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そもそもの始まり

 凱旋門賞の覇者であるトニービン産駒であり、『女帝』の異名で知られた名牝エアグルーヴ。気高き女性としてのイメージはスマホゲームウマ娘プリティーダービーでも、生徒会副会長としての任をこなしながらレースに励み、メジロドーベルたち後輩の範となるべく行動で示していくという形で描かれている。

 …のだが、史実のエアグルーヴは実際調教師たちからどう見られていたかと言うと、よく厩務員の顔をベロベロ舐める甘えん坊であった。それだけでもゲーム中のエアグルーヴとのイメージからかけ離れているのだが、近年になってエアグルーヴが笹田和秀調教師(当時は調教助手)から『ギャル』と呼ばれていたという事実が発覚したのである。

一体どういう事なのか

 それは、サンケイスポーツの週刊ギャロップより刊行された『週刊100名馬』のエアグルーヴ特集からであった。

『…「牡馬のバブルガムフェローには勝てないかもしれない」と率直に言った。その時、笹田は「オーナー、ギャルを信じてやってください」と、すがるような目つきで訴えた。笹田はエアグルーヴのことを、なぜかギャルと呼んでいて、彼にとってはギャル命だったのである(以上原文ママ』

 時は1997年、天皇賞秋を目前に控えた時期、エアグルーヴ陣営は昨年の天皇賞秋の覇者であったバブルガムフェローと争う事に及び腰であったのだが、それに対して当時調教助手であった笹田和秀氏は『今のエアグルーヴなら十分に牡馬と戦っても勝てる』という意味で上記の発言をし、陣営は天皇賞秋への出走を決断。結果は皆の知る通り、バブルガムフェローを下して秋の盾を手に入れたのである。

 …が、そんな時に名前ではなくあだ名で呼んで、エアグルーヴを信じてほしいと進言したのが、後に深刻なミーム汚染を引き起こす事になろうとは、誰しも思いもしなかったのである。

そして時は流れて

 エアグルーヴが秋の盾を獲ってから25年経った2022年、この情報が『ウマ娘』のトレーナーたちに知られることになると、

  • ゲームにおけるエアグルーヴに対するイメージと余りにもかけ離れた発言
  • 発言者が彼女のファンではなく、彼女のことをもっとも知る立場にあった調教師
  • 動画でも知られている、彼女の舐め癖
  • そして多くのトレーナーの持つ『ギャル』に対する一般的なイメージ

 といった事が多くの絵師たちの脳に衝撃を与え、普段は厳格で真面目な彼女は実はギャルだったという概念がミーム汚染として発生。笹田氏の発言『ギャルを信じてやってください』とともに『ギャルグルーヴ』という概念が爆誕することとなったのである。

わけがわからないよ

余談

なお、「ギャル」という言葉は現在でこそ「生意気で夜遊び好きな陽キャ系不良娘」みたいな感じで使われるが、元々は普通に「若い女性」を意味していた(ただし基本的に女子大生新人OLを指していた言葉。なので本タグが付いているエアグルーヴのほとんどは女子高生を意味する「コギャル」と呼ぶのが正しかったりする)。

1997年頃には(不良と言うほどではないが)パリピみたいな意味になっていたとは言え、「ギャル」という言葉の意味合いが現在とは若干異なっていた可能性も考慮する必要はある。

…まぁ最初期でも「おじさん(おばさん)には理解不能」と言う揶揄も強かったのだが。