概要
ホルスターの中でもポピュラーな部類のもの。
太腿に固定しており、アンクルホルスターなどの足の別の位置に固定するホルスターとの区別のためにサイホルスターが正式名称となっている。
基本的には腰のベルトから銃を吊り下げて支え、太ももにベルトで固定して揺れを防ぐ、という形。だがフィクションでは太もものみで固定するタイプも多くある。
手を自然な角度に保って銃を抜くことができるので早撃ちに向いており、腰回りの装備やボディアーマーとの干渉が少ないので重装備向けでもある。しゃがんだ状態でも抜きやすい。
こうした利点から軍隊や警察特殊部隊で重宝されている他、現代の早撃ちマニアもこのタイプのガンベルトを使用していることが多い。
しかしながら銃のサイズ、重量によっては走る際に邪魔になり、疲れやすくなる。
車両に搭乗時など、座った姿勢ではホルスターは横方向になり、方向のみならず装備品により非常に抜きづらくなる。
そのため拳銃での即応がそれほど要求されない場合はヒップホルスターの方が合理的であり、一般的な制服警官はヒップホルスターを使っている場合が多い。現場の兵士にもヒップホルスターを好むものがいる。
また、一部のメーカーでは下方にオフセットしたヒップホルスターに近い位置となるサイリグも出しており、太もも部に固定するためのラバーベルトがなければ装着してみないとオフセットしたヒップホルスターと区別のつかないものも登場している。
フィクションにおいて
先述した通り早撃ち向きであることから、一時期西部劇ではレッグホルスター型のガンベルトが流行していたが、近年はリアリティを重視してヒップホルスター型のガンベルトを使用している作品が多い。コスプレの時はこのあたりも注目してみると良いだろう。
女性がスカートの下に装着している場合も多い。
だが現実的に考えると、小型の拳銃に限られてしまうし、ベルトに吊れない都合太ももを強く締め付けねばならず、留め具に肌を挟んだり、過熱した銃身が肌に触れたりしかねないので発砲後の収納は危険、など難点がおおい。
ただ全く存在しないわけでもなく、スカート下への装着を想定しているらしきレッグホルスターも結構販売されている。
フィクションでは外腿への装着が大半だが、隠匿を目的にする場合は内ももへの装着が推奨される。
上記のように女性のスカート下の装着は運用面ではなかなか難しい面もある。だが、女性がスカートをまくり上げて太ももをむき出しにする姿は扇情的である。また硬質な銃器との対比として太腿の柔らかさがより強調される効果や、必然的に太ももを注視せざるを得ない場面作りもできる。
そのような効果のためフィクションにおいてはキャラクター作りの面などから採用されることがあり、フェティシズムに訴えかけるものがあるので一部にファンもいたりする。
関連キャラクター
関連タグ
チャイナドレス:スリットの下に装着していることがある。