「佐藤春夫だ。門弟三千人の人望は伊達じゃないぜ!」
プロフィール
名前 | 佐藤春夫(さとう はるお) |
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図鑑No. | No.026 |
武器 | 刃 |
レアリティ | 無地 |
精神 | やや不安定 |
代表作 | 『田園の憂鬱』『西班牙犬の家』 |
派閥 | 三田派 |
文学傾向 | 純文学 |
趣味嗜好 | 日本画や油絵を描くこと |
CV | 泰勇気 |
公式人物紹介
『門弟三千人と称される程の門下生を持つ兄貴肌でくせ者ばかりの文豪たちの中では数少ない常識人。
素質ある者は気長に見守ってやろうという親心を持つが、
かつての弟子の太宰治に対してだけは苦い思い出があるようで言及を避ける。
好き嫌いはしないが魚のさんまだけはどうしても好きになれないとのこと。』
※ゲーム内図鑑より引用
概要
『文豪とアルケミスト』にて、文豪佐藤春夫がプレイヤーであるアルケミストにより転生させられた姿。
ゲーム開始時に選べる四人の文豪のうちの一人で、この時点で選ばなくてもステージドロップや有魂書でまた出会うことも可能。
ゲーム内でのキャラクター像
癖の強い内面を持つ文豪たちの中では珍しく常識人として扱われる、兄貴肌の好青年。
門弟三千人と言われていたことから、師匠・兄貴分である姿を常に意識した台詞が多く彼の口から発される。また戦闘では自身が先頭を切って進むようなセリフが多い。
武器は赤褐色の刀身を持つ斧で、形状からおそらくバルディッシュと思われる。
交友関係
佐藤一門の門弟である太宰治に関しては、彼の依存的な性格や、自虐的な態度に辟易しているところもあるが、根気良く付き合ってやっている。
一方、太宰の親友で同じく門弟ある檀一雄については「常識人」であるとして信頼を寄せていたが……。
また同じく門弟の井伏鱒二には通常の師弟関係として接している模様。
女性を巡るトラブルで、非常に複雑な関係がある谷崎潤一郎とは、腐れ縁のような仲。
また芥川龍之介や室生犀星とは「詩人と小説家は両立するか」といったテーマについて関わることが多い。
元ネタ
- 彼の弟子を自任する作家の多かったことから俗に門弟三千人と呼ばれている。大正の流行作家であり、昭和の文壇の大御所でもあった佐藤の下には多くの若い作家達が集い彼の支援を受けた。
- 佐藤に師事した作家には遠藤周作をはじめとした今も名を残す作家が大勢いる。
- 人物紹介にある『さんまだけはどうしても好きになれない』は、佐藤春夫の詩でも特に有名な「秋刀魚の歌」とこの詩を詠んだきっかけとなった谷崎潤一郎とその妻千代との三角関係(小田原事件)が由来。ゲーム内でも食堂にて『魚なら、さんま以外で頼む』と一言そえている。また耗弱時の攻撃台詞も秋刀魚の歌の一節である。
- 『太宰治に対してだけは苦い思い出がある』とあるが、太宰とは第2回芥川賞の選考にかんするエピソードがある。当時選考委員だった佐藤に対して太宰は、賞に選んでほしいといった旨の書簡をいくつも送っている。特に2015年に発見された昭和11年1月28日付の書簡は、巻紙4メートルの長さで文面には『佐藤さん、私を忘れないで下さい。私を見殺しにしないで下さい』とまであった。