「 私たちもそうだよね、サオリ。」
概要
『ブルーアーカイブ』に登場する学園の一つ・アリウス分校所属の生徒、錠前サオリと秤アツコのコンビ・カップリングタグ。
後にアリウススクワッドのメンバーとなるミサキやヒヨリと共にアリウス自治区の貧民街で育ったサオリと、アリウスで「姫」と呼ばれるアツコとは生まれも育ちも違うものの、ある理由からサオリがアツコを身内として引き入れたため、幼馴染みと呼べる間柄として多くの時間を共に過ごしてきた。
スクワッドのメンバーがサオリを「リーダー」または「サオリ」「サオリ姉さん」と呼ぶ中で、アツコは「サオリちゃん」「サッちゃん」などと砕けた呼び方をする場面がある。
アツコが1年生(15歳)で、他3名は2年生。ただし2年生が基本的には16歳で統一されている生徒たちの中で例外的にサオリが17歳となっているため、1学年違いの2歳差である可能性も。
身長はサオリが167㎝、アツコが158㎝の9㎝差。
スクワッドが本格的に登場するメインストーリーVol.3「エデン条約」編3章では、サオリの指揮で淡々と作戦を遂行する様子が描かれるが、信条の違いからスクワッドと対立する元メンバーによる決死の襲撃の最中、奥の手を使われたことで共に重傷を負う。
襲撃直後の様子は語り部を務める百合園セイアの視点から垣間見ることができ、いち早く意識を取り戻したサオリが必死の形相でアツコの安否を確かめる様子が見て取れる。それまでは他のメンバーと共に一貫して「姫」と呼んでいたアツコの名を叫んだことからも、尋常ではない取り乱しようであったことが察せられる。
セイアからはアツコが咄嗟にサオリを庇ったことが明かされ、同時にサオリにとってのアツコがとても大切な存在であることも示唆されており、アツコの負傷に対して強い怒りを見せるサオリの姿がそれを証明している。
結果的にはアツコの一瞬の判断がいくつかの絶望を退ける形となるのだが、それが判明するのはもう少し先の話。
スクワッドの孤軍奮闘を描く「エデン条約」編4章では、過酷な運命を背負ったアツコを救いたいという強い思いがサオリの行動原理となっていることが示され、ベアトリーチェに囚われたアツコの救出が物語の軸となる。
仲間を守るために冷徹な部隊長として生きる道を選んだサオリと、なんだかんだで彼女について来たミサキやヒヨリとの関係も描写されつつ、作中屈指の実力者との死闘を演じ、己の存在価値を問いながら、なおもアツコ奪還に執念を燃やし続けるサオリの鬼気迫る姿が印象に残る。
クライマックスではサオリとアツコのふたりが描かれたスチルが差し挿まれ、スクワッドに訪れた束の間の安息を象徴する1枚となっている。
大人の支配下で物事を考える余裕さえ奪われてきたせいで、先生に示された「無限の可能性」に戸惑うばかりのサオリに、ある人物との交流をきっかけとして視野を広げてきたアツコが導くように寄り添う一幕もあり、スクワッドが見出した“サオリの可能性”の一つに目を輝かせる様子も見られる。
サオリによって率いられてきたスクワッドが転機を迎えた後は、自身の考えを表明する場面も増えたことで精神的支柱となりつつあるアツコが、生き方を模索し始めたメンバーを見守っている。
番外
漫画
ふたりを巡るストーリーは終始重苦しい雰囲気を纏うが、アリウススクワッドの面々が登場する公式漫画『ぶるーあーかいぶっ!』第76話は、アツコが本で見つけたどうしようもないダジャレがサオリのツボにはまり笑いを堪えるという微笑ましい内容となっている。
また、グローバル版公式4コマ漫画第63話では花が好きなアツコのために鉢植えを調達してくるサオリや、栽培のノウハウが載っている本を見つけてきたヒヨリの応援で、スクワッドの新居を花まみれにするアツコの“お戯れ”が描かれている。おまけ漫画では片付けを促したいサオリと動こうとしないアツコの静かな攻防も。
イベント
幕張メッセで開催されるイベント「ブルアカふぇす!3きゅーべりーまっち、先生♪ 2024」会場のフード&ドリンクコーナーでは、各校の生徒をモチーフとしたメニューの中に、アリウス分校からも一品が登場。「サオリ流パンケーキ~アツコが育てたお花を添えて~」と題され、それぞれにサオリとアツコの似顔絵があしらわれた2枚1組のパンケーキとなっている。添えられている花はエディブルフラワー(食用花)との事。
情報がアナウンスされた「ブルアカらいぶ!めりくり!」(2023.12.24)で用いられた紹介用スライドにはサオリとアツコのツーショットが添えられ、不意をつかれたサオアツ愛好者たちは「共同作業」の結晶と、その背後に見える文脈に狼狽えることとなった。
メニュー一覧に併記されている各生徒のコメントについてはアツコが担当しており、サオリの努力家としての一面が垣間見える内容となっている。
ちなみに、イベントの1日目にあたる1月20日はアツコの誕生日でもある。
当日の会場では“出品”している生徒たちによる新録のボイスドラマも流され、ぎこちなく接客するサオリをアツコがサポートする様子を耳にした先生もいる様子。また、予てより料理上手のサオリがスクワッドのメンバーにシチューやパンを作る機会もあった事が明かされた。