概要
カザフスタン(ロシア語:Казахстан、カザフ語:Қазақстан、英語:Kazakhstan)は、中央アジアに位置する共和国。272万4902平方キロメートルの広大な国土を有しており、世界最大の内陸国である。現在の首都であるヌルスルタンは、1997年12月に国内最大の都市であるアルマトイから移転した。
歴史と地理
ユーラシア大陸中央部に広がる広大な草原、カザフステップを占める。大まかにいうと、天山山脈・バルハシ湖に近く水源の多い南東部はシルクロードの北側の一部であり、それ以外はいわゆる「草原の道」と言われるエリアに当たっていた。
ただし、キプチャク・ハン国など長年にわたり一定勢力が存続した豊かな西の草原(ウクライナ~ロシア南部からカザフスタンの北東の一部)、またモンゴル帝国の根拠地であった東の草原の中間にあったためか、この地方を根拠地とする一大遊牧帝国はあまり育たず、16~17世紀にはじまるロシアのシベリア征服に伴う圧迫をもろに受けることになる。
ロシア帝国
1731年2月にアンナ・イオアンノフナ皇后は、キシ・ユズのカザフ人のロシアへの服従に関する憲章(公式文書)に署名し、カザフスタンはロシア帝国の一部となった。
カザフ・ソビエト社会主義共和国
カザフ・ソビエト社会主義共和国を参照して欲しい。
独立後
1991年12月に「カザフスタン共和国」として独立し、カザフスタン共産党のヌルスルタン・ナザルバエフ党第一書記が初代大統領に就任した。2019年3月に辞任し、後任にカシムジョマルト・トカエフが就任した。その後は首都をアスタナからヌルスルタンに改称した。
公用語
カザフ語とロシア語が公用語である。1929年8月にソ連が一時的にラテン文字を導入し、1940年11月に現在のキリル文字が採用された。
2017年10月にナザルバエフ大統領は、カザフ語の文字表記をキリル文字からラテン文字に切り替える準備を整えるように担当部署に指示した。
スポーツ
1991年12月の独立以降サッカー代表はAFCに所属していたが、2002年4月にUEFAに移籍した。