CV:恒松あゆみ
本作のヒロインであり、中東の新興国アザディスタン王国の第1皇女。『1st』では24歳。普通の家庭に育ち、元々は音楽の道を志していたが、王制の復活に伴い、王族の血筋を引いていたために皇女に選ばれた。困窮する祖国を立て直すため、援助を求め世界各国を飛び回っている。
戦いでは何も解決することは出来ないという強い信念を持っており、戦うことしか自分には出来ないと考える刹那と対比される人物として描かれている。
1stでの活躍
刹那とは援助を求めるために訪れていたスコットランドで偶然に出会い、クルジス出身であることと、CBのガンダムマイスターであることを明かされ、大きな衝撃を受けた。CBによるアザディスタンへの武力介入の際にも刹那とは邂逅を果たしている。CBと国連軍の最終決戦の前には刹那からメールを送られ、世界の歪みと向き合い苦悩する刹那の想いを知り涙を流した。
2ndでの活躍
依然として苦境にある祖国を救うための外交活動を続けていたが、かつて刹那に関わったことから、CBの活動再開と共に連邦保安局に身柄を拘束された。アレルヤと同じ施設に収容されていることを知った刹那によって救出され、CBと一時行動を共にした後、シーリンが所属するカタロンへと預けられた。
自身が不在の間に連邦によってアザディスタンの解体が決まり、無力感に苛まれるが、戦いによる解決を否定する信念を曲げることは無かった。カタロンの子供達とは深い信頼関係を築き、彼女が子供達の言葉を集めて作った歌は、やがて平和を求める世界中の人々の間に広がっていった。イノベイターとの最終決戦時は、子供達と共にカタロンに同行して宇宙に上がり、刹那達CBの戦いを見届けた。
最終決戦後は、カタロンの子供達を連れてアザディスタンへと帰還した。連邦による中東への支援も開始され、マリナの下で平和への道を歩み始めるが、国内には依然として争いの火種が残っており、その未来は「いばらの道」であるとされる。また、真の平和は個人の幸せを大勢の人々と共有していくことで成し遂げられるという想いから、刹那の幸せを祈る手紙を綴っている。
劇場版での活躍
アザディスタンの皇女として、シーリンと共にコロニー建造現場を視察中、コロニー公社側の襲撃を受けるが、刹那とロックオンにより助けられている。ELS襲来の際はシェルターに入りきらない市民を見捨てず、王宮の全ての施設を開放し、自らも市民のために行動していた。
その後、西暦2314年から50年後の西暦2364年時には、隠遁生活を送っており、ELSとの対話を終えて帰還した刹那と再会を果たしている。