本誌のネタバレを含みます!
「いらっは~い♡」
概要
愛城恋太郎の21人目の彼女になると思われる人物(両者共に付き合うとはまだ明言していない)。また、お花の蜜大学附属高等学校の倫理の教師で、優敷山女が所属する園芸部の顧問。27歳。
校庭の隅のテントに住み、シャワーは運動部のシャワー室で済ませている。これらは理事長に許可を得て行っているが、理事長が赴任する前は学校の近くの河原で生活していたらしい。また、食事については山女が差し入れることもある。
一人称は「あたし」生徒に対しては苗字呼び捨て。八重歯が印象的。服はタンクトップにジャージというラフな格好。また、かなり巨乳である(尤も、恋太郎ファミリーにあって珍しいことではないが)。
性格
一言で言えば典型的な「ダメ人間」。具体的には以下の通り。
- だらしない。居住するテントの中は「知与ちゃんが見たらビームでも出してなぎ払いそう(※恋太郎談)」なほどぐちゃぐちゃに散らかっている。
- 酔っ払いである。一升瓶からラッパ飲みする。20歳未満の恋太郎に対して「ちょっと飲んでみる?」と勧めたりもした。
- ギャンブラーである。発言からして、パチンコや競馬を嗜んでいる模様。
- 浪費癖がある。給料をすぐに使ってしまう。
- 煩悩まみれである。上に挙げたように、酒やギャンブルをこよなく愛している。お金も大好きである。
恋太郎は以上の5点を「ダメ人間のロイヤルストレートフラッシュ」と喩えた。
また性欲も強く、(一目惚れしたとはいえ)会ったばかりの恋太郎に「セッ○スしてくださいッ…!!」と言い放った。繰り返すが百八は倫理の教師である。この漫画で「セッ○ス」と発言したのは彼女が初めて。さらにその後、恋太郎に胸を見せ触るよう誘惑したが、脳内が愛でまみれた恋太郎が珍しく目を逸らさず一瞬凝視してしまった。
ダメ人間であるという自覚はあり、恋太郎に「絶対あたしみたいにだけはなるな」と忠告している。しかし「自主的な」我慢が苦手なため、金を浪費することをやめはしない。一方で「必然的な」我慢は諦めがつくらしく、金が無い状態そのものはつらくない模様。また、金欠でも山女から野菜を、実家から酒をもらえるので不自由はしていないようだ。
ダメ人間の真実
実は根っからのダメ人間ではない。
例えば、野菜をくれる山女へのお礼に、園芸部の顧問として畑仕事を手伝い、道具や苗や肥料を自腹で購入している。また、校庭にテントを置くことを許可してくれた羽々里へのお礼に、学校中の草むしり、ゴミ拾いなどを毎日している。
そもそもテント暮らしすることになったのには、実家で親孝行ばかりしていたため、家庭を持てなくなるのではと心配した親が独り立ちさせたという経緯がある。百八はその後も実家への仕送りを続けている。
もちろん、酒やギャンブル、お金を好んでいるのは嘘ではない。しかし金よりも自分に優しくしてくれる人の方が貴重(曰く「80億分の数人」)だと考えているため、例え貧しくとも人への感謝だけは忘れないようにしているのだ。
恋太郎「先生は――ダメ人間なんかでもなければ貧しくなんかもありません」
恋太郎「そんなに人として豊かな心を持っていて」
百八「…まいったな こんなあたしに…そんな優しい言葉――」
百八「さては君もあたしの80億分の1だな?」
なお前述通り、初登場した回では「君みたいな彼氏が欲しい」とは言っているものの、恋太郎と付き合うと明言はしていない。
余談
愛酒は「百八」という銘柄で、飲むと息が花のいい匂いになる。これは酒屋を営む百八の親が、いつも酒臭い娘を心配して作ったもの。娘の名前をそのまま銘柄にしたと思しいが、それが本当ならかなり親に愛されているのだろう。
名前の由来は「煩悩」及び煩悩の数とされる「108」からであろう。また、百八が初登場した回は第108話である。