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アイオニオンの編集履歴

2022-09-01 01:25:34 バージョン

アイオニオン

あいおにおん

「アイオニオン」とは、『ゼノブレイド3』の舞台となる世界である。

概要

本作の舞台である世界。

雄大な自然が広がっており、機神の大剣と腹部が穿たれたインヴィディアの巨神獣が聳え立つ。

巨大な原生生物や軍隊が生活している”鉄巨神”(コロニー)が存在する。


ケヴェスアグヌスという2つの国家が日々戦争を繰り広げており、おくりびとのノア曰く「生きるために戦い、戦うために生きる」過酷な世界とのこと。


と、いうのも、この世界では、お互いから奪った命(エーテル)が生きる為に欠かせない資源であり、それは自力や自国内では決して賄う事が出来ない為である。


加えて、この世界に生きる殆どのヒトは、どんな種族も親から生まれた真っ当な生命ではなく、 10歳の心身で生み出され、20歳ごろに寿命を終え消滅する運命にあり、執政官の支配・管理の元、長きに渡りそうしたサイクルが繰り返されてきた。


成り立ちからして不自然な点が目立つ謎めいた世界であり、ディストピアのように重々しく陰鬱な雰囲気が漂っている。


アイオニオンの人々

アイオニオンで戦いを繰り広げている人間達は、上述のとおり人為的な改造を施された人間であり、純粋な生命では無い。これはケヴェス・アグヌスともに同じであり、両陣営の女王の手によって培養槽のような容器(作中では”ゆりかご”と呼ばれている)によって生み出されており、身体のどこかに残りの寿命を表す”命の刻印”と呼ばれる印が付いている。

アイオニオンの人間達は戦争のために生み出されているため、各々が特殊な能力を持った武器(ブレイド)を持っており、ゼノブレイド2に登場する種族としてのブレイドのように、何も無い空間から武器を精製して戦うことが出来る。

また、体内にナノマシンのようなものを仕込まれており、携帯端末やコンピューターを使わずとも高度な情報処理をこなすことが可能で、必要な情報を瞳に映すことで迅速な連携戦術を行える。

生殖によって命を繋ぐ普通の生命体と根本的に違うためか、彼等には性別の概念が無いに等しく、家族や兄弟といった認識も無い。裏返せば、種族の違いや男女の隔たりなどがまるっきり意識されていないので、いわゆる”社会的差別”も存在しない。代わりに、能力の低い者は容赦の無い嘲笑に晒される徹底した能力至上主義がまかり通っており、お世辞にも人情のある世界とは言えない。


主なコロニー

記載順は主人公一行が進むに連れて出会うであろう順番。

ケヴェス側

命名は数字をベースにしている。

  • コロニー9
    • 軍務長:ゼオン
    • ノア・ランツ・ユーニがウロボロスとなる直前に所属していたコロニーで、堅実な強さを持つ。

  • コロニー4
    • 軍務長:エセル
    • ケヴェス有数の武人である"白銀のエセル"の元に手練の兵士が結束するコロニー。

  • コロニー30
    • 軍務長:ルディ
    • レウニス技師であるルディの元、多数のレウニスを建造・配備しているコロニー。実務は副官ユゼット任せになっている。

  • コロニー11
    • 軍務長:アシェラ
    • アシェラを筆頭に戦闘狂が集うコロニー。普段はケヴェスキャッスルの防衛を行っている。

  • コロニー15
    • 軍務長:トライデン
    • 執政官でもあるトライデンの元、自由気ままに活動しているコロニー。

アグヌス側

命名はギリシャ文字にちなむ。

  • コロニーガンマ
    • 軍務長:シドウ
    • ミオ・セナ・タイオンがウロボロスとなる直前に所属していたコロニー。新兵のアカデミー的な側面も持つ。

  • コロニーイオタ
    • 軍務長:ニイナ
    • コレペディアカード等による徹底的な効率化と兵士の貢献を表彰する仕組み等により急成長するコロニー。

  • コロニーラムダ
    • 軍務長:イスルギ
    • イスルギの元、徹底された規律により成果を上げるコロニー。かつてタイオンが所属していた。

  • コロニータウ
    • 軍務長:ユズリハ
    • モルクナ大森林の奥で静かに戦争とは縁の遠い生活を行うコロニー。

  • コロニーミュー
    • 軍務長:マシロ
    • 比較的若い兵士たちがマシロの元結束するコロニー。

その他の集落

  • ノポン・キャラバン
    • ノポンの商売キャラバンの一団。

関連タグ

ゼノブレイド3 ケヴェス アグヌス 執政官(ゼノブレイド3)




















以下、ネタバレ注意


  • 特殊なコロニー・部隊
    • コロニー0
      • 軍務長:ナギリ(七号)
      • 「戦争」の調整や反抗勢力の掃討等を行うメビウス直轄の部隊。配備された鉄機兵により高い戦闘力を持つ。
    • コロニーオメガ
      • メビウス直轄の実験施設。ミオ・セナが昔所属しており、その時の事故でミヤビを喪っている。

  • その他の集落
    • シティー
      • 指導者:モニカ・ヴァンダム
      • かつてのウロボロスの末裔が暮らす街で、メビウスに対するレジスタンス部隊「ロストナンバーズ」を擁する。



