概要
あまりにも鬼畜な難易度で知られる2D対戦格闘ゲーム「カイザーナックル」の大ボス。
中ボスのゴンザレスを倒した直後に続けて戦う本作の表向きのラスボスであり、彼との戦いまでに「ノーコンティニュー且つそれまでに取った2本ストレート勝ちの回数」によって隠しボスのジェネラル出現の有無が決まる。
異常な強さを誇るゴンザレスやジェネラルの陰に隠れがちだが、彼もまた凶悪なボスキャラの1人として格ゲーマニアの間で語り継がれている。
設定
石仮面をかぶった族長のような風貌の原住民で、仮面の影響で不老不死になるが、代償として自身の記憶を失う。
自身の記憶に関する手掛かりを探すため大会に参加する。
キャラのモデルは明言こそされてはいないが漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第一部冒頭に登場するキャラクター「族長(オサ)」と似通っている。
また、バストアップのグラフィックで見られる腕に刻まれたタトゥーと思しき模様は「DIO」と書いてあるように見える。
ちなみにこの仮面はKOで2本目を取ると外れる演出がある。
格ゲー界最速クラスの『スピード狂』
バルログやブランカも真っ青な機動力を誇り、両者を足して2で割るどころか2倍にしたような高性能キャラ。
度々あげる奇声の五月蝿さも彼ら以上である。
主な特徴は――
- ブランカ以上の猛スピードで突進してくるミスティックバズソー。こちらの牽制下段攻撃に当ててくる。食らってもガードしても、迎撃しない限り反動で離れるので対処しにくい。おまけに、弱だとその場で回転するだけなので、フェイントにもなって非常に分かりにくい。断仇牙では、スピードが遅くなった代わりに空中でも発動出来るようになった。
- 髪の毛攻撃・サイレントスピアーの届くぎりぎりまで間合いを計るようにして移動してくる。発生も早く、こちらの牽制攻撃をばしばし潰してくる。
- バルログ以上の高速ジャンプ・メキシカンムーンサルトでこちらが撃った飛び道具を上から飛び超えて攻撃。たまに軌道をずらし対空をすかして投げを決めてくる。
- 高性能な通常攻撃。特に空中キックの伸びが非常に長く、出も早いので牽制などでよく使ってくる。
- これらの性能を遺憾なく発揮できる本作共通の鬼畜CPU。やたら慎重に動き、場合によっては後退もするので、動きが読めず、当ててもガードされることが多い。また、むやみに飛び道具を使ったら、ほぼ垂直ジャンプで避けられる。
ゴンザレスやジェネラルのように無敵時間のある移動技がないため、彼らに比べたらまだ有情なほうとも言えるが、このようにスピードに特化したうえ対人バトルのような戦法を取るので、ある意味ジェネラル以上に苦戦するとの声もある。
余談
かつて雑誌『闘劇魂』の特別企画にてジェネラル撃破に挑戦するというイベントがあり、有名なトッププレイヤー・パチ氏は初プレイであるにもかかわらず開始後わずか1時間ほどでアステカ戦に辿り着くも、このアステカを相手に大苦戦を強いられ数時間に渡って勝つまで何度も挑み続けた。
MUGENでは、原作よりも能力が底上げされており動作もより高速化されている。一般的には、マイナーな原作よりもこのMUGENにおける猛スピードで積極的に攻めるアステカのイメージが広く知れ渡っている。