概要
題名がとにかく長い。副題も含めると、正式名称は『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。〜ラスボスチートと王女の権威で救える人は救いたい〜』となる。非公式ながら『ラス為』の略称が用いられる。
作者は天壱。
一迅社の第一回アイリスNEOファンタジー大賞金賞受賞作品。
あらすじ
8歳で前世の記憶を思い出して、乙女ゲームの世界だと気づくプライド第一王女。でも転生したプライドは、攻略対象者の悲劇の元凶で心に消えない傷をがっつり作る極悪非道最低最悪のラスボス女王だった!?これ、私死んだ方が良くない?最低過ぎない??
悪知恵働く頭は勉強すればすごく優秀だし、攻略対象者と戦うラスボスだから戦闘力もおかしいし、女王制の国の第一王女だから権力もあってむしろ最強!
記憶を取り戻してから、攻略対象者の悲劇を未然に防ぎ、人望と時には第一王女の権威やラスボスとしてのチート能力を駆使して、民や攻略対象者を救います。
気づけば知らず知らずの内に皆に物凄く愛されながら成長していっている悪役ラスボス女王のお話です。
(作品ページより引用)
登場人物
CV:ファイルーズあい
本作の主人公。女王制の国・フリージア王国の第一王女。乙女ゲーム『君と一筋の光を』シリーズには、第1作のラスボスとして登場する。悪知恵働く優秀な頭脳と予知の特殊能力の持ち主。8歳のある日、前世の記憶を取り戻してからは、将来自分が引き起こすであろう悲劇を防ぐために努力することを決心する。
CV:内田真礼
瞬間移動の特殊能力を持つ少年で、プライドの義弟・ティアラの義兄。プライドの1歳年下で、ティアラの1歳年上。元々は平民の母子家庭で生まれ育ったが、王家の規則により優秀な特殊能力を見込まれて女王の補佐をするべく7歳で母親のもとから引き離され、養子となり王族になった。プライドとは従属の契約を結ぶ。乙女ゲーム『君と一筋の光を』シリーズ第1作目の攻略対象者の1人。
CV:戸松遥
プライドの2歳年下の妹。フリージア王国の第二王女。プライドが前世でプレイしていた乙女ゲーム『君と一筋の光を』シリーズには、第1作の主人公として登場する。生まれつき身体が弱く、6歳の時までその存在を秘匿されていた。外見は可憐な美少女。
プライドとティアラの父親で、ステイルの義父。フリージア王国の王配。厳格そうな見た目に加えて眉間にしわがあり、よく睨んでいると勘違いされる。優しくも厳しい父親としてプライドのことを可愛がっている。乙女ゲーム『君と一筋の光を』では、プライドが8歳の時に馬車の事故で亡くなる。
プライドとティアラの母親で、ステイルの義母。フリージア王国の女王。金色のウェーブの髪で、もともと柔らかい眼差しを化粧で釣り上げている。予知の特殊能力者で、プライドを溺愛していたが将来プライドが最低最悪の女王となる事を予知してからは物理的に距離を取っている。乙女ゲーム『君と一筋の光を』では、最愛の夫であるアルバートの後を追い、アルバートの死から間もなく亡くなる。
フリージア王国騎士団長の息子。騎士団長の父親に憧れ騎士を目指すが、自分の『植物を癒す』特殊能力が父親の斬撃無効の特殊能力に比べ騎士に向いていない事から、騎士になる事を諦めていた。銀色の長髪に蒼色の瞳。乙女ゲーム『君と一筋の光を』シリーズ第1作目の攻略対象者の1人であり、ゲーム内では崖崩落事故で亡くなった父親の死の真相を知る為、騎士団に入団し騎士団長まで上り詰めている。
用語
『君と一筋の光を』
本作世界の元となった乙女ゲーム。シリーズ化されており、幅広い年齢層から「キミヒカ」の通称で親しまれ、特に第3作目はアニメ化もされている。
本編は時系列的にはシリーズ第1作目のシナリオ開始の10年前から始まる。プライドの前世となった女性は第3作からこのゲームの存在を知り、そこから第2作、第1作目、さらには第4作以降も新作が出るたびにプレイしていた。各シリーズは舞台となる世界観は同じであるものの、連続性はない。(しかし第1作目の隠しルートのみ第1作目と第2作目の繋がりがある。)
特殊能力
『君と一筋の光を』の舞台、フリージア王国でしか生まれない先天性の能力。火や水を出す特殊能力から怪我治療・通信・怪力など多種多様。数百人に一人の確率で産まれる。特殊能力の優秀さや希少さで王族の養子になれたり国の上層部に出世する事も出来る。中でも予知の特殊能力は貴重とされ、数十年に一度しか覚醒せず、その多くは第一王位継承者、特に女性が授かっている。フリージア王国ではこの予知能力を得た者を“次なる王の啓示”として、次の王位を継がせることが習わしとされている。
フリージア王国
豊かな土壌と広い領地、穏やかな気候の大国。世界で唯一特殊能力者が産まれる。特殊能力者の存在ゆえ周辺国からは敬遠されがちだったが、女王ローザの尽力により同盟国が増えている。
関連タグ
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