概要
室蘭本線で運転しているキハ143の老朽化が進んでいることから、JR北海道は2022年8月17日に置き換え用車両として26両(13編成)の導入を発表した。新型電車の導入は2012年の733系以来およそ10年ぶり。
1編成あたり2両の運用とし、最大6両まで連結が可能。2022年冬~2023年春の間に順次製造し、2023年春から室蘭本線の電化区間である室蘭~苫小牧間で営業運転を開始する。
仕様
車体はアルミ合金(前面は鉄鋼)製となっており、車体前面のデザインはH100形を踏襲。車体側面の塗装と乗降ドアは桜色をイメージした「淡いピンク色」。
座席はオールロングシートとなっており、北海道に咲く花をイメージしたドットを散りばめたデザインとしている。
LED照明などによる消費電力削減など環境にも配慮しており、キハ143に比べ7割のCO2削減が期待されている。
また同社の通勤型電車としては初のワンマン運転対応車両ともなっている。
最高運転速度は120km/h。
余談
車体の素材や構造などから鉄道ファンの間では「製造元は日立製作所あるいは川崎重工になるのでは」という推測も挙がっている。
置き換え対象のキハ143形は気動車であり、今回は気動車を電車に置き換える計画となっている。「気動車を電車に置き換えたら架線の設置はどうするの?」と思うかもしれないが、キハ143形は電化区間でのみ使用されているため問題はない。
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キハ141系…今回の置き換え対象