「オレ吉田な 仲良くしようぜ」
概要
刺客編に登場する民間のデビルハンター。チェンソーの心臓を狙うアメリカ・中国・ソ連・ドイツからの刺客に対抗する戦力としてマキマに招集されたうちの一人。
公安以外から選ばれた唯一のデビルハンターで、デンジの護衛任務にあたる。
外見
無造作な黒髪と左耳に付けた大量のピアス、口元のほくろが特徴。
目にはハイライトがなく、どこか物憂げな雰囲気を漂わせる青年。
性格
一人称は「オレ」。常にうっすらと笑みを浮かべており、戦闘時でも飄々とした態度を貫く(コベニの愛車の一件やクァンシとの戦いでは流石に慌てる場面もあったが…)
しかし人当たりは悪くなく、護衛対象のデンジにも「仲良くしようぜ」と気さくに接している。
大人びて見えるが現役高校生であり、岸辺との会話では「もうすぐ期末テストがある」と話していた。
岸辺との関係性
第一部ではその素性や過去の経歴などは明かされなかった。
しかし岸辺と似たデザインのピアスを付けており、旧知の仲を思わせる会話から、ファンの間では「師弟関係ではないか」と噂されている。
単行本の巻末漫画にて若い頃の岸辺が登場した時に顔立ちが吉田と似ていたことから「師弟どころか血縁関係なのでは?」という予想まで立てられた。
また、マキマに雇われた立場だが彼女の盗聴能力を把握しており、おそらく岸辺経由で得た情報だと思われる。
戦闘能力
当初は刺客編で召集されたデビルハンターを「自分も含めて三流」と評しており、その実力は未知数だった。
しかし、いざ戦闘が始まると…
アメリカの刺客の一人・ジョーイを瞬殺、ステゴロ世界最強と噂される中国の刺客・クァンシの攻撃を素手で受け止める、他のデビルハンターは手も足も出なかった彼女に一撃食らわせる
など、本人の自己評価以上の活躍を見せていた。
……お前のような三流がいるか。
契約悪魔
契約しているのは蛸の悪魔。
全身は描写されていないが、触手だけでも吉田が十分身を隠せるほど巨大である。
普段は姿を隠しており、吉田の呼びかけによって触手を出現させる。
攻撃の他にも、吉田が受け身を取れない時にはクッションになったり、高所から転落した際にはキャッチしたりと彼に献身的な姿が描かれている。
蛸らしく墨で煙幕を張る、索敵を行う等、吉田のサポート役としても優秀な悪魔である。
契約における代償は不明。
吉田の体には目立つ欠損もなく、悪魔を使用する時に何かを捧げている様子も見られない。
幽霊の悪魔のように事前に捧げているのか、それとも呪いの悪魔のように寿命といった概念を消費しているのだろうか。
読者人気
登場した途端、その顔の良さと謎の色気によって多くの読者の心を掴み、一躍人気キャラクターとなった。
それと同時に気さくな口調と薄笑いを浮かべた表情から「女を殴ってそう」という、とんでもないレッテルを貼られる。
飛躍した内容だが、その色気あるビジュアルが更なる説得力を生み、彼が1コマでも姿を見せると「この姿勢は女を殴っている」「自分も殴られたい」と主張する者もちらほら。
「拳が痛まないように灰皿で殴りそう」という新たな妄想まで生まれ、吉田のDV男というイメージは強まるばかりだった。
やがて契約悪魔が蛸と分かると、吸盤の配置から蛸の悪魔の性別がメスであることが判明する。
ちなみに蛸を調理するときは叩いて柔らかくする必要があることから吉田のファンは「雌蛸」と呼ばれるように。
作中では実際に女性であるクァンシと殴り合いを演じたことも話題になっていた。
ここまでの要素をまとめると
- マキマに指名された唯一の民間デビルハンター
- 岸辺隊長と知り合い
- 現役高校生
- ステゴロ世界最強と殴り合いができる実力の持ち主
- 殺しに躊躇しない姿勢
- 蛸と契約している
- 掴みどころがなく色気のある少年
と、サブキャラクターにするには勿体ないほど属性過多な存在である。
もはや別作品の主人公と言ってもよさそうなインパクトの強さから、ファン…もとい雌蛸も増えていく。中にはスピンオフを待望する者もいるとか。
また、公式キャラクター第一回人気投票では10位にランクイン(開催当時は契約悪魔も不明で、たった十数コマの出番しかなかった状態)。
チェンソーマン第一部完結後に開催された第二回人気投票では6位にランクアップ。
作者・藤本タツキは『チェンソーマン』ファンアートコンテスト特設ページで「吉田はまだまだ活躍します!」とコメントしている。
二部では
第2話にて満を持して再登場!
以後活躍に期待!