  • この世界の成り立ち

作中で「真のアグヌスの女王」やメビウスの首領ゼットの語ること、更に『2』でプロフェッサー・クラウスが語ったことを総合し、一体何が起こったのかをまとめると以下のようになる。


    • 作中時間ではるかな昔:人々の争いにより地上を焼き尽くし宇宙にまで及んだデバイスを用いた争いが続いており、これに失望したプロフェッサー・クラウスが世界が変わると信じて第1軌道ステーション・ラダマンティスにて「ゲート」を起動、相転移実験を強行。世界が「巨神界と機神界の世界」と「残された世界(後のアルスト)」に分かれる。

    • 上から1万年ほど後:「巨神界と機神界の世界」でシュルク一行によりクラウスの半身ザンザが討たれて「神なき世界」になる。また、同時期にクラウスがレックス一行と出会い、長きにわたる絶望の中で世界と人類に希望を見出せたことで、ザンザやゲートの消滅と同時に彼の最後の手向けとしてアルストの雲海が晴れて巨神獣が大地となり、アルストの民は「楽園」に移住する。(『1』『2』本編の出来事)

    • 上から数十年ほど?後:この2つの相反する性質を持つ世界が引き合っている、そして衝突の際には消滅することが判明する。「神なき世界」の統一国家であるケヴェスの女王メリア・エンシェント、「楽園」の統一国家であるアグヌスの女王ニアは両世界の未来を残すため方舟「オリジン」を建造する計画を開始(「オリジン」計画にはかつてニアと共に歩んだノポン族の技師トラも関わっているものと思われる)。両世界の叡智を結集し運命の日までにオリジンの建造は完了する。

    • 両世界が衝突する日:衝突する瞬間に、破滅の未来を恐れ永遠の今を求める人々の想いが「ゼット」として具象化。ゼットはメリアを捕らえてオリジンのシステムを掌握、世界の時間が停止したアイオニオンを生み出す。ゼットは配下のメビウスを生み出し、現在の世界の形を作る。しかし、完全に世界が止まっているわけではないようで、2つの世界が1つになろうとする強い意志によるものか、各地で黒い霧が発生し断片的に大地が空間ごと消失する消滅現象が見られるようになる。つまり、緩やかではあるが、着実にアイオニオンは破滅へと進み続けている。

    • ゼットが掌握するアイオニオン:アイオニオンはゼットの理そのものであり、メビウスはこの止まった世界の中でしか生きられない。そのため、ゼットは人々が未来を拓くことでメビウスや世界が消滅することを拒み、10年という寿命の中だけで兵士たちを戦わせ、その命を糧としメビウスのみが永遠に存在し続けられるように仕向ける。この兵士達はオリジンに記録された人々を元に生み出される存在であり、言うなれば生身のアバターである。さらに兵士たちは記憶を失って再生され再び兵士として生まれるという、メビウスの餌として存在し続けることを余儀なくされる。ケヴェス、アグヌスの女王本人たちの姿は消え、メビウスが機械仕掛けの女王を操ってケヴェスとアグヌスの戦争を仕組む。その中で、エヌをはじめとした命を失った人間の何人かはゼットの御前に招かれ、永遠たるメビウスという誘惑を持ちかけられる。

    • メビウスに対抗する者たち:六氏族と呼ばれる6つの家系の始祖ともう一人が、「人が望むままに生きられる自由」を願いゼットから世界を取り戻すべく、メビウスに抗い闘いを挑み続ける。彼らの子孫たちはゼットが定めた10年の寿命という呪縛に縛られることなく、人間本来の一生を営むことができる体を維持し、大剣内部に「シティー」を築く。また、六氏族の始祖は「ウロボロス」の始祖でもあり、ゼットの支配から逃れるため、かつてのアルストの世界に存在したブレイドのコアクリスタルとオリジンの欠片を反応させることで生まれるウロボロス・ストーンを生み出し、ウロボロスとなった。オリジンの欠片にはゼットの支配が通用しない「外の力」が込められているため、ゼットやメビウスにとっては脅威の存在となる。

    • 作中時間不明:自身の力がゼットに通用しないため隠れていたニアがエムに接触。自分が隠れる天空の砦への鍵と言葉を託し、眠りにつく。ニアは眠りながら、自分のコアクリスタルとオリジンの欠片を反応させウロボロス・ストーンを作り地上に落としていた。その後はシティーの人間がストーンを探索し、シティー内部の人間たちの中からウロボロスとなれる6人を一定期間ごとに選出し、ゼットやメビウスたちに対抗しようとする。

    • 本作開始後:ウロボロス・ストーンを発見し回収しようとしたシティーのゲルニカ・ヴァンダム一行だったが、メビウスは妨害のためケヴェス、アグヌスを介して特殊部隊を編成し送り込みストーンを奪おうとする。ヴァンダムがケヴェスのノア、ユーニ、ランツ、アグヌスのミオ、タイオン、セナの6人が異変を感じながら争っているところを目撃すると、彼らにストーンの力を与えウロボロスとし「シティーを目指せ」と告げる。ウロボロスとなった彼らは、人間本来の性や命について触れ始める。その一方、メビウスにとってアイオニオン開始以来からの脅威であるウロボロスが覚醒したため、ケヴェス、アグヌスの両国にこの6人の主人公たちに対する抹殺命令を下した。
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