※ネタバレ注意
概要
魔龍王ラプラスが一万年かけて開発した鎧にして「闘神」。世界で最も強い七人の戦士・七大列強第三位。ただし、上位列強の強さになるには特定の装着者などの条件を満たす必要がある。列強に登録されているのは闘神鎧なので、装着者を倒しても鎧を完全に破壊しない限り順位は変動しない。
鎧自体が保有する膨大な魔力から自我を持っており、装着者は意識を乗っ取られ戦いだけを求める狂戦士へと変えられてしまう。一度装着してしまえば装着者は自らの意思で脱ぐことは出来ずに生命力を吸い取られ、やがて死に至る。
その高い性能とそれを上回るデメリットから、魔龍王ラプラスの最高傑作にして最狂の失敗作と称された。上位列強でも破壊することは難しいため封印されていたが、後にヒトガミの使徒となったバーディガーディに盗み出される。
鎧を装備したバーディガーディの意識を乗っ取った後は、製作者である魔龍王ラプラスと相打ち、戦いの余波でできたリングス海に沈む。
性能
表面は発する魔力で黄金に輝いており、形状は装着者に応じて自在に変化する。
帝級並みの魔術を無効化し、帝級剣術でも表面しか傷つかないうえに破損を瞬時に修復する機能があり、鎧自体を破壊することは困難。
装着者には疲れや痛みを遮断して装着者に常に最高のパフォーマンスを発揮させる。
その一方で、一度装着すれば対象の生命力が尽きるまで脱ぐことが出来ず、次第に意識を乗っ取られる。完全に乗っ取られると魔龍王ラプラスが開発した千の奥義を使用でき、あらゆる武器を錬成して鎧が戦局を判断して放つ。
また、鎧自体には自己修復能力があるものの、装着者を回復させる機能はない。さらに言えば鎧単独で戦闘を行うことは出来ない。そのため、対峙する相手に鎧を貫通して装着者にダメージを与える手段があると共に装着者が自身の負傷を治す手段が無い前提に限り、持久戦が弱点となる。
その性質から装着者の戦闘能力よりも肉体の生命力が重要で、最もその条件に合うのが純血の不死魔族である。彼に装備されると七大列強上位としての強さになるが、それ以外の者では鎧の性能を完全には引き出せない。
(闘気が使えないルーデウスが着ても大して強くならず、完全に乗っ取られたバーディガーディも自分が不死魔族でなければ一撃で死んでいたと回想している)。
純血の不死魔族が装着すれば持久戦の弱点がなくなるだけでなく再生能力が強化され、攻撃を受けても一瞬で回復し、闘神鎧の防御力と合わせてどんな攻撃でも倒すことができなくなる。
装着者
第二次人魔大戦とビヘイリル王国の戦いで装着。装着者で列強上位の強さになるのは闘神鎧に乗っ取られたバーディガーディのみ。バーディガーディ自体は第二次人魔大戦以降に身体を鍛えて強くなっているが、ビヘイリル王国の戦いでは闘神鎧に乗っ取られていないので千の奥義を使えず、攻撃力や速度は七大列強下位なみと大幅に弱体化しているため、攻略法さえ知っていれば七大列強下位でも対処できる。
ビヘイリル王国の戦いで装着。純血不死魔族ではなく闘神鎧に乗っ取られていないので列強上位相手には勝負にならないが、闘神鎧に乗っ取られていない状態のバーディガーディよりも単純な戦闘能力は上回る。
- アルデバラン
第二次人魔大戦時に装備した人族。大戦を勝利に導いた「黄金騎士」と謳われている。しかし、本物のアルデバランは最初の装着時に生命力が尽きて死亡しており、彼の伝説はそれ以降の装着者やラプラスのものと混同されている。
余談
ループの中でオルステッド自身が装備した経験や、上記とは別の人物が装備したケースもあるが、いずれの装着者も生命力が尽きて死亡している。