ザカライア(デンドロ)
ざからいあ
この記事にはweb版のネタバレが含まれます。
「はい。これでナカマね」
『『『『『――It's Show Time』』』』』
プロフィール
| 通り名 | 世界、始末屋 |
|---|---|
| 本名 | 不明 |
| メインジョブ | 【震王】（魔術師系統空振術師派生超級職）/【迷彩王】（？系統超級職） |
| エンブリオ | 【面目禪彼 ルシファー】 |
人物
いわゆる『オネエ系』のマスター。見た目や口調は女性だが女装等はしておらず、口調も｢友人にクランの雰囲気が堅苦しくなる｣と言われて始めただけ。
しかしその容姿はユーゴーから｢溜め息が出る程の美貌｣と思われる程外見が美しい。
リアル
本名は不明。
現時点で判明している内容は少ないが、それなりに忙しい身であることが明かされている。
ファトゥムとはリアルでも知り合いで、彼と数名の仲間達はデンドロ世界を破壊して未来予知ができる｢ラ・プラス・ファンタズマ｣を現実世界に持ち出そうと画策している。
つまり遊戯派でも世界派でもない異質な立ち位置にいる人物であり、デンドロ世界を貯金箱に例えている。
戦闘能力
机上の空論とされていた『魔法戦士ビルド』の実践者。
シラットが使え、【迷彩王】と【震王】の二つの超級職を補助に強力な特典武具や装備で戦う。
しかし最も恐ろしいのはエンブリオの特性。弱者の有効活用に重きを置かれた能力は作中内外問わず悪辣な能力として認識されている。
魔法戦士ビルド
ジョブを変えてもステータス自体が変わらない事に着目し、魔法職をメインに優れたフィジカルのジョブをサブに置いて万能の魔法戦士を目指すビルド。
しかし上級職の範囲では中途半端で弱く、異なる系統の超級職の複数取得自体困難なので、机上の空論とまで言われていた。
ザカライアの場合、エンブリオの能力で討伐数等を手駒の数だけ水増しできる為、複数の超級職に就く事も可能であり、【震王】をメインにサブに【迷彩王】を置く事で、AGI型超級職のステータスに魔法系超級職の魔法を併せ持つ中途半端ではない完全なる魔法戦士ビルドとなる。
潜入・隠密行動をとる場合は【震王】をサブに置く関係で魔法が使えない(ジョブスキルはメインと相性の良いものしか使えないのが鉄則)。
ザカライアは超級職を二つ保有する数少ないマスターだが三職目や四職目も狙っており、サブジョブをいじって超級職の条件達成チャレンジがやりやすいビルドとされている。
| エンブリオ名 | 【面目禪彼 ルシファー】 |
|---|---|
| TYPE | アドバンス |
| 能力特性 | 能力と人格の上書き(オーバーライド) |
| 到達形態 | ？ |
| 紋章 | 左右で表情の異なる仮面と翼 |
ザカライアのエンブリオ。
その能力特性は能力、人格の上書きで、人間範疇生物限定で対象の上書きを行える。上書きは『人格』『ジョブの器』『システム上の識別』の三つの要素で成り立ち、上書きされた人物はシステム上もザカライアと同一人物として扱われる。
- 《堕天の烙印》(ルシファー):アクティブスキル
必殺スキル。
接触した相手の記憶を読み取りザカライアの人格と記憶を上書きする。これによりレベルやステータスまで同じとなり、簡単な命令をこなす手駒を増産可能となる。
よってレベル0のティアンが超級とも戦える戦力に化ける。
しかし本当に恐ろしいのは、｢同一人物扱い｣なので討伐数等も共有。
つまり本来メインジョブしかレベルアップできない筈が、手駒の数だけ同時に複数のジョブを育てられる。
特典武具も手駒同士で使いまわしが可能。スキル発動後のクールタイムは短い。
非常に強力なスキルだが使用上の制限が六つ存在する。
- 上書き対象と掌を接触させる必要があること
これにより「握手」がスキルの発動起点となる。
- 相手を人間範疇生物に限定すること
ティアン以外の存在(モンスター等)には使用できない。
- スキルの成功率
相手のレベルと自身のレベルの比率で成功率や転写率が変化する。レベル1,000でレベル100の相手に上書きする場合、成功率は10%となり、成功しても能力は10%までしかコピーされない。そのため、確実に成功させるためにはレベル0のティアンが対象となる。
- 被弾による上書きの乖離
上書きした対象がダメージを受けると、その分だけステータスや能力も低下する。
- 数の制限
コピーの最大人数は六体まで。上書きをキャンセルすることはできず、対象が死ぬまで効果は持続する。この効果はザカライアがログアウト中でも適用されるため、ログアウト状態でのレベル上げという他のマスターではできない芸当が可能。
- 上書き対象の記憶消去
