あらすじ
深海棲艦との終わることのない戦闘が続く「現代」。それはこの国のインフラ整備に大きな影を落としていた。遅々として進まない道路整備、完成しない青函トンネルや瀬戸大橋、そして延びない新幹線。ともかく依然として交通の中心は鉄道(国鉄)のままであった。一方、折からの提督不足で余剰気味の艦娘。これを国鉄が受け入れ、「護衛車掌(カンレチ)」として列車や連絡線を護る役割を与えた。
作中用語
護衛車掌(カンレチ)
列車を護るために車掌として勤務する元艦娘の総称。
カンレチという呼び方は、「カン(艦娘のカン)+レチ(列車長、車掌の略語)」から。
護衛車掌が乗る列車には、時刻表に「護衛」と記載される。
この作品の主人公。真面目だが、仲間と乗客に振り回され気味な護衛車掌。
ハマの赤い彗星に並々ならぬ対抗心を燃やす。
中央線の急行8419Mに勤務中に深海棲艦の襲撃を受ける。湯の花トンネルは列車が入りきらないようだが...。
なお、史実では湯の花トンネルは第二次世界大戦中に列車が機銃掃射を受けて乗客が犠牲となっている。
登場路線・列車・車両
東京と横須賀鎮守府を結ぶ重要路線。その反面、末端部は合理化のため2両編成の62系が走っていたりする。
急行402M
大阪ー長野間の急行。使用車種は165系8両編成で、グリーン車が1両連結されている。元は名古屋ー長野間だったが、政治的理由から大阪ー名古屋間の急行を統合した。内陸部のみ走るが、琵琶湖に深海棲艦が出現したため護衛車掌の勤務区間となった。
153系ブルーライナーによる運転。