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スラヴァ級ミサイル巡洋艦の編集履歴

2022-05-30 08:33:33 バージョン

スラヴァ級ミサイル巡洋艦

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スラヴァ級ミサイル巡洋艦とは、旧ソ連/ロシア海軍の保有する巡洋艦の艦級。

概要

スラヴァ級ミサイル巡洋艦(Ракетный Крейсер Типа<<Слава>>)は、ソ連海軍およびロシア海軍の巡洋艦のクラス。ロシアでの正式名は1164計画型ロケット巡洋艦で、計画名『アトラーント』。カーラ級巡洋艦をベースに超音速対艦ミサイルを装備するなど対水上戦闘を重視した艦級である。1番艦の艦名は『栄光』を意味し、ソ連崩壊後1番艦の艦名が変更された現在でも「スラヴァ級」の名称は踏襲されている。


来歴

1960年~70年ごろ、ソ連海軍は対潜作戦を重視した艦を建造していたが、仮想敵であるアメリカ海軍空母機動部隊の脅威が高まったことを背景に、対艦攻撃能力に優れた水上戦闘艦を必要とするようになった。そこで、当時大型対潜艦として建造されていたカーラ級を基礎とし、対潜ミサイルに変わり、重対艦ミサイルを搭載するよう設計されたのがスラヴァ級である。優れた対艦・対空戦闘能力を持っており、空母機動部隊と対抗するための主戦力として認識されていた。ソ連崩壊後もその性能を買われ、旗艦として運用されることが多い。近代化改装が予定されており、しばらくの間は現役であると思われる。


1番艦のモスクワ(元スラヴァ)はウクライナ侵攻で2022年4月14日火災が発生し、曳航中に転覆沈没した。

ウクライナは対艦ミサイルの命中を主張し、ロシアは艦内火災を主張している。

いずれにしても21世紀で戦争中に巡洋艦が沈没したのは初、1982年のフォークランド紛争以来となる。戦後に設計された艦艇が戦争中に沈没するのも実はモスクワが初めて(フォークランド紛争で撃沈されたのは太平洋戦争時に設計された艦艇の中古品)。


2番艦マーシャル・ウスチーノフは北方艦隊所属、3番艦ヴァリャークは太平洋艦隊で旗艦となっている。近代化改修はマーシャル・ウスチーノフにのみ行われている。4番艦はウクライナに譲渡されウクライナと改名したが、未完成の状態で処遇も決まっていない。


設計

カーラ級を基本として、これを拡大させた上で、最高速度マッハ2.4・射程500kmを誇る大型対艦ミサイル「バザーリト(後に射程延長型の「ヴルガーン」に換装)」や、高性能なフォールト防空システムを搭載している。一方で対潜ミサイルは搭載しておらず、対潜能力はロシア艦としては高くない。機関にはガスタービンエンジンを採用しており、最高速力は32ノット。ただガスタービンに加え補助蒸気ボイラーを搭載した複雑なシステムを構築しており、整備性に問題があるという。



関連タグ

海軍 ヴァリャーグ 巡洋艦

ロシア海軍

球磨型:類似のコンセプトで同型の2隻が重雷装巡洋艦に改装された。

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