概要
てんとう虫コミックス第26巻、藤子・F・不二雄大全集第12巻に収録「アワビとり潜水艦出航」に登場。
潜望鏡を部屋に取り付けてから潜水艦を海などに放つと、部屋にいながらにして潜水艦を操縦してサザエなども捕まえることができる。
ストーリー
夏風邪をひいたのび太は、スネ夫に四丈半島の別荘へ行くことを聞かされ誘われもしたが、風邪じゃしょうがないと仲間外れにされてしまった。このことをドラえもんに話し、自分も取り立てのサザエのつぼ焼きを食べたかったと言うと、「ラジコン潜水艦セット」を出してくれた。さっそく部屋の天井に潜望鏡をセットし潜水艦を川に沈めると、ドラえもんとのび太はおやつのスイカそっちのけで四丈半島へ舵を取った。
そして地図に四丈半島までの航路を書いて、これを操縦機にセットし明日の朝まで待つと、ちゃんと目的地に到着していた。だがそこには海へゴミを捨てるスネ夫も映っていたので、タコスミ魚雷を発射してこらしめた。これで真っ黒になったスネ夫に別荘にいた一同は驚くが、落とすついでに海に入ることになったので、スネ夫には潜水艦スライドで人魚を見せて驚かすことに。
一方ドラえもんとのび太はサザエを採取することにしたが、途中でスネ夫に見つかってしまい、サザエを横取りされ潜水艦も蹴飛ばされてしまった。これに怒った2人は吸盤を伸ばしてスネ夫の尻にくっ付け、海パンを脱がせ陸に上げなくさせ、自分達は潜水艦と取ったサザエを回収し、海パンを返してもらった時のスネ夫の顔を想像し楽しんでいた。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版が1982年8月27日に、水田版が2012年8月10日及び2023年6月17日にそれぞれ放送している。
1982年版
- サブタイトルが「ラジコンせん水かんセット」に変更
2012年版
- サブタイトルは「出撃!潜水艦のび太号」。
- 冒頭にはスネ夫だけでなく一緒に四丈半島に行くジャイアンとしずかも登場していて、スネ夫の自慢話にはアワビ料理を食べた感想も追加されている。
- ラジコン潜水艦セットを出してもらった時、のび太はドラえもんに泣き付いている。
- 一旦、潜水艦の運転を止めたのはのび太の夏風邪の具合を考慮してのこと。
- サザエ取りに海に入った際、スネ夫たちはシュノーケル用のゴーグルやチューブ、足鰭を着用していた。
- ドラえもんとのび太は人魚だけでなく、半魚人も出してスネ夫を脅かせている。
- のび太はサザエの他にアワビも取っており、その際はかぎ針編みを使ってドラえもんからコツを教えてもらいながら取っていた。
- スネ夫の海パンを引っ剥がす際に使用した吸盤はイカ型のもの。
- ドラえもんとのび太はその日の夜、ママに作ってもらったアワビのバター焼きを堪能しており、食べている最中にスネ夫の海パンの件を思い出し、一方でスネ夫はくしゃみをしながら「ママ~!」と叫んでいた。
2023年版
- 冒頭でスネ夫と話していいた時、のび太はちゃんとマスクを着用している。
- スネ夫が四丈半島の別荘でゴミ出しをしていたのはママに頼まれたからで、海に捨てたのはゴミ捨て場が遠くて行くのが面倒だったから。
- 今回もサザエ取りに海に入った際、スネ夫たちはシュノーケル用のゴーグルとチューブを着用している。ただし、足鰭は付けていない。
- ドラえもんとのび太はサザエだけでなく、アワビも取っている。
- ラストでドラえもんとのび太が取ってきたスネ夫の海パンを見て笑っている一方で、不機嫌な顔をしているスネ夫が一瞬映る。