概要
うつ伏せに倒した相手の背中に自分の両ヒザをあて、片手で相手のアゴを、もう片手でⅩ字型に折り畳んだ相手の両足首をフックし、そのまま自分が後方へ倒れる反動を利用して持ち上げ、主に相手の背骨を痛めつける技。
英語では「ボーアンドアロー・バックブリーカー」あるいは単に「ボー・アンド・アロー」と呼び、両者の体勢が引き絞った状態の弓矢のように見えることからこの名称がついた。
(当辞典では既存タグ数の多さから、この日本語名称で解説する)
元々はねちっこいグラウンド攻防が主体のヨーロッパレスリング界で昔から使われていた技で、ホースト・ホフマンやカール・ゴッチら欧州系テクニシャンレスラーが日本などの他地域へと広めた。日本マット界ではアントニオ猪木のほぼ専売技だった、といってよく、卍固めなどと並んで“アントニオ・スペシャル”と称されるに相応しい大技であった。
完全な形で決まれば威力も見栄えも最高の必殺技なのだが、体型アンコ型の重量級レスラーには決めにくい、両腕によるフック(特に相手の足首を決める方)がしっかりしていないと外れやすい、一度体勢が崩れると威力が半減するうえ傍目にはひどく不格好に映る、などの難点が多く、実はかなり難易度の高い技。猪木の愛弟子である藤波辰爾らもよく使っていたが、猪木のようにこれ一発でギブアップを奪えるフィニッシュホールドにはなかなかつながらなかった(その猪木にしても晩年は、ただの痛め技的な感じになっていた)。
pixivでは女性をコレであられもないポーズに固めて痛めつけヒィヒィ言わせるのが主目的の、いわゆるエロレス的な投稿イラストが圧倒的に多い。
‥‥ね?(笑)