりの破壊力が大きく、

至近弾(惜しいハズレ弾)の爆発でも撃墜されてしまったのだ。


この戦訓をもとに、アメリカ空軍は防空戦闘機の主武装をロケット弾にした。

飛来するソビエト爆撃機に対する一撃必殺を期してである。

しかし第三次大戦は起こらず、結局そのような危惧は必要なくなってしまった。


現在のロケット弾

対空用では既に使用されていない。

歩兵携帯用・空対地攻撃用・地対地攻撃用の物のみ残っている。


  • アメリカの場合

空対空目的では既に使われなくなっている。

より命中精度の高いミサイルが登場したためである。

例外としては戦闘ヘリ用の対地ロケット弾ポッドがあるが、

こちらも戦闘ヘリ自体が『空飛ぶ対戦車砲』として使われる場合は搭載しない。


そもそもヘリコプターは低空を低速で飛行するため、被弾率が高い。

被弾によって飛行不能になることを避けるため、

「近接航空支援(CAS)」では通常の攻撃機の方が多く用いられるようだ。

(正確さは戦闘ヘリが上のようだが)


ロケット弾は「一定の範囲内を掃討する」目的では有効だが、

戦闘機攻撃機)による実戦投入はベトナム戦争が最後である。

ロケット噴流が相互に干渉しあって精度に欠ける為、

クラスター爆弾を投下する方が好まれたのだ。

(いわく「どこに飛んでいくか判らない」とか)


ハイドラ70ロケット弾に誘導能力を付与した先進精密攻撃兵器APKWSが開発されている。

セミアクティヴレーザー誘導により高い命中精度を持つ。


  • ロシアの場合

現在でも使われているようである。

(だいぶん縮小したようだが)

大部隊が相互にぶつかり合う戦いをイメージしていたらしく、(⇒クルスクの戦い

その際の成功体験もあるらしい。

攻撃機戦闘ヘリが多数ポッドを搭載し、一斉発射することで地上を制圧する。


しかし、実戦では精度が必要とされる状況も多かったらしく、

MiG-27ではそれまでの攻撃機よりも攻撃精度が改善されている。

現在では精密誘導兵器も盛んに導入されており、向上が目覚ましい。

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました