将棋界・囲碁界の王座戦について
- 将棋界では例年9月~10月にかけて、囲碁界では10月~12月にかけて五番勝負で行われる棋戦。
- 主催は共に日本経済新聞社。将棋の王座戦のみ、東海東京証券が特別協賛している。
- 将棋界の王座戦は、1953年に一般棋戦として創設。1983年の第31期よりタイトル戦に昇格。
- 将棋界の現王座は永瀬拓矢、囲碁界の現王座は井山裕太。
歴代王座(将棋)
※初獲得順、但し一般棋戦時代は数えないものとする。カッコ内数字は獲得期数。
中原誠(6) | 一般棋戦時代に8回優勝。1981年に内藤王座から2勝1敗で奪取。1987に塚田七段に奪われるものの、翌年奪取。谷川王位に奪われるまで保持した。保有時の最多連覇は4。 |
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塚田泰明(1) | 1987年、中原王座から3勝2敗で奪取。しかし翌年、中原前名人に取り返される。 |
谷川浩司(1) | 1990年、中原王座から3勝1敗で奪取。しかし翌年、福崎八段に奪われる。 |
福崎文吾(1) | 1991年、谷川王座から3勝2敗で奪取。しかし翌年、羽生棋王に奪われる。その後、羽生が長期間王座を保持するため、19年間「前王座」のままであった。(そのため、「名誉前王座」といわれることもある) |
羽生善治(24) | 1992年、福崎王座から3連勝で奪取。そのまま、驚異の19連覇を果たす。2011年に渡辺竜王に奪われるが翌年奪回。2017年に中村六段に奪われるまで5連覇を達成した。 |
渡辺明(1) | 2011年、羽生王座から3連勝で奪取。し翌年、羽生二冠に奪回される。 |
中村太地(1) | 2017年、羽生王座から3勝1敗で奪取。翌年、斎藤七段に敗れ失冠。 |
斎藤慎太郎(1) | 2018年、中村王座から3勝2敗で奪取。翌年、永瀬叡王に敗れ失冠。 |
永瀬拓矢(4) | 2019年、斎藤王座から3連勝で奪取。現王座(2022年度現在)。 |
歴代王座(囲碁)
※適宜追加願います。
第70期王座戦(将棋)
王座戦五番勝負
挑戦者決定戦
第70期王座戦(囲碁)
王座戦五番勝負
挑戦者決定戦
名誉王座
将棋・囲碁界共に、連続5期もしくは通算10期王座を獲得することで、名誉称号を名乗る資格を得られる。名誉王座は原則引退後となっている他の永世称号とは異なり、原則60歳以上で襲位することができる。
名誉王座襲位者(資格保持者も含む)
将棋界
該当者 | 説明 |
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中原誠 | 1996年資格獲得(通算10期獲得、一般棋戦時代の優勝回数を含む)。2007年に襲位。 |
羽生善治 | 1996年資格獲得(連続5期獲得)。現役棋士のため、資格保持のみ。遅くとも還暦を迎える2030年9月27日までに襲位する見込み。 |
囲碁界
該当者 | 説明 |
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加藤正夫 | 1986年資格獲得(連続5期獲得)。2004年襲位。 |
余談
- ちなみに囲碁界の王座戦の優勝賞金は1400万円だが、将棋界の王座戦の優勝賞金は非公開である。
- 将棋のほうは500万円と言われることもあるが、それだと2017年に獲得した中村太地と2018年に獲得した斎藤慎太郎という、王座のみの獲得者が毎年2月に公開される賞金・対局料ランキングに2000万オーバーで登場している事実と矛盾する。ランクイン者は前年分の額と順位も公開されるので、それとの差額と前年の他棋戦の状況も考慮すると、最低でも1000万程度はもらっていないとつじつまが合わず、フェイクであると断言できる。
- また、将棋界の王座戦ではタイトル戦に昇格した1983年以来34年間のうち、羽生善治が24年間在位するという、棋士人生の半分近くを王座戦とともに過ごす恐ろしい記録を達成している。
- ちなみに将棋の王座戦において、タイトル連覇を達成した棋士は羽生善治(19連覇・5連覇)、中原誠(4連覇)、永瀬拓矢(3連覇)の3人のみである。
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永瀬拓矢 ・・・現王座(将棋)
加藤正夫 ・・・名誉王座(囲碁)
井山裕太 ・・・現王座(囲碁)