「いつかこの日を心の底から祝うことができるのだろうか…。」
プロフィール
人物
すらりと引き締まった体躯に長い黒髪を持ち、黒いキャップとヘソ出しノースリーブインナーの上に白いコートを崩して羽織っているのが特徴。
任務中には顔の半分を覆う面頬タイプのマスクを装着している。
ゲリラ戦術については他の追随を許さない専門家であり、特殊部隊であるアリウススクワッドを率いるに相応しい、極めて高い戦闘力と殺傷力を備えた兵士。
アズサを含めた他メンバーに戦闘技術を教えていた教官でもあり、そちらの面でも非常に優秀だった。
またエデン条約編4章ではとあるキヴォトス最強格の人物を相手に、万全とは言えない状態でありながら単騎で食い下がり続けるという驚異的なタフネスも見せつけた。
一方、隔絶された環境で戦闘に特化した教育を受けた為か、アズサや他メンバー同様に世間知らずな面があり、「全ては虚しい。どこまで行っても、全てはただ虚しいものだ」というアリウスのモットーを信奉するニヒリズム的な性格の人物。
基本的にクールで冷徹な振舞いが目立つが、アリウスの憎悪・怨念を度々口にするなど激情家の一面もあり、自分達を裏切ったアズサに対しても強い敵意と執着を示していた。
アリウス自治区という「希望や幸福を望む者には厳罰を下す」異常な環境で、自身と仲間を守る為に極端なニヒリズム的人格を形成してしまった人物であり、本心では仲間への情が深く、皆を大人の悪意から守る為に様々な重責を背負うなど責任感も強い。
ベアトリーチェの支配から脱した後はブラックマーケットで傭兵やバイト生活を送っている。先生の教えもあり心境に変化が見られるも、ニヒリズム的な一面はあまり変化が見られず、克己的かつ諦観の早い性格はあまり変わっていない。
また、アリウススクワッドやミカに苦痛を強いたことへの自責の念に苦しむ事も多くなり、自罰的な言動が増えてしまっている。
一般的な生活を知らない為か、ブラックマーケットのバイト先では騙されたり、素っ頓狂な仕事ぶりになってしまうこともしばしば。
なお、学校は中退した扱いになっている模様(ただし、前述のバイト先が報酬を値切る為に言い出した口実であるため疑わしい所もある)。
公式4コマ76話ではダジャレで思わず吹き出すなど笑い上戸な面もある。
また、2023年の秋葉原スタンプラリーではヒヨリと衝動買いをしようとして揃ってアツコに釘を刺される、と言ったコミカルな一面も。
グローバル版でのクリスマスプレゼント配布告知イラストではアリウススクワッド一行がクリスマスの準備をしつつサオリが自撮りをしているが、恥ずかしいらしく赤面しているという珍しい表情を見ることが出来る。
4thPVによると磔刑にされるバッドエンドの世界線があった模様。
一部では、アズサによるヘイロー破壊をアツコが庇って死亡した為サオリが代用にされたIFと考察されている。
最終編の時点でも先生からの連絡は受けられる様にしており、アロナを介して全ての生徒に対して呼びかけられた要請に応じ、トリニティにスクワッドの面々と共に集結。
虚妄のサンクトゥム攻略の支援に当たり、色彩化ヒエロニムスと戦い(因みにそこで繰り広げられた珍妙なやりとりには参加しなかった)、その後もトリニティに残って警戒を続けた。
色彩の脅威が去ったあとも、スクワッドの面々とは別行動をとり自分探しをしているが、先生や仲間と連絡は取れるため問題はない。バイト戦士状態は相変わらずのようで、ヘルメット団の傭兵などを主軸に案外忙しく、そして空回りしつつも前向きに過ごしている。
衣装
ピンクガード
ゲーム未登場。グローバル版公式4コマでのみ披露された化粧店パートタイマー制服姿。
歩哨のバイトと間違えて応募したためか困惑と照れの混じった珍しい表情を浮かべているところもポイント。
ヘルメット団
最終編に登場。ゲーム未実装。
立ち絵は通常絵の頭にヘルメットを被せたものが使用されている。
ヘルメット団に助っ人として雇われていたのだが、中抜けして先生の救援要請に応じ、色彩化ヒエロニムスと戦った。
エピローグでヘルメット団から中抜けしたことを怒られていたが、交戦中で助っ人が必要な状況だったためサオリはヘルメット団の助っ人に戻っていった。
なお交戦相手は便利屋68のようだが、戦闘の結末は不明。
ハンバーガー店の制服
ゲーム未登場。韓国版ブルーアーカイブがチキン・ハンバーガー店「MOM'S TOUCH」とコラボした際の制服。同店は後に日本へ進出しているが、日本でのコラボは行われていない
ドレス
イラスト:Mx2j
イベント「0068オペラより愛をこめて!」で登場。ゲーム未実装。
サオリのイベント登場、並びに本格的な衣装違いはこれが初。
ギャングの首領に護衛として雇われた際、会場で浮かないよう着飾った姿。
