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概要

絶体絶命でんぢゃらすじーさん大長編第5弾。初出は月刊コロコロコミック2009年10月号。単行本19巻収録。

これまでの大長編シリーズでは友情お金といった子供達の生活上身近なテーマを取り上げてきたが、本作のテーマはであり、ペットの飼育放棄という重い社会問題を取り上げたシリーズの中でも異色作となっており、原作者曽山一寿本作を読んで誰かが傷ついたりしないかといった危ない橋を渡ってでも描きたかった作品と公言している。

また、仲間という副テーマも取り上げられている。

本作は絶体絶命時代の最後の大長編となったが、大長編シリーズは邪以降でも紆余曲折をえながら継続している。

本作ではじーさんの飼い猫であるゲベが実質的な主役になっており、ゲベの「友情を大切にする」性格が大いに現れている。

登場人物

本編からの人物

おなじみ主人公。今回はステイルの店を訪れる。

だが、本作は実質ゲベが主役だったため中盤まで出番や活躍がないことに不満を募らせており、ゲベが捕まったのを知るや否や大長編の41(43)ページ目でやーっと出番がきたーーっ!!このマンガの主役がだれなのか思い出させてやるぜーっ!!と主役復権を目指して救出に向かった。

おなじみじーさん家のペット。本作では実質的な主役を務めている。また珍しく(今に始まったことではないが)流暢に会話している。

柴田の救出のため、夜中にステイルの店へ侵入するが逆にステイルの銃撃によって左腕を撃ち抜かれ重傷を負ってしまう。

おなじみツッコミ役。

じーさんとともにステイルの店に同行する。

おなじみ泣き虫の

今回はじーさん達とともにステイルの店を訪れるが、出迎えてきたステイルに吹っ飛ばされて壁にめり込んだまま放置されるが、これが後に重要な役割を担うことになった。なお、このキャラの出番はこの大長編で事実上最後となってしまった。

おなじみやられ役。

これまで大長編シリーズにおいて散々な扱いを受けてきた彼だが、本作ではついに(大長編第2弾のちゃむらいの様に)1コマのみの出番となってしまった。

その理由は曽山氏いわく、「どーせ出ても死ぬから」のこと(考えようによっては本作のテーマがテーマなので、ギャグ描写とは言え毎回のように死ぬ彼を出すのは問題ありだと判断された可能性もある)。

ちなみに、(元・校長が見つけられないというハガキが殺到したかどうかは不明だが)19巻のカバー下の表紙にて元・校長本人がヒントを出している(本編では、元・校長はちゃむらいの時よりかは分かりやすい所に描かれている)。

本作の人物

じーさんの街に新しくできたペットショップの店長。

エプロンとネコ耳カチューシャを付けた大柄な女性。

表向きでは常に笑顔で接客する気前の良い店長だが、しかしその裏で狂暴な化け物をいくつも飼い慣らし、売れ残った犬や猫の殺処分や廃棄を平然と行なっていた外道。

上記の通り歴代の大長編シリーズの悪役の中でも特にえげつないことをやっており、雑誌掲載時にもシリーズ最凶の悪と称された。

ステイルの店で売れ残った柴犬

ゲベにより救出されるも、その直後、ステイルに撃たれてしまう(その後、終始動くこともなかったため彼女に殺されてしまったかに思われたが、物語の終盤で実は生存していることが判明した)。

名付け親はゲベで、理由は柴犬だから。

ステイルの化け物コレクションの1体である世界で最も恐ろしい史上最強のネコ。その正体はゲベの父親。

用語

  • ペットショップステイル

最近じーさんの住む町にできたステイルが経営するペット屋。

一見普通の店だが、当のステイルがまじめに店をやる気はなく、3日も売れなかった売れ残りの犬や猫を「飽きちゃうから」という理由で「役にたたないケモノ」と見下しゴミ扱いし、店の地下で殺したり衰弱死させてから捨てることを平然とやってのけており、地下には大量の死んだ犬や猫が転がっている凄惨な状態となっていた。おまけに地下にはステイルがコレクションした凶悪な化け物達が放し飼いにされていたり、ステイル自身モニターで地下の様子を監視していたりと店の秘密を知ったものをには容赦しない。