概要
マッドマックスやジャギ様が持ってることで有名な銃。ショットガンにおけるバレルの役割は、散弾の飛距離を伸ばし、かつ緩やかに飛散させることで、これにより遠方(キツネやクマを狙撃するような距離)でも的確に相手を狙える。
その飛距離を犠牲にし、散弾の拡散範囲を上げるためにバレルを切り詰めたものがソードオフ・ショットガンである。
弾丸の破壊力を力学的に減少させる役割を持つバレルが短くなっていることに加え、弾丸の拡散範囲を決める銃口部分のチョークもろとも切り落としているため、弾丸が急激に拡散するようになり、至近距離で撃たれれば面全体に弾が飛んでくる。この加工による至近距離での破壊力は桁違いで、ドアが段ボール紙のように吹っ飛ぶ。
また有効射程内であれば銃口を向けた対象に必ず弾が当たる仕様のため、室内戦闘での「出会い頭にワッショイ戦法」において強烈な威力を誇る。
一方で、弾が拡散しすぎるために遠距離での殺傷力はガタ落ちし、散弾一粒の有効射程距離についても著しく下がる(大概の場合は至近でぶっ放すのが目的なので問題にはされない)。
その凶悪な威力と、携行が容易になることから法的にやってはいけないことになっている。よい子は真似しないように。
ストックのみを切り詰めたものや、ピストルグリップモデル、規制長ぎりぎりまで短くした短銃身モデルを「ソウドオフ」の名称で売っている、法に則って改造を施したモデルを販売している場合があるが、もちろんこれらは合法(地域によっては規制内容が異なるため、注意は必要である)。
ちなみにスペルは「sword off」ではなく「sawed off」である。(読みはどちらもソードオフ、チェーンソーのソーも鋸を指す)
sword(剣)ではなくsaw(鋸)でバレルをoff(切)るのである。
なお、ソウドオフと呼ぶのはショットガンに限らず、M79グレネードランチャーやモシン・ナガン(obrez)、ボルトアクションライフルなど、様々な銃が携行のしやすさの為に同様の加工が施され、ソードオフと呼ばれている。
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安倍晋三銃撃事件:憶測で凶器がこのタイプの銃であると広まってしまった。実際は犯人による自作銃(パイプ銃)である。