おお……ビルゲンワース……ビルゲンワース……
冒涜的殺戮者ども……貪欲な血狂いどもめ……
概要
Bloodborneに登場するステージ。DLC『The Old Hunter』より追加された「狩人の悪夢」のラストダンジョン。
ヤーナム市街を再構成した狩人の悪夢の中で、かつての狩人が隠したとされる罪の象徴であり、本作における屈指のトラウマステージ。
最大の特徴として、これまでのマップを無視した地形と、今まで以上に不気味で気持ちの悪い景観が上げられる。
クトゥルフ神話の影響を強く受けているとされる本作の中でも、屈指のクトゥルフ神話的要素を詰め込まれたステージであり、特にインスマスの影響を強く受けているとされる。
当然、見た目だけではなく難易度も凶悪で、特に大型のザコキャラ「瘤あたま」(後述)とボス・ゴースの遺子の強さは語り草になっている。
到達方法
『狩人の悪夢』内部に存在する実験棟のボスである時計塔のマリアを倒すことで到達できる。
彼女を倒すことで星見盤を手に入れることができ、それをマリア座っていた椅子の背後にある大時計の文字盤に向かってかざすことで文字盤が回転し、狩人の罪の証である土地へとつながる道が開かれる。
その道を進むことで、ラストダンジョンである漁村へと辿り着くことになる。
高い時計塔の先が薄暗い海岸、というあり得ない光景に驚いたプレイヤーも多いだろう。
景観
一目見て分かるのは、気持ち悪くて汚い町の様子である。
具体的には、漁村の名前の通りに海産物を詰め込んだ樽がそこかしこに並べられており、その上をフナムシの様な節足動物が這い回っている。
また、村に立ち並ぶ建物はほぼ壊れた状態で放置され、その村の合間には当然の様に漁村の住民らしき死体が放置されている。
一方で、壁や床にはフジツボの様な生物がびっしりと張り付いており、海辺や水辺に生息する生物がそこかしこに這い回っている。
村の地下にある洞窟に至っては、ナメクジの様な軟体生物が床の上に大量に湧いている始末である。もっとも、これらは単なる海生生物ではなく、上位者の先触れとして現れると言われる軟体生物である可能性もある。
また、空も全体的に夜の様に暗く、漁村という名前から連想される牧歌的な要素や、明るさ・陽気さの様な要素は何一つとして存在していない。
住民
最大の特徴として、魚貝類を思わせる様な要素が多くの生物に混ざっていることである。
村民達は多くの場合が青い肌にヒレが身体のどこかしらから生えている魚人のようなビジュアルとなっており、非常に薄気味の悪い存在となっている。おまけに彼らが連れている犬らしき生物までもが同じような状態に変異している。
彼ら村民の中でもひと際大きな体格を持つ者は「瘤あたま」と呼ばれている。単に身体が大きいだけではなく、武器として錨を装備しているタイプは一発食らうだけでもライフを半分以上削り取る攻撃力、ステップでも回避しきれないほどの攻撃範囲を併せ持ち、容赦ない連撃を仕掛けてくる。素手タイプは普段の攻撃力こそ控えめだが、極めて高い性能を誇る掴み攻撃で狩人に食らいつき、そのまま貪り食ってしまう。
特に村の中心部に位置する井戸の底には、錨タイプと素手タイプが両方潜んでおり、極めて危険である。
また、村民なのかどうかは不明だが、養殖人貝と呼ばれる人魚の下半身を貝に変えたようなエネミーが深部に行けば行くほど現れる。
養殖人貝には女しか存在しないが、その顔はどこかこの村に存在している上位者であるゴースの顔と少し似た雰囲気をしている。
養殖人貝は海岸線の近くにある洞窟には大量に存在しているが、この大量に存在しているタイプは、狩人を襲うことはない。
他のダンジョンとの繋がり
海をよく見ると分かるのだが、水面下にはヤーナムと思しき街の影が見えており、この漁村がヤーナムの上空に浮かんでいることが分かる。
また、狩人の悪夢に達した当初、ヤーナム市街を再構成した街の中には空から養殖人貝が一体だけ落ちてくるのだが、この一体がどこから来たのかのネタバラしとなっている。
一方で、何故ヤーナムの上空にこの村が存在しているのか、この村に隠された狩人の罪とは何か?という疑問についての明確な答えは語られない。
ただ、ここで手に入る秘儀『呪詛溜まり』の説明文には(狩人の前身にあたるビルゲンワースの者達が)漁村の住民を拷問、解剖していたことが記されているほか、最深部にあたる『海岸』にはゴースと思しき上位者の遺体が横たわっていることなどから、狩人の原罪についてはある程度推察する事が出来るだろう。