地に裾が付くほど丈の長い純白のドレスとオペラグローブ、左脚にナイフを固定したガーターストッキングを着用。戦闘時には飾りを外し、髪を結えて身軽になるがその際立ち絵もこちらに背を向けた専用のものに変化する。
奇しくもその背を向けた姿は、アリウス時代に置いて唯一の大人だったベアトリーチェの立ち絵とそっくりであった。
サイズもジャストフィットしており、2種の立ち絵ではそれぞれ腹筋と尻が浮き出ている。
本人は案外満更でもない……どころか内心かなり浮ついている模様。それでいて良くも悪くも大胆な仕事ぶりと誤解しやすい所は相変わらずである。
因みに運営肝入りのサプライズ参戦枠だったようで、
- PV中の立ち絵が誰かわからないように黒塗り+ヘイローにモザイク
- 立ち絵がもう1種類存在し、こちらは完全無告知で登場(同じく立ち絵が2種あるムツキとハルカはPVで告知済み)
とかなり異例尽くしの待遇である。
水着
イラスト:Mx2j
4.5thPVで事前告知されており、アリウススクワッドが主役の2024年夏イベント「Sheside_outside」に合わせて登場。
海の家の設営とDJのバイトに参加するため着替えた姿。水着と言うよりは動きやすく濡れても良いラフな私服といった趣であり、白いキャップに加えてヘッドホンも着用している。本人もDJの練習をしてきたらしい。
メモリアルロビーでは痛々しい様子だった通常時とは打って変わって終始穏やかな雰囲気であり、夜風に吹かれて笑みを浮かべるサオリを見て安堵した先生方も多い。また立ち絵の方も笑顔の差分が通常時に比べ増えている。
生徒募集において同時ピックアップだった水着ヒヨリとは露出度が雲泥の差(サオリ役の石上氏曰く「もうちょっと脱いで欲しかった」)だが、シルエットの出る服装である事に変わりはないのでこちらはこちらで主張がかなり激しい。
また絵師が変わった都合か、ドレス、水着共に困惑・苦悶の表情にはかなり既視感がある。
武器
固有武器「アリウス製アサルトライフル」のモデルはSIG-SAUER SIG516、16インチであろう銃身の長さからSIG516 Patrolがベースと思われる。
あるいは後述のマグプル製パーツが装着されていることからSIG M400 Enhancedがベースとも考えられる。
RVGフォアグリップやMOEグリップ、バックアップサイト、CTRストック(武器単体画像ではMOEストック)、MOEハンドガードと、ほとんどがマグプルのパーツを使用しており、ダットサイトはSIG ROMEO4Tがモデルと思われる。フロントサイトはガスブロック上部のレールにバックアップサイト(MBUS GEN.2)が取り付けられている。ロアフレームにはSIGの刻印の部分にアリウス分校のロゴが刻印されている。
サイホルスターにはナイフシースと拳銃を取り付けているが、3Dモデルや立ち絵では銃の種類は不明、アートワークス2にてP226と判明。
EXスキルで使用しているものの、戦闘時の3Dモデルでは確認は困難。
グローバル版の1周年記念アニメPVにおいてもアズサとの戦闘で使用している。
性能
通常版
「Vanitas vanitatum et omnia vanitas.」
初期レアリティ | 攻撃 | 防御 | 役割 | ポジション | クラス | 武器種 |
---|---|---|---|---|---|---|
☆☆☆ | 爆発 | 特殊装甲 | STRIKER | MIDDLE | アタッカー | AR |
当初はNPC専用ユニットだったが、後発でプレイアブル化された。
EXスキルは敵1人に確定で会心ダメージを与えるという単体に特化したもの。
サブスキル「リーダーの責任感」は「同じ部隊に自身を含めて編成されているアリウススクワッド出身の生徒」の人数によりそれぞれの攻撃力をアップさせる効果であり、現アリウススクワッドの4名の他、白洲アズサも対象となる。
実装以前の敵対時は"神秘・軽装甲"、味方NPCでは"爆発・特殊装甲"となっており、アズサと同じくARでありながら単射で攻撃するがスキルは使用不可。
水着版
初期レアリティ | 攻撃 | 防御 | 役割 | ポジション | クラス | 武器種 |
---|---|---|---|---|---|---|
☆☆☆ | 神秘 | 重装甲 | STRIKER | MIDDLE | アタッカー | AR |
3.5周年の限定枠として実装。
EXスキルではDJステージから水砲を放ち、指定した敵一体に大ダメージと40秒の悪寒状態を、周囲の敵にも範囲ダメージを与える。
コストは7と重いが、連続ヒットしスリップダメージも長時間続くため、総合的なDPSは非常に高く、高難易度のコンテンツ程恩恵を受けやすい。
