忍びよ 目覚めてください 貴方の、主のために
概要
CV.伊藤静
葦名の国に仕える薬師。妙齢の美女で、師はかつて技巧師でもあった道玄であり、兄弟子もいた。
物語の本編冒頭、狼のいた枯れ井戸に花菖蒲の文を落としたのも彼女である。
幼少期に戦で全てを失い、泣くことも怒ることもできずに呆然としていたところを仏師に拾われ、葦名の国に厄介になったという狼と似通った過去を持ち、その時の恩義からか仏師の事を「猩々」と呼び、度々荒れ寺に通ったり相談をしたりなど深く信頼している。
作中では九郎と狼の事を気にかけており、2人には幸せになって欲しいと願うものの、彼らの目的を果たすにはどちらかが死ななければならないという事実に直面し、苦悩することとなる。
過去に狼を治療した際に、どこがどう痛むのかすら教えようとしない程の無口だったため苦労したらしい。
物腰柔らかで親切な女性であるが、薬師としての実力は本物で、やがて死に至る病である竜咳の治療法を発見している。
本人は隠しているが、葦名一心から剣を習っており、嗜みの域を越えた実力を持っているが、人を斬るつもりはさらさら無いらしい。
薬師として
薬師としての腕は高く、ストーリー序盤で狼が手にする回復薬である傷薬瓢箪は、元々は彼女が九郎の為に作った物で、狼が瓢箪の種を手に入れると、それ元に傷薬の効果の強化にも彼女の協力が必須。
また、ストーリー上でデスペナルティに関わる要素である竜咳を快復させるお守りを作っており、本作における火防女的な役割を担当している。
＊以下、ゲーム内容のネタバレを含む＊
柔剣 エマ
私はかつて、修羅を見ました
貴方の中にも、同じものがいる
それを、斬らねばなりません
参る…
梟の掟に従い、九郎を捨てた狼に修羅の影を見たエマはその身一つで躊躇いなく狼に刃を向ける。
立ち位置としては前座だが、純粋な剣技しか使ってこない為、得手不得手が別れる相手。
武器
- 白鞘
エマがどこからか持ち出した、葦名城に白鞘の状態で保管されていた刀。刃紋は尖れ交じりの乱刃。
本来戦闘に用いる拵ではない白鞘のまま使用し、刃渡りは狼の刀である楔丸と大して変わらない。
技
- 葦名流
宗家である葦名一心直伝の剣術。
正眼構えを基本とし、源の水の流れの如く力強く実直な太刀筋が特徴の剣術。
直伝なだけあって太刀筋は一心のものに近いが少々一辺倒で直線的、しかし剣速は一心に負けず劣らない速さを持つ。
老いた一心が習得していたものと同様の柔術をも身につけている。
- 通常攻撃
基本的な連続攻撃は3回。ただし一心のものより攻撃タイミングが読みやすい。
- 踏み込み斬り上げ
中距離から一気に間合いを詰めて放つ素早い一撃。回復を狩ろうとしてくる。
- 突き
突きは2種類あり、間合いが離れた際の飛び込み突きと、斬り抜けた際の派生。
- 下段
下段は特定の技から派生するが、かなり隙が大きい。
- 掴み
相手に四方投げを放つ。
腕を捻って投げ飛ばし地面へ叩き付ける。前進距離が長く、攻撃を去なされた瞬間などの密着状態だと即座に納刀し掴んでくる。投げた後は抜刀斬りで追い討ちをかけてくる。
- 乱舞攻撃
刀と鞘の二刀流で四連撃を放つ乱舞技。
四撃目を弾かず防御すると、往なされて背後を取られる。
- 奥技・葦名十文字
納刀の構えから抜刀十文字斬りを放つ葦名流の奥義。
作中でこの技を使用する者は数人いるが、その中でも最もこの技を極めており、太刀筋は宗家の一心より素早く美しく十字を描く。しかし納刀時の攻撃にめっぽう弱い。
余談
一心や仏師と同じく彼女にも酒を振る舞うことが出来るのだが、外見とは裏腹な飲みっぷり、辛いと評判の猿酒すら辛いと言いつつ飲む様子から、プレイヤーの一部からは酒豪ではないかと実しやかに囁かれており、大量のストロングゼロを手に持つコラ画像が作られたことも。
ちなみに、中の人は業界でも有数の酒豪としてつとに有名だったりする。
ゲーム内で実際に登場する人物の中では唯一名前がカナ表記であることや顔付きから、純日本人ではなくハーフではないかという予想が立てられている。
字面からか勘違いされやすいが、「妙齢」とは女性の年若い年頃を指す言葉であり、間違っても年増をさす言葉ではない。
関連タグ
葦名弦一郎:葦名一心の身内という共通点を持つ。また、彼は修羅ルート以外ではエマ同様にラスボスの前座として戦うことになる。
火防女:上記にもある通り、役割が一部共通するフロムソフトウェアのキャラクター。しかし、本作では彼女以外にも火防女と役割が被るキャラクターがいる為か、はたまたエマに精神的にも戦闘力的にもか弱さを感じる者が少ないためか、彼女が火防女と同一視されることはない。
時計塔のマリア:ラスボスの弟子にして、刀を使うボスキャラの女性。また、彼女をモデルにした人形とは、本拠地にて主人公をサポートするという役割が被る。
