シャンパーニュ
しゃんぱあにゅ
シャンパーニュとは、フランスのグラン・テスト地域圏にある地域の名称、またはその特産スパークリング・ワインのこと
シャンパーニュとは、
- フランスの伝統的な地域名称、シャンパーニュ伯領のこと。本記事で解説
- 1の地域特産のスパークリングワイン。日本では一般に英語読みでシャンパンと呼ぶ ⇒ シャンパン
- ゲーム『アズールレーン』に登場する艦船擬人化キャラクター ⇒ シャンパーニュ(アズールレーン)
シャンパーニュ伯領
現代でいうフランス北東部、グラン・テスト地域圏に位置する。
12世紀以来トロワの街を中心とするシャンパーニュ伯領が置かれ、シャンパーニュの大市という交易市が開かれる商業地域になった。
この地にあるランスという街の大聖堂には、フランク王国の初代国王クローヴィスがキリスト教への入信・洗礼・戴冠を行ったという伝説がある。1284年、後のフランス国王フィリップ4世がシャンパーニュ伯の継承権を得て以降、この地は隣のイル・ド・フランスと共に国王直轄地の中枢として王権強化に役立った。同時にランス大聖堂の伝説も、フランス王がフランク王国の正統継承者であるという正当性を与えるのに利用され、歴代国王はランスで戴冠式を行った。また、シャンパーニュ地方の修道士たちが醸造したスパークリングワインはこの戴冠式の祝宴で振舞われる聖なる酒とされ、後に祝典で用いられる酒シャンパンとして国際的に名声を高めていった。
現代では、シャンパーニュ地方は、シャンパンの生産を中心とする静かな農村地域として伝統を今に伝えている。