概要
ノワール伯爵を出し抜き新世界の創生と支配を狙っていたディメーンが、ハナーンの芽で操ったルイージとコントンのラブパワーを融合させて作り出したカイブツ。厳密にはルイージではない。
彼が解読した黒と白、両ヨゲン書に書かれていた運命を握る「ミドリのオトコ」とはルイージのことらしく、その体はコントンの器にぴったりだという。
ルイージ自身は「ルイルイルイー!」「ミードーリー!」と、奇声に近い声しか発せないが、ディメーンが乗り込み一体化する事で、彼の人格をもって動き出す。
最初はコントンのラブパワーの力によって無敵状態であるが、伯爵を思うドドンタスやマネーラの忠誠心によって復活したピュアハートの力で解除することができ、ようやくダメージが入るようになる。
攻撃方法は拳を肥大化させて落としたり、ステージ中にある足場から弾を放ったり、スーパージャンプでこちらの上に急落下してくるというもの。
ただし巨大なためにプレイヤーの攻撃が非常に当たりやすく、HP200、攻撃力6とステータスも高くないため、戦闘の難易度は縛りプレイでも行わない限りは低い。
マリオたちに敗れた後は身体が爆発し、頭だけという惨めな姿になってしまう。絶対視していた黒のヨゲンが覆されたことが信じられない彼に、ピーチやクッパ、アンナは言い放つ。
ピーチ「ヨゲンなんていうものの存在そのものが間違っていた。……そういうことじゃないかしら」
クッパ「うむ。オマエはヨゲンを信じたが、ワガハイはワガハイ達を信じた!それがオマエが敗れた理由だ」
アンナ「生まれる前から決まってることなんてありはしない……。運命は変わってゆくの。さようなら、ディメーン。アナタが負けたことは、あとでヨゲンに書き加えてあげるわ」
それでも「お前たちはヨゲンから抜け出せなどしない」と不敵に笑い、最後の力を振り絞ってコントンのラブパワーにチカラを与え、高笑いを上げながら消えていった。
ただし、その後エマ(アンナ)とノワール伯爵の活躍によって世界の破滅は回避されることとなる。
なお融合した時点でディメーンが本体になっていたらしく、雛形となったルイージは消滅時に吐き出され、傷一つなかった。
スーパーマリオくんでは
「ノワールさまが使いものにならなくなったから…ボクがやるしかないだろ!!」
「ボクが世界を滅亡させる。そして…。ヤミの王になるのさ!!」
最終話にて同じくラスボスとして登場(38巻)。アンナの正体がエマと判明し伯爵が改心しかけた時にスーパーディメーンとなって牙を剥き、伯爵を踏み潰してマリオたちも痛めつけた。
だがその悪辣さがマリオたちの怒りを爆発させてしまい、その気持ちがピュアハートを復活させてしまう。それによって巨大ドットの姿となったマリオ、クッパ、ピーチ姫の総攻撃を受け、ルイージを残して消滅するという末路を辿った。
著者のキャラクターとしては異色な、一切ギャグ要素のない「悪役」に終始しており、顔の形状もゲームのものとは大きくかけ離れルイージを白目にしたようなものになっている。また、ルイージを洗脳してこの姿に変貌するシーンは一切無く、戦闘シーンもわずか4ページで退場と、ある意味コロコロらしいあまりにも唐突な展開であった。
ちなみに、何も知らずに残されたルイージは全てが片付いた後にマリオとクッパに袋叩きにされている。