「証拠は作りゃいい、自供は吐かせりゃいい、アリバイは崩すものなんだよ」
概要
ヒューマンバグ大学にて登場する戦時中に活躍した静岡県警の名刑事。凶悪犯を捕まえるのが得意で表彰を500回近く受けていた。
裏の顔
犯人が無罪であろうと有罪であろうと犯人らしき人物を別件で逮捕し拷問で自供させる。その拷問は
- 自身の拳で30発近く殴る
- 床に座らせ複数で蹴り続ける
- 複数の箇所に火箸を押し付ける
- トイレを取調室でバケツでやらせる
- 炎天下の中水を与えない
- 精神異常者の隣に留置する
そういった拷問で自白させ殺人事件などを無理矢理解決させており捏造させ、事件を解決してを繰り返し静岡県警のエースにまでのし上がった。なお部下も冤罪なのかわからなくするために拷問を行う人間と調査を取る人間は完璧に使い分けている。真犯人から頼まれて賄賂を受け取ることもある。
冤罪をでっち上げするのは単に名声が欲しいという身勝手な理由である。
しかしそんな日々は長くは続かなかった。
その後と末路
部下の山岸が法廷で今までの冤罪事件を新聞社に話したことにより山岸を潰すことを決意。法廷では山岸の人格をとことん否定して懲戒免職まで追い込んだ。その後は山岸の家が何者かに放火され息子を連行、空腹の中カツ丼を差し出して自供させ、その後も冤罪をでっち上げしたのだが…。
弁護士1「本件は無罪!」
弁護士2「無罪!」
弁護士3「無罪!」
彼が取り扱った事件が次々と無罪が発覚。世間や警察内部からは非難の声が上げられ「これだから警察は信用できない」など呆れた声が出た。
この事件は世間や警察内部でも問題視され派出所へと左遣されたが同僚からの罵詈雑言に耐えきれず辞職、2ヶ月後に警察が居心地が良かったのか、脳出血で急死した。
それから時が流れ、この人物について書かれた書物を読み終えた拷問ソムリエは所業に怒りをあらわにしていたのだった。
「うむ…学があった。私欲のために国家の権力を用い拷問を繰り返す下衆も存在する。ましてや無実の人を犯罪者に仕立て上げるのなど言語道断。現代にいたなら…私が屠っていただろう…」
アニメ版ヒューマンバグ大学
第3話においてまさかの登場。設定変更に伴い近代の刑事として登場した。
CVは松山鷹志。
アニメ版では山岸家放火の首謀者は青林本人と明言されており、山岸の当時三歳になる息子であるマサオを死に至らしめている。更には女性の被疑者に性暴力を働く、取り調べ中の暴行で死亡した被疑者をヤクザに依頼して処理させるという、原作以上のケダモノと化している。佐竹もその暴力と火箸の餌食となりあわや死の手前まで追い詰められた。
ある夜、意識を失った佐竹の処理をヤクザに依頼しようとしたところ闇の中から現れた伊集院に阻まれる。伊集院は山岸からの依頼を受け、青林の確保に動いていたのだ。そして目の前でヤクザを流川に倒されて呆気に取られていたところを伊集院に縄で首を絞められ、そのまま意識を失った。
次に目が覚めた時は拷問室にて、鉄柱に鎖で身体を拘束されていた。伊集院に罪の意識を問われるも、彼の口から出た言葉は「俺が白と言えば白!黒と言えば黒なんだよ!」という身勝手極まりないものだった。直後、伊集院による金棒の一撃により歯を全てブチ折られたのを皮切りに鉄柱が激しく熱を帯び、焙烙系が開始された。青林は苦痛に悶えながらも、自分が刑事であることを盾に尚も啖呵を切る。そんな青林に伊集院は、かつて彼が行ってきた悪行の趣返しのように火箸を突き刺した。極限の苦痛の中で遂に心が折れ命乞いを行う青林だが、「自分が白と言えば白、黒と言えば黒」という持論を返され、今まで痛めつけてきた人や命を失ったマサオ達の分も返されるようにその後も拷問を受け続けた。
死の間際、青林の脳裏に浮かんだのはかつて正義を胸に一所懸命職務に励んでいた過去の自分の姿だった。しかし、ある一件で賄賂を受け取ったことがきっかけで徐々に腐敗し、今の姿になっていった事も思い出した。
「俺は…。俺は、何のために刑事になったんだっけ…。」
その呟きを最後に、青林は苦しみ抜いて死んでいった…。
余談
元ネタとされる人物は紅林麻雄である。恐らく名前をそのまま使うのはマズかったのか、苗字からして紅林二郎と関連性があるのでは?と勘違いされるのを避けるためかのどちらかだと思われる(恐らく前者が有力)。
また名前は伊集院の助手である流川隆雄および元天羽組の尾崎隆雄と漢字も読みも同じであり、前者とはアニメ版で直接相対している。
関連タグ
杉田守道 アニメ版の声優の松山鷹志氏が仮面ライダークウガで演じた刑事。グロンギが殺人をゲームと称する事に激しい怒りを抱くなど青林とは異なり正義感の強い人物である。