ステータス
役職 | アウラのモルモット |
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住居 | 大樹海 |
属性 | 中立(カルマ値:0) |
職業レベル | ユグドラシルに同種がいないため不明 |
二つ名 | 大樹海十五王の一柱 |
概要
エイヴァーシャー大森林に縄張りを持つ、『連甲熊(アンキロウルスス)』という種類の魔獣。
通常のアンキロウルススを超える体躯と強さを持つ、『王種(ロード)』と呼ばれるに相応しい個体。
初登場となった書籍版15巻のキャラクター紹介では、上述のステータス表の通り“大樹海十五王の一柱”と表記されているが、詳細は不明。
人物像
恐怖で凍り付いた肉を好まず、半殺しにして臓物を食べながら徐々に死んでいく「生を諦めた肉」・「緩んでいく肉」を好む。
アンキロウルススの例に漏れず縄張り意識が強く、満腹であっても侵入者には容赦がない。
魔法による匂い消しや移動の邪魔になる木々は取り除くなど、狩りは事前準備を怠らずに慎重に行う。ただし木登りが苦手なので、木の上にいたダークエルフを「満腹だったから面倒臭い」と見逃す場合もある。
大樹海の強者として自負が強いのか、未知の相手を警戒して探る用心深さは持ち合わせていないらしい。
巣立ちしたばかりの頃に手に負えない相手から逃げた事は幾度も経験しているので、逃走を恥とは考えていない。そのため、明確な恐怖を感じれば迷わず逃げ出す。
容姿
通常のアンキロウルススの体長は2~3mだが、アンキロウルスス・ロードは4mを超える。
戦闘用で、60cmを超える鋭く尖った爪が生えており、爪の硬度は鋼鉄を凌駕する。
腰から太く長い尻尾が伸び、先端部分はハンマーの様に膨れ上がっている。
体の大部分を、鱗が発達した硬質な装甲が守っている。
強さ
身体能力だけで、大樹海にいる強力な特殊能力や魔法を使うモンスターを屠れる。
作中ではダークエルフが入念に育てた特別製のエルフツリーの一部を、腕の一振りで爆散する様に抉り取った。
その一方で強力なスキルや魔法は使えず、使える魔法は《芳香(フレグランス)》のみ。この魔法は体臭やこびり付いた匂いを消す事ができ、アンキロウルススは匂いを消す事で獲物に接近して、狩りを行う。
以下はアウラによる評価。
- 大樹海に縄張りを作り支配するには、十分な強さを持っている
- 昔のハムスケより強い(ただしハムスケの魔法を考慮すると分からず、戦士の職業を得て「あの鎧」を着た状態のハムスケなら、間違いなくハムスケが勝つ)
- 会話は不可能だが、高い知性を感じる
作中の動向
獲物を仕留め貪り喰っていたところ、縄張りの中に今まで嗅いだ事の無い2つの匂い察知し、縄張りに入った不快感からいつも通りの狩りを行う。
匂いの元に静かに近づいていき、黒く大きいの(フェン)と黒く小さいの(アウラ)を確認すると、一気に駆け出して襲い掛かった。
次の瞬間、炸裂音と共に振るった前足に激痛が走る。自分に怯える様子を全く見せない2体に得体の知れない恐怖を感じて逃げ出すが、小さい方に捕まってしまう。必死に足掻くが押さえつけられ、全身に激痛を受け続けてしまう。
最後は「自分が食われる番になっただけだ、生を諦めた自分はさぞ美味いに違いない」と、全てを諦め死を覚悟した。
しかし、アウラは『魔獣使い』のスキルに頼らない支配の実験をしたかったらしく、アンキロウルスス・ロードを捕獲した。今後はナザリックの第六層で、完全に調教するまで隔離する予定。
なおダークエルフの村と友好的な接触を望んでいたアインズは、丁度良く大樹海に生息する魔獣が手に入ったので、アンキロウルスス・ロードを使用した『れっど・おーが・くらいどミッション(泣いた赤鬼)』を実行した。
その後のアンキロウルスス・ロードについては、作者が15巻&16巻雑感にて、「怯えながらナザリックで元気に暮らしてます」と話している。