殺してやるぞ陸八魔アル
ころしてやるぞりくはちまある
概要
元ネタはボボボーボ・ボーボボの「殺してやるぞ天の助」。理不尽に一人だけ殺意を向けられるところ天の助、という顛末をブルーアーカイブのキャラクターに置き換えたファンアートが話題になった。
銀行強盗を行う覆面水着団を脇から見ていたアルが突如カイザーPMC理事に殺意を向けられ、その理不尽さに戸惑いながらも機嫌を取ろうとする。
しかしその意図を曲解したハルカはカイザーの顔にハーブティーを浴びせ挑発。ムツキもそれに続き、生きた心地のしないままアルもノリと勢いでカイザーに狼藉を働く、といった内容のもの。
筋書きはほぼ元ネタ通りであったものの、それぞれのキャラの親和性が異常に高く、先生たちの間で絶賛。
中でも印象的な「殺してやるぞ陸八魔アル」というワードを一部の先生が気に入り、以降
「またガチャで天井叩いた、殺してやるぞ陸八魔アル」
「ガチャのすり抜けで出た、殺してやるぞ陸八魔アル」
「総力戦ケセドでプラチナトロフィー圏外まで落ちた、殺してやるぞ陸八魔アル」
(注: ケセドは重装甲タイプのボスであり、爆発タイプのアルには普通出番はない)
……といった具合に先生たちのやり場のない怒りをなぜかアルがいわれもなく一身に浴び続けることとなった。
以降は『対策委員会編』のネタバレを含んでいます
アビドスに駐留してからというもの、ラーメンをすっかり気に入り、柴関ラーメンに足繁く通うようになっていた便利屋68一行。
安くて美味で量も多いラーメンをすすり、柴大将も替え玉をおまけしてくれたりと居心地よく過ごしていたが、ふとそのぬるま湯に漬かるような穏やかな生活の中で自分の中からハードボイルドさ、アウトローさ、ハングリーさがすっかり抜け落ちてしまっていることにアルは気づく。
自分に必要なのは冷酷さだ、こんな店に入り浸っていては一流の悪党になることはできない、と喚き散らすアルにか細い声が囁きかける。
「こんなお店はぶっ壊してしまおうってことですよね、アル様?」
その直後、声の主ハルカの仕掛けておいたC4爆弾が爆発し、柴関ラーメンは木っ端微塵に吹き飛んでしまう。
突然の出来事に放心するアルだったが、ムツキに「さすが大悪党」と煽り立てられ、自分には容易いことだとまたしても大口を叩いてしまう。
しかし駆けつけたアビドス対策委員会の面々がそれを聞きつけ激怒、特に柴関で働いていたセリカは「あんたたち絶対に許さない」と言い放つ。
いつもプリプリしているツンデレのセリカちゃんだが、このシーンでは珍しくガチギレ顔になっており、その怒りの激しさが伺い知れる。
「殺してやるぞ陸八魔アル」(言ってない)
……この話の要点は、(本人の迂闊な言動が遠因と言えなくもないが)自ら手を下したわけでも指示したわけでもむしろその気すらもなく、なかば巻き込まれる形で人の恨みを買っていることにある。
以降は『エデン条約編』のネタバレを含んでいます
時は流れ2022年8月、メインシナリオ『エデン条約編』のクライマックスとなる『4章 忘れられた神々のためのキリエ』最終エピソードの実装が発表された。
アリウスを巡る物語に決着が付き、そしてあわよくば新生徒として物語のキーパーソンであるサオリとミカが実装されるであろうという大きな期待を抱いて先生たちは公式の情報を待った。しかしなぜか続報で公表されたのはサオリとアル(復刻)のWピックアップであった。
当然ミカが来るものだと思っていたミカ推し先生の落胆は大きく、その怒りを何故か何も知らない陸八魔アル(16)へと向けることとなった。
「殺してやるぞ陸八魔アル」
それ程ショックの大きくない先生も「何故アルちゃん?」「アウトローガチャとか?」「格が違いすぎる」「公式のアル虐じゃね?」と戸惑いは大きかった。
……そして実装されたエデン条約編完結編。エピローグで独りアリウススクワッドを離れ、ブラックマーケットでの日銭稼ぎを始めたサオリだったが、初めての依頼で依頼料を騙し取られてしまう。
教訓を得たと授業料としてそれを飲み込んだサオリであったが、そこに新たな人物が現れる。
それは同様に依頼料を騙し取られた便利屋68のハルカであった。
アルは恐らく理性的な話し合いを望んで彼女を使いに出したようだが、またしてもその意味を誤解したハルカは「アル様のお金を踏み倒すなんて、絶対許せません!!!」と激昂。名曲Unwelcome Schoolをバックにブラックマーケット幹部に向けショットガンを乱射。その後の挙動から爆破にも踏み切ったと思われ、一部始終を見ていたサオリは「これが裏社会のやり方か」となにか感じ入るものがあったようだ。
ハルカの報告を聞いたアルは裏社会の大物の恨みを買ったこと知って真っ青になり、ムツキは爆笑、カヨコはまた溜め息を吐いたのだった。
「殺してやるぞ陸八魔アル」(言ってない)
キヴォトスに最も危険なアウトローが誕生したことはさておき、またしても本人の預かり知らぬところで人の恨みを買ってしまう陸八魔アルであった。アウトローへの道は険しそうである。
なお、アルのPUに疑問を抱いていた先生たちは顛末を見届け皆一様に納得していたという。