概要
CV:高橋李依(TV・2016年10月CM) / 加藤英美里(2016年6月CM)
西片の隣の席に座る、女子中学生。
彼をあの手この手でからかって遊ぶ天敵である。
下の名前は現時点では不明。周囲からは「高木さん」「高木ちゃん」と呼ばれている。
作中では美少女として扱われており、西片を罠にはめて爆笑するとき以外は、考えていることを表情にあまり出さず、いつも微笑みを浮かべている。
教師からも優等生と認識されており、からかわれる度にオーバーリアクションで教師に叱られている西片に対し、からかっている彼女自身は滅多に怒られている様子が無い。
成績優秀で運動神経も良く、絵も得意で性格も良い才色兼備な完璧超人だが、それら以上に西片への思わせぶりなイタズラに対しては異常に頭がよく回る小悪魔。
何より特徴的なのは、西片の心情や未来の行動を完璧に読み取る能力である。
このため彼女は常に西片の一枚上を行っており、二人の関係は彼女が思いのままに西片を操り、弄んでいるように見える。 西片の心を読むのはお手の物であり、彼が意識していない事すらも自然にサラッと読み取っている。
数少ない弱点は腋と西片を恋愛的な意味で大好きな事(本人には気づかれていない)。
基本的に西片といる事がほとんどだが、彼以外のクラスメイトだと鷹川すみれと行動を共にしている事が多い。
真野ちゃんとも親しく、彼女の提案でダブルデートに行ったり合同交換日記を交わしたりと恋愛面で協力し合っている。また、ミナ、サナエ、ユカリとも、それなりに仲が良い。
恋愛について
前述したとおり、西片には気づかれていないものの、読者視点だと彼女は明白に、西片に対して単なる好意以上の強い恋愛感情を抱いている。
彼女の西片に対するイタズラは、むしろ小学生以下でよくある好意の裏返し、好きな人にこそちょっかいを出したい、という以外の何物にも見えない。 ちょっかいを出すのは西片限定というのがその証左か。
それどころか、表情一つ崩さずにいられるのが不思議なくらい、この年代としては赤面もののアプローチをかけることも多い。その一方で西片が彼女をからかおうと試みると、するりとかわして、逆に西片をからかうなどお姉さん的な一面も有している(ただし、西片が何気なく発した言葉には動揺した事が何度かある。両者の関係が進展するごとにその頻度は増している) 。
西片の考えをあっさり読みとるのも、彼女がそれだけ西片に関心を持ってきたことの表れとも考えられる。 また、西片といる時間を一瞬でも増やそうとしているのか、彼が日直や居残りペナルティを食らった時などは積極的に同行して(からかいに行って)いる。彼女にとっては西片と恋愛関係になるよりも、一緒に居ること自体が重要と思える描写も多い。
このような状況なので、クラスメイトからはほぼ「高木さんと西片は付き合っている」と認識されているのだが、やはり気恥ずかしさがあるのか、付き合ってるかを直接問われた際は「付き合ってないよ」と否定している。真野ちゃんやユカリの反応を見るに、自分の恋心を友人たちにも直接語ってはいないようだ。
西片視点では無敵の存在である高木さんもまた、あくまでも等身大の中学生なのである。
また、西片をドキドキさせる為に間接キスや相合傘のようなボディタッチやそれに準ずる行為を頻繁にし、挙げ句の果てには「濡れた自分の服を西片に着させる」「(体育ズボンを履いている事を教えずに)スカートで逆上がりする」という大変エッチな行動を積極的にする。
彼女は性の違いをしっかりと理解、意識している上でこれらの行為をしていてなおかつ自分からしており、一切表情を変化させないことからむっつりスケベと言える……かもしれない。
本編では告白シーン等はまだ描かれていないが、十数年後の未来を描いたエピソードである『想い出』(単行本5巻)では、二人が結ばれ娘が生まれていることが明かされた。結婚後の家族生活は後述のスピンオフや『タイムカプセル』(単行本18巻)等で描かれている。
また、『劇場版 からかい上手の高木さん』では原作に先駆けて二人の関係に答えが出されている。
スピンオフ
『想い出』を基にしたスピンオフ作品『からかい上手の(元)高木さん』でも主役を務めており、今度は愛娘のちーをからかうようになった。ちーのリアクションは父親似であり、それがさらなるからかいを誘発する要因になっている。 なおからかいはちーの教育にも活用されており、「子育て上手の(元)高木さん」とも言える。
ちなみにちーをからかうようになったので西片(お父さん)をからかうことはなくなった……なんてことは全くなく、現役バリバリでからかっている上に完全に綱を握っている。
ただし、結婚したせいか好意はオープンになっており、デレ発言もかなり増えた。
すみれやミナ、サナエ、ユカリなど中学時代の友人とは未だに付き合いがある。特にミナは娘が通う幼稚園の先生なので会話の機会も多い。
実写版
概ね原作通りだが、実写映画へと物語を繋げるための要素として中学2年生の終業式を以て父親の転勤を理由にフランス・パリへ引っ越すことになっている。(元々、アニメでは転校を匂わせる演出自体は存在している。)
また、10年後となる映画では、中学時代は将来の夢をほとんど考えておらず、引越し先のパリで様々な芸術作品を鑑賞したことで美術に興味を持ち、帰国後芸術系の大学へ進学、母校で教師になるかこのまま芸術家になるか進路を決めるために母校で教育実習を行うことを決意したというその後の過程が描かれた。