上書きを実行した時点で対象の記憶、人格は転写率通りにザカライアのものに上書きされ、剥がれ落ちても戻ることはない。この制限に関しては元々対象を使い潰すつもりでいるザカライアからは制限とも思われていない。また、上書きした対象は言語能力もザカライアのものとなり、本人が普段使いする言語しか話せなくなる。加えてマスターではないため管理AIによる翻訳が働かず、上書きされた時点でティアンとは言葉が通じなくなる。
自己の利益のために他者の人生を破壊し、使い潰す。倫理性を度外視した性質こそが悪辣なエンブリオと称される所以である。
| メインジョブ | 【震王】（魔術師系統空振術師派生超級職）/【迷彩王】（？系統超級職） |
|---|---|
| サブジョブ | 【空振術師】（魔術師系統派生上級職）、【魔術師】（魔術師系統下級職） |
【震王】(キング・オブ・クエイク)
魔術師系統空振術師派生超級職で、ザカライアのメインジョブの一つ。
振動魔法特化上級職【空振術師】派生の超級職で、ステータスはMP特化。天属性と地属性の複合で振動や衝撃波を操る魔法に特化している。
- 【迷彩王】(キング・オブ・ステルス)
ザカライアのメインジョブの一つ。
ステータスはAGIに特化で隠蔽能力に優れる。
スキル
- 《スカイ・ブーム》
【空振術師】の奥義。
超音速の衝撃波を放つ【空振術師】最大の攻撃魔法。
- 《五感迷彩》(フル・ステルス)
【迷彩王】の固有スキル。
五感に干渉して存在を隠蔽するスキル。
消費は少ないものの、感知されないだけで普通に被弾する。
他にも【迷彩王】は自分以外も限定的に隠蔽するスキルがあり、本編では死体の臭いを消していた。
- 《大崩壊》(カタストロフィ)
【震王】の最終奥義。
自身のHP、MP、SP全てをただ一度の振動波に変換する。純粋な出力だけで神話級金属を容易く破壊できる程の力を持ち、作中では“累ね”により威力と範囲を増幅させている。ザカライアは上書き対象に使用させることで特攻兵器として運用しており、街一つ消すことも容易いことから彼が始末屋と恐れられる所以となっている。
装備
特典武具
- 【虚実当身 ヒット・ボックス】
逸話級の腕輪型特典武具。効果は｢当たり判定をズラす」シンプルながらも強力な物。
スキル発動中は如何なる攻撃もすり抜け、逆に攻撃時の当たり判定を敵側へとズラす事で、空間超越攻撃へと昇華可能。
ただし迅羽に見切られた際は何も無い空間への攻撃で腹部に穴が空き、スキル発動中に透過していた砂がダメージでスキル解除と同時に体内に食い込む、等実力者相手に長々と使うにはリスクがある。
- 【瞑捜鏡 クリア・ブラインド】
コンパクト型の逸話級特典武具。
レーダー機能を持ち、装備した状態で片目を閉じることでロボットアクションゲームの様なレーダーマップを見ることが可能。
その他
- 獅子面
《看破》を阻害する高品質の仮面。見た目はインドネシアの聖獣バロンを模しており、奇怪にして威圧的。
ザカライアがリアルで昔から見知っていた仮面のデザインで、顔も頭髪も隠せて丁度いいのでオーダーメイドで大量生産した代物。
- 【超硬神器：カランビット】
メインウェポンとなるカランビットナイフ。
素材に超硬神話級金属が使用され、【空振術師】のジョブスキルとの併用により、アームズ系統の超級エンブリオすら切断可能。
- ジェム
衝撃によって上級職奥義を凌駕する大爆発を引き起こすモンスター、【エクスプロード・ロック】の召喚に使用。
- 人化の珠
黄河帝国から国外に流出した封印珠の一つ。上記の【エクスプロード・ロック】をティアンの子供に偽装して召喚したが、迅羽が耐熱・耐爆装備に《瞬間装着》して凌いだ為失敗。彼女に回収される。
- 【ジュエル】
モンスターなどを収容するアイテム。
ザカライアは主にレベルが低い奴隷のティアンを収容しており、自身の分身を生成するための道具として運用している。
作中での行動
蒼白詩編において初登場。
UBMの珠を回収するためにユーゴーと共にカルディナ北方の都市ウィンターオーブに訪れるが、
その実議長の命の元ウィンターオーブ殲滅の為に行動しており、珠を破壊してUBMを解放し、ウィンターオーブ市長を暗殺(上書き)するなど暗躍している。
また任務において厄介な迅羽を都市から引き離し、手駒を投入して圧倒するなど超級をも上回る戦闘を見せている。
余談
エンブリオの【面目禪彼】は面目全非と禪の造語。
因みに意味は、
面目全非：顔の形が全く変わってしまうこと。また、物事のようすが一変すること。
禪：天子が位を譲る。または、仏教で雑念を払い、心を集中して悟りの境地を得ること。
エンブリオのモチーフはキリスト教の堕天使ルシファー。またザカライアは獅子面を愛用しているが、ルシファーと獅子には七つの大罪において傲慢を象徴する共通点がある。
関連タグ
以下、Web版最新話のネタバレ
「ーーお前、＜超級＞だろ」
『ーーフフ』