概要を説明しよう!!
主人公の1人・レッドが悪の組織ブラッククロスに襲われて瀕死になった時、その命を救うためにヒーロー「アルカール」がヒーローの力を分け与えたことで誕生したヒーロー。
本来ならばヒーローにふさわしい人格などを持っている必要があるが、こうした事情なので無審査にて力を手に入れた、いわばインスタントヒーロー。
ただ、ヒーローの力を正しいことに使うよう忠告されている(それを破ると消去されるそうである)。
しかし、済王廟で盗掘をしても、女性の胸に不可抗力で触っても、領主の家に不法侵入しても罰せられない辺り、審査基準は意外と緩いようだ。
尚、ブラッククロスの情報は関連タグのリンクを参照してくれっ!!
変身! アルカイザー!!
アルカイザーになるには戦闘中に「変身」することが必要(ただし、最初から変身して戦うイベントも多数存在する)。
いわゆる変身ヒーローものをRPGという土台で巧みに再現しており、「変身を他人に見られてはいけない」というお約束も踏襲しているため、パーティに他のメンバーがいる時は基本的に変身できない(口が堅いメカと、倒してしまえば口封じが出来る敵には見られても問題ない)。
ただ、「見られてはいけない」という条件はそのまま額面どおりに受け取ることが可能で、思わぬ抜け道がある。
味方が戦闘不能状態や睡眠・暗闇などといった状態異常になっている場合は「見られていない」ために変身が可能になるのである(状態異常解除後にレッドがいないのは気にしないのか、というツッコミは野暮)。
これらの条件を利用すれば、変身を多用することも可能。
なお、イベントでは「ちょっと後ろを向いてくれ」と後ろを向かせてその隙に変身しても問題なかった。いくら何でも緩すぎるのでは……(ちなみにこの時の様子から、ヒーロー同士でも正体は隠さなければならないらしい)
大解析! これがアルカイザーの戦闘能力だ!!
アルカイザーの基本的な戦闘スタイルはレッド(ヒューマン)と同じだが、アルカイザーに「変身」するとヒューマンの特徴に加えて以下のような特徴が追加される。
- 種族が一時的に「ヒーロー」になり、武器「レイブレード」を追加装備する。
- 最大HP+250、VIT+75、それ以外の全能力値+25と能力値が大幅に上昇。気絶・石化・睡眠・麻痺・精神に耐性が付き、さらにHPが全回復する。
- 「ヒーロー技」という専用の攻撃方法が使えるようになる。ヒーロー技の習得は通常の剣技・体術技と同じ「閃き」が基本となるが、一部イベントで習得する技もある。これらのヒーロー技は総じてコストパフォーマンスがよく、演出も派手。
これらの要素により、戦闘能力が飛躍的に上昇する。ただし、アルカイザーに変身した場合の戦闘ではパラメータが一切成長せず、術・銃技の習得もできない。「ヒーローの力を使うべき時は、本当に必要な場合だけ」というスタッフからのメッセージだろう。
結局の所、いかにヒーローの力が強大であっても、自分自身が根本的に強くならなければヒーローとして強くなることもできないのだ(余談だが、システム的な話をすると、体術のヒーロー技が使えるのと戦闘終了時の成長が無いのは種族「ヒーロー」の特徴、剣のヒーロー技が使えるのとパラメータアップ・状態異常耐性は装備品「レイブレード」の特性である)。
それでは、アルカイザーの操る「ヒーロー技」について、解説しよう!!
レイブレード
サントアリオのヒーロー全員に支給されている光剣だ。
これを使って戦っていくうちに、ヒーロー技を閃くようになるぞ!!
ブライトナックル
アルカイザーが概ね最初に習得する技がこれだ!
正義の怒りを宿した拳の一撃が、閃光とともに敵を打ち砕く。
WP0で発動できるが、戦闘員程度ならこの技で簡単に倒せるぞ!
シャイニングキック
ブライトナックル同様、正義の怒りを宿した飛び蹴りで、閃光とともに敵を打ち砕く。
WP1を消費するから、使いすぎないように気をつけよう!!
カイザーウィング
レイブレードから繰り出す斬撃を飛ばし、敵を切り裂く技だ!
WP1を消費するが、炎や氷をまとった敵にも安全に攻撃できるぞ!!
スパークリングロール
ブライトナックルを更に進化させた、裏拳コンボだ。
WP2を消費するが、ダメージは飛躍的に増加しているぞ!!
フラッシュスクリュー
スパークリングロールが更に進化したパンチ技だ。
パンチと同時に敵に体内にエネルギーを叩き込んで内部から攻撃するから、カウンターされず、アンデッドには特攻扱いになるぞ。
WP4を消費するから、使いすぎに気をつけよう!!
アル・ブラスター
拳に宿した光のエネルギー弾を連続で敵にぶつける技だ。
これもカイザーウィング同様に離れて攻撃するため、敵にバリアを気にせず攻撃できるぞ。
WP2を消費するから、バリアを持つ敵を狙って使おう!!
カイザースマッシュ
アルカイザーのパワーが込められた、レイブレードによる必殺の一撃だ。
威力は通常のスマッシュの比ではないぞ!
WP4を消費するから、強敵との戦いで使うのがお勧めだ!!
ディフレクトランス
シャイニングキックが更に進化した、三角蹴りによる必殺の一撃だ。
強大なブラッククロス四天王との戦いでも心強い威力を発揮するぞ!
WP5を消費するから、カイザースマッシュと上手く使い分けるんだ!!
アル・フェニックス
アル・ブラスターのエネルギーをまとって突撃し、敵を焼き尽くすアルカイザー最大の必殺技だ!!
WP7を必要とするが、その威力は絶大だ!!
ファイナルクルセイド
仲間たちを完全回復させるアルカイザーの優しさが込められた技だ。
通常の方法では習得できないが、ブラッククロスとの戦いの中で入手できるぞ!
ただしWP2を消費する上にアルカイザーのLPが1削られてしまうから、絶体絶命のときに使うんだ!!
そしてアルカイザーには、最後の切り札となる究極の必殺技を閃く素質が秘められている。
おそらくかつてない強敵との戦いで、諦めずに不屈の闘志で立ち上がったとき、キミはその力を見ることができるだろう。
派生作
- 『クレイジー日誌』ではアルカイザーがヒューズを思わず「オッサン!」と呼んでしまったため、ヒューズから自分をオッサン扱いする人間は一人しかいないと正体を特定された。しかしヒューズは直前にアルカールと遭遇して正体がバレたヒーローがどうなるか聞かされていたため、ヒューズがアルカイザーの正体に気づいている事を察したレッドに「事情は分かっているから誰にも言わない」と告げた(この時の二人の会話で「アルカイザー」という単語は出てきていないので掟に接触しない)。
- ……のだが、レッドに懐いて(レッド本人も知らない間に)同行していたスライムが、レッドの変身を見ていた事がクライマックスで発覚する。アルカイザーが頭を抱えたところで話が終わったのでこの後どうなってしまったのかは不明。
- 『インペリアルサガ』・『インペリアルサガエクリプス』においては、ストーリーの都合上で「やむを得ずみんなの前で変身せざるを得ない」という古典的なヒーローのお約束の場面が盛り込まれた(これは、サガフロ1原作でやりたかったものの実装できなかった展開でもある)。
- しかし、そのために正体バレをしたヒーローがどうなるかは、『エクリプス』で独自の展開が見られた。
- これを最初に行ったのはインサガのエッグルート。仲間たちがほぼ全員満身創痍の状態で、最後の皇帝にしてエッグを破壊できうる唯一の者フィニスの力が尽きようとしていたときに変身。アルカールと共にフィニスを援護、エッグの破壊を達成した。
- こうした事情のため、アルカールはレッドに処罰を下さなかったばかりか、真のヒーローであると認める。だが、エクリプスの世界観に舞台を移したとき、困った問題が頭をもたげてくる。
- 『エクリプス』の舞台は、旧作インサガの「全時間軸・全時系列の記憶が統合」された世界。つまり、彼と関わった皆が、そしてそれらとつながりのあるすべての人物(≒事実上ほぼ全員)がアルカイザーの正体を知ってしまった。さすがにこれは看過するわけにもいかず、アルカールはレッドからアルカイザーの力を剝奪する。
- しかし、剝奪して終わりではなく、ヒーローの資質があるとみなした者にその力を与え、新たなアルカイザーとした。
- ただし新たに力をもらった者も、変身を目撃される正体バレに繋がった場合は、変身解除後に力を即座に剝奪され、次の資質ある者に渡る。
- ちなみにその力を貰ったことのある者はフェイオン、ゆきだるま、モニカ・アウスバッハといったかなり意外な面々ばかり。
- だが、組織として復活したブラッククロスとの戦いでその力は再びレッドへと戻ることになる。
- そして再び仲間の前で変身を余儀なくされるレッドだが、共に変身経験のある上記のメンバーがここで機転を利かせる。正体バレの条件は「変身を見られる事、変身者の正体を知った上でそれを明確に口にすること」。
- そこで、「術を用いて濃霧を作り出し、自分たちに変身が見えないよう視界を塞ぎ、レッドの名前を呼ぶことなく変身を促す」という手に出る。あとは、自分たちが黙っていれば問題ない。共にヒーローとしての経験と苦悩を共有しているからこそ可能な作戦であった。当然これはあからさまな「公然の秘密」状態だが、それが正体バレの条件にはなっていないことも皆知っている。
- レッドはこの戦いでアルカールから事実上ヒーローとして認められ、アルカールから単にヒーローの資質を持つばかりでなく、ヒーローとしての活動そのものに対しても期待されるまでに成長した。もはやインスタントヒーローではなくなったのである。
- ちなみにこちらでもヒューズはレッド=アルカイザーである事を知っているが黙っている。
- 『ロマンシングサガリ・ユニバース』においては、他の多くの仲間と同様に「異界の戦士の過去の断片」という形で登場するため、アルカイザーとして存在する場合は変身を解除できない模様。ただし、ゲームシステム的にはレッドの別スタイルで同キャラクター扱いのため、それぞれのスタイルで覚えた技を互いに継承することができる。
関連タグ
怪傑ロビン…サガシリーズにおける正義の味方つながり。ただし、こちらは飽くまでも正体を隠す為に仮面をかぶっている常人である。