概要
エルオーネとは、『FINAL FANTASY VIII』のキャラクター。
物語のキーとなる重要なキャラクターで、スコールの見る夢の中の登場人物の一人でもあった。
「自分の知る人間の意識を、自分が知っている人の過去にジャンクションさせる」という能力の持ち主で、その能力故に常に追われる半生を過ごしてきた。スコールたちがたびたび見るラグナたちの夢は、彼女が過去を変えたいと願って発動しているものだった。
元はガルバディアのウィンヒルという村に住んでいたが、2歳の時に戦争で両親を亡くし、近所に住むレインに引き取られた。その後怪我で村に運ばれて来たラグナ・レウァールをレインが看病する事となり、レインとラグナを両親のように慕っていた。しかし村が魔女アデルの後継者探しで世界中の少女たちを集めていたエスタ兵に誘拐されてしまい、その際にエスタのオダイン博士によって特殊能力を見出され、アデルからも目を付けられていた。しかしエルオーネを助けにエスタに来たラグナたちによって救出された。
その後ラグナたちはエスタを支配していた魔女アデルを封印し、混乱真っ只中のエスタからひとりウィンヒルのレインのところに帰された。しかしレインはそれから間も無く子どもを産んで亡くなり、孤児となったエルオーネはレインの息子と共にイデア・クレイマーが経営する孤児院に引き取られた。
それからはスコールたちより年上の姉として孤児院で数年間を過ごした。しかしオダイン博士がエルオーネの研究を諦め切れず、ラグナたちに秘密裏でエルオーネを探しており、クレイマー夫妻はエルオーネを守るために白い船を造り、イデアが船長として各地を転々する内に白い船も孤児院として機能するようになった。また白い船に匿われた際にスコールと離れる事となり、大好きだった「エルお姉ちゃん」がいなくなった事がスコールのトラウマとなった。以降ずっと白いSeeDの船の上で生活しており、イデアに育てられた孤児たちもエルオーネの護衛となる白いSeeDとなった。
ラグナたちは大混乱のエスタを放ってはおけず、エスタの情勢を安定させる事に必死だった。やがてオダイン博士が不審な動きをしている事に気付き、まだエルオーネの力の事を諦めていなかった事を知った。その過程でレインがエルオーネが帰って間も無く死んだ事、エルオーネは孤児院に送られてオダイン博士から逃げていた事をようやく知ったが、その時既にエルオーネは行方を晦ましており、レインとエルオーネの事をずっと後悔していた。
エルオーネ自身もラグナたちがエスタにいる事を知ってはいたが、エスタが鎖国状態で他国からは情勢がわからず、エルオーネを狙うオダイン博士もエスタにいるため、エスタに行く事ができなかった。しかしある時白いSeeDの船が接触したエスタ兵の船でキロス・シーゲルを見つけて飛び移り、エスタに戻ってラグナと17年ぶりの再会を果たす。