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編集者:丸長
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概要

名古屋走りとは愛知県、特に名古屋市やその周辺で散見される、危険な自動車運転のローカルルールである。

愛知県は以前より毎年のように、交通事故死亡者数が全国で一二を争うほど多く(特に1985年から95年にかけて、ほぼ毎年500人以上の死亡者が発生していた)、そのため世間一般では全国から自動車マナーの悪い県と見られている。

近年ドライブレコーダーが普及して、その行状がツイッターyoutubeで拡散されるようになったこともあり、ネット上では車の話題ともなれば基本的に愛知県は猛叩きの対象になる。

元々は、右に左に車線を切り替えながら走行することを指したが、現在では行儀の悪い運転全般の総称とすることが多い。

主な事例

ウィンカーを出さない(あるいは一瞬しか点滅させない)で車線変更する車が多いという。また、車線を無視して2車線をまたいで走行する者も存在する。

渋滞時など、交差点の右折レーンから直進レーンに強引に割り込む行為。「右折フェイント」とも呼ばれる。直進レーンから右折レーンの最前部に割り込む逆パターンもみられる。

信号の変わり目で、「黄色まだまだ赤勝負!」と無理に赤信号に突っ込む信号無視。

一方で関西人は逆に見切り発車する車が多いため、両者の混在が多い地域では、名古屋と関西の車はぶつかりやすいと昔から語られている。

名古屋市中心部などの広い道路では、二重駐車、時には三重駐車も行われる。

その他にも、早曲がり、速度超過、横断歩道の歩行者軽視など、自動車優先、さらに自車優先的な悪習がみられる。

余談

愛知県警によると交通事故のほとんどが高齢者が運転もしくは高齢者が被害者であるという。小学生以下の被害者は全体の1割にも満たない。

ちなみに愛知県は全国で最も自動車の多い県であるため、母数の問題という意見もある。

最近ではネット上でこの言葉が有名になりすぎる余り、あれよこれよと噂に枝葉が付き、1人歩きしている。(中には愛知県民は足でハンドルを操作する車からロケットランチャーを放つというとんでもない噂まで)

県民の受け止め方

愛知県民にとって名古屋とは名古屋市のみを指すため、他市民は「名古屋の奴らの話だ。俺と関係ない」と無関係気味に捉えてる人も少なくない。これがいまいち県全体で意識が向上しない遠因となっている。しかし当然ながら名古屋走りの名古屋とは愛知県全体を指す。少なくとも他県からの認識はそうなっている。

ちなみに名古屋ナンバーの管轄は西尾張や知多半島の地域まで含んでおり、全国最多の登録台数を誇る。また尾張小牧ナンバーや三河ナンバーもマナーが悪いと言われている。

自虐を好む愛知県民の中には、むしろこれを誇らしげに語る人もいる。愛知のマスメディアも嬉々として取り上げている。

他地域では

他県においても自動車マナーの悪い例がある。

  • 伊予の早曲がり:愛媛県での例。右折時に、青信号に変わった瞬間急発進して対向車よりも早く曲がろうとすること。事故の原因になったり、対向車がこの挙動を警戒した結果渋滞の原因になったりする。茨城県でも同様の交通違反が多いとされ、茨城ダッシュという俗称があるのだとか。
  • 山梨ルール:山梨県での例。愛媛県と違って山梨県では右折優先(本来は直進優先)、減速せずに右折が当たり前という状況を指す。山梨県警によるとそこまで飛び抜けて事故が多いわけではないらしいが、危険なので山梨ルールの排除を呼びかけている。
  • 松本走り:長野県の松本地区での例。山梨や愛媛同様、やはり右折優先ルールになっていたり、全赤状態のときにフライングで右折したりといった危険運転が見られる。
  • 岡山ルール:岡山県での例。岡山県では山梨や愛媛、松本と違って車線変更や右左折の際ウインカーを点灯しないことがしばしばある。「ウインカーを出すのは初心者」「出さない方が格好いい」などの見方があったり、自分勝手に理屈付けしている、などといわれている。実際、岡山市ではJAFのアンケートで「ウインカーを出さないで曲がる車が多いと思う」という割合は90%を超え、1万人あたりの交通事故死者数は政令指定都市の中では名古屋より多く、岡山市がワーストである。

海外ではイタリアのように極度に交通マナーが悪い国もある。現地の日本大使館が「日本と比較し、自己中心的で交通ルールはあってないようなもの」とまで言っている。

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