ノーマルスキルとパッシブはシンプルな攻撃力強化。
サブスキルは通常攻撃の度、確率で相手の悪寒ダメージを増加するという、一層強敵・長期戦向きな内容となっている。
人間関係
同じアリウススクワッドのメンバー。「姫」と呼び非常に大事に扱っており深い関係にある様子。
出会いは約10年前のアリウス内戦末期ごろの模様。
同じアリウススクワッドのメンバー。アリウススクワッド結成前から交友があり、10年ほど前のアリウス自治区内戦時代の頃はサオリ、ミサキ、ヒヨリの3名でストリートチルドレン同然の生活を送っていた。この頃は、ミサキとヒヨリからは「サオリ姉さん」と呼ばれていた。
自殺願望のあるミサキの自殺を何度か阻止したことがあるが、自殺の原因の1つが苦痛を強いている自分自身であるという事実がサオリの重荷の1つとなっている。
またミサキはミサキでエデン条約編以後のサオリの行動に思うところがあったようで、最終編での合流時に彼女から挨拶代わりに銃撃されている(左脚の拳銃を使ったと思われる)。
だが基本的に関係は良好であり、互いに信頼し合っている。
元アリウススクワッドのメンバー。アズサの裏切りで敵対関係となるが、お互いに抱いている感情は複雑。
多くを望めば破滅しかねない極限状態で仲間を守るため苦痛を強いてでもアリウスの教えに従うのが正しいと信じ、サオリはアズサを強く否定することに執着していたが、自身の過ちで仲間に苦痛を強いていたことを認めたくないという拒絶感の裏返しでもあり、怒り等の感情ではないと思われる。
またアズサを守りたいという思いもあった可能性があり、これは度々アズサを連れ戻そうとしていたことからも窺える(ただし、アツコを傷つけられた際には怒っていた)。
結果としてベアトリーチェにいいように利用されているだけという現実を受け止めたサオリは思い出の中のアズサに縋る様に答えを求めていた。
アズサからは強く反発されており、スクワッドの面々を受け入れず、孤独を貫いていたとの事。一方でアズサの側も思い入れがなかった訳ではなく、アリウススクワッドを「私の家族でもあったんだ……。」と発言している。
此方も関係は複雑。サオリからは単に利用している相手とも取れる発言をしていたが、内心では本気で和解を望んでいたミカの善意を踏みにじったことも強く後悔しており、それも彼女の重荷となっている。
ベアトリーチェの命令でサオリに騙され全てを失ったミカから敵意を向けられていたが、サオリが胸の内を吐露したことをきっかけに和解。ミカはアリウススクワッドを赦し、彼女達の為に祈った。
ブルアカきってのコメディリリーフにして、アウトローの先輩達。
エデン条約編の本編内では登場しなかったため絡みはなし。
全てが終わった後、ブラックマーケットでのバイト生活を送ることを選んだサオリの前にハルカが姿を表し、舌先三寸で丸め込まれ給料の支払いを拒否されたサオリに「裏世界でのやり方」を見せつけた。
……というのはサオリ視点のお話。実際は……
尚、この時の教訓は後のイベントでも生きているようで、給料未払いで逃げた雇い主に追撃を仕掛けている。
後に、便利屋68メインのイベント「0068 オペラより愛をこめて!」にて本格的に共演。
当初は立場の違いから敵対していたが、なんやかんやあって共闘することに。
なお、お互いにエデン条約編エピローグや最終編エピローグでの出来事を覚えており、ムツキ・カヨコからは「ヘルメットを被った強い奴」として名前を覚えられていた(アルは二人から指摘されるまで忘れていたが)。
イベント「Sheside_outside」にて新たに生まれた因縁。
ヘルメット団主催のお祭りにアルバイトとして参加していた折、お祭りを潰さんと襲撃を仕掛けたアケミと衝突、交戦することになる。
アケミはサオリが名乗る前に撤退したため名前を知らないままになっているが、ロケットランチャーのリロードを妨げるために高速で飛び回りながら戦っていた様子をペットのムササビに喩えており、その流れから「ムササビさん」と呼んでいる。
余談
中の人は2周年記念コメント、及び「Sheside outside」の自主配信において、サオリの台詞のみフルボイスで再現してくれている。ファンなら一度は聴くことをオススメする。
関連イラスト
関連タグ
黒見セリカ…直接の絡みは無いが、同じ様に様々なバイトをしている関係からネタにされる事もある。
田中角栄(ブルーアーカイブ)…エデン条約編4章でサオリが先生に助けを求めてくるシーンで、あるプレイヤーが名前を「田中角栄」に設定していたことから誕生したネタ。因みに中の人も(様々に先生の名前を弄って大喜利状態になっていることを)認知している模様。