概要
ゲッサンが開催した『からかい上手の高木さん』スピンオフ募集企画『高木さん杯』に投稿され、グランプリを勝ち取った作品の一つ。
漫画配信アプリ『マンガワン』にて毎週水曜日連載中。2022年2月時点で既刊15巻。
タイトル通り『からかい上手の高木さん』の10数年後が舞台であり、成人して結婚した(元)高木さんと西片、そして二人の娘・ちーの日常生活が描かれる。
原作のエピソード『想い出』が基になっているとはいえ、現在進行中のラブコメディ漫画とその後日談漫画が同時に連載・展開される事態は極めて異例と言える。
登場人物
(※はTVアニメ版『からかい上手の高木さん』での配役。話数はマンガワン準拠)
西片家
結婚して西片姓になったかつての高木さんで現在は専業主婦。作中では「お母さん(おかーさん)」「西片さん」と呼ばれており、下の名前は未だ不明。中学時代と異なり髪を後ろで束ねている。詳細は語られていないが西片とは「まっすぐゴールイン」したことが示唆されている。
今作では夫のみならず娘もからかいの対象となった。ただし隠す必要が無くなったので愛情表現はストレートになっているほか、ちーに対するからかいは子育てにも活用されている。
単行本おまけ等で描かれている約10年後の未来でも容姿に大きな変化はなく若々しいままであり、ちーの恋路をからかいながらも応援している。
ちー(CV:宮本侑芽(TV)※ / 高橋李依(PV))
西片夫妻の愛娘。外見はお母さん似で表情はお父さん似の幼稚園児。まだ舌足らずでセリフはほぼ平仮名で表現されている。イタズラ好きな性格で、お父さんをからかったり、お母さんにからかい返されたりする。「おとーさんと結婚する」と言い張るお父さんっ子だが、一方で時々勝負する「アイツ」の事も気になっており……
原作の『想い出』の時点では名前が決まっていなかったため、今作の連載にあたり山本・稲葉両氏によってちーという呼び名が付けられたという経緯がある。ただし正確な名前は両親同様に不明。
単行本おまけ等の未来では中学生となっており、若い頃の高木さんそっくりの容姿に成長している。しかし、お母さんやアイツにからかわれてしまうのは相変わらず。
成人して体育教師になった一家の大黒柱。何故か序盤は姿を見せず、キービジュアルでも顔を隠されたりしていたが、7話(1巻収録『お父さん』)以降は普通に登場するようになった。作中では「お父さん(おとーさん)」「西片先生」と呼ばれており、やはり下の名前は不明。今作では妻のみならず娘からもからかわれる日々を送っている。優しく家族想いのイクメンとして頼れる姿を見せる一方、ちーに関してはやや親バカな一面もある。
中学時代から「からかわれた回数×10回」の腕立て伏せを継続しており、その甲斐あってか身長が大きく伸び逞しい肉体の持ち主となった。
たぬすけ
ちーがよく持ち歩いているたぬきのぬいぐるみ。ちーにとって大切な存在で、失くした時に号泣したり幼稚園にこっそり持っていこうとしていた。ちーの成長後も変わらず大切にされている。
原作の『想い出』から登場しているキャラクター(?)であり、199話(15巻収録『今日こそ』)ではルーツが描かれた。
くろすけ
西片家の愛犬。単行本10巻以降のおまけ漫画にのみ登場。本編時点ではまだ飼われていないが、200話(15巻収録『指輪』)に1コマだけ出演した。名前通りの黒い毛並と、ちー曰く「ちょっとふてぶてしい目」が特徴。クールだが優しい性格らしく、ちーにとてもよく可愛がられている。
原作の『犬』に登場した犬(正確には『ふだつきのキョーコちゃん』の登場人物・岩原ヒカリの飼い犬)に容姿が似ており、恐らくその子孫と思われる。
西片夫妻の同級生
72話(6巻収録『せんせい』)から登場。現在はちーが通う幼稚園の先生であり「ミナせんせー」と呼ばれている。また、既婚者で三児の母でもある(結婚後の姓や相手は不明)。明るさやユカリ達との会話で見せる能天気さはそのままだが、ちーを注意するなどしっかりしたところも見せるようになった。
同級生の中で一番最初に登場し、その後も度々ちーの幼稚園関連の話で出演しており比較的出番が多い。
80話(6巻収録『びこう』)から登場。現在はOLであり、結婚が決まったものの時折マリッジブルーになっていたが140話(11巻収録『幸せ』)で無事に結婚式を挙げた。ミナ同様結婚後の姓や相手は不明。
ちーには当初目つきの鋭さを理由に怖がられていたが、ちーが憧れる「およめさん」であったため、懐かれるとともにそう呼ばれるようになった。その後はちーを結婚式に招待したり、からかわれるようになる等良好な関係を築いている。
ユカリと同じく80話から登場。独身らしく現在も月本姓のままと思われる。中学時代陸上に打ち込んでいた影響かスポーツライターとして働いており、また175㎝とかなりの高身長になっている。ミナとユカリとの関係は相変わらず。
なお、大人になった三人娘のデザインと設定は山本氏によるものであり、単行本6巻におまけとして収録されている。
中井くん(CV:内田雄馬)※
129話(10巻収録『くしゃみ』)から登場。現在は西片と同じく教師となっており「中井先生」と呼ばれる。真野ちゃんとは無事に結ばれたが、結婚後も相変わらず妻をやきもきさせているらしい。
(元)真野ちゃん(CV:小岩井ことり)※
中学の頃から付き合っていた中井くんと結婚し現在は中井姓と思われる。登場は129話の1コマのみで近況は不明だが、夫の帰りが遅いことを心配していた。
158話(13巻収録『しんぱい』)で名前のみ登場。近況は不明だが現在も(元)高木さんと交流が続いており、一緒に旅行する計画を立てていた。
その他の登場人物
男の子(CV:上村祐翔)※
たまに近所の公園に現れるちーと同い年の少年。ぶっきらぼうな態度だが根は優しい性格。名前は不明で、ちーから対面では「アンタ」、それ以外の場面では「アイツ(あいつ)」と呼ばれている。ちーのことが気になっている様子であり、かつての西片夫妻を思わせるからかい勝負を繰り広げている。
原作エピソードの『西片』が初出のキャラであり、本編初登場は93話(7巻収録『おないどし』)だが単行本おまけには5巻から登場している。
メガネの子(CV:幸村恵理)※
100話(8巻収録『入学式』)に登場したちーとアイツの中学の同級生。アイツとは小学校でも同じクラスだったが忘れられている。
初出は山本氏による投稿漫画『西片ちゃん』(原作単行本13巻におまけとして収録)
関連動画
PV①
PV②
TVCM
外部リンク
関連タグ
恋に恋するユカリちゃん:高木さん杯における同時グランプリ作品。
からかい上手の元高木さん:表記揺れ