海老原優とは マンガ家である。
企業向けや広告関連の仕事のかたわら、特撮評論やアイドル研究を雑誌やウェブ連載、トークショーなどの活動を行なう。親交の深い河崎実監督の映画では着ぐるみのデザインや劇中出演も。
2010年10月より長岡造形大学非常勤講師を勤める。同姓同名の芸術家がいるが、別人である。
漫画関連の広告代理店で編集などを手がけたのち、企業コミックやイラスト・挿絵などを担当するマンガ家として独立した変わった経歴の持ち主である。広告や学習漫画を得意とする漫画家は、無個性で無難な作風を取ることが多いが、海老原は趣味と関連したユニークな仕事も数多くこなす。
特撮趣味から知り合った河崎実監督のいかレスラーの着ぐるみデザイン、『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』では『宇宙大怪獣ギララ』をアレンジ、デザインのクリーンナップやタケ魔人のデザインを手がけた。
タケ魔人はいうまでもなく、特撮大魔神のパロディで声を演じたビートたけしをモチーフとしているが、たけしをも絶句させた、幻の没デザインがあったという。また同作品の劇中にも出演している。
『巨人の星』とジャイアンツの大ファンで、過去に『月刊ジャイアンツ』に「辻内物語」を連載したこともある。
さらに2010年NHKドラマ『ゲゲゲの女房』の漫画指導として、劇中の漫画関連の時代考証、漫画関連のアドバイス、劇中小道具の執筆に加えて、漫画家えびおそうじ役で出演し、話題になる。この仕事に取り組むのにあたり、海老原は半年間ほかの仕事をすべて断り、毎週スタジオに入り、ドラマに没頭した。小道具用の漫画も、ほとんど海老原が描き下ろしたもので、通常では考えられない凝りようであった。
趣味で怪獣図鑑や大長編怪獣漫画を執筆し、特撮マニアの話題にもなっている。特に300ページの大長編怪獣漫画を『スカルマン』でアシスタントを務めた島本和彦のもとに送り、呆れさせたというエピソードがある。島本の著書のあとがき漫画の中で、「負けた!」と感想をもらしている。
ウルトラセブンの未映像化エピソード『宇宙人15+怪獣35』を原案とした怪獣漫画は1999年11月に完成後、同人誌にする予定すらなく、コピーをあちこちに送っていたそうで、いくつかのウルトラマンガに強い影響を与えている模様。
そのことについて、本人は光栄だと語っている。
※なお、この記事は2012/01/31現在のウィキペディアがベースであるが、ウィキの記事も筆者が行なったものである。
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