概要
影響力のある大国(Great Power)、その中でもその行動によって世界全体が左右される程の大国を一般に超大国(Super Power)と呼ぶ。
第二次世界大戦後から東欧革命に至るまでの冷戦時代において、ほとんど世界全体がアメリカとソ連という二つの大国の意向で動く外交情勢があったことから、この米国とソ連を大国を超えた超大国と呼んでいた。
ソ連崩壊以降、アメリカが唯一の超大国として一極支配をするパックス・アメリカーナという時代が幕を開いたが、9.11以降の対テロ戦争に国力を費やしたことでアメリカの一極支配は低下している。さらに中国がアジア太平洋地域で軍事・経済において影響力を増しており、新たな超大国として認知されつつあり、経済的な衰退傾向にある欧米諸国や日本など従来の先進国の立場を脅かす脅威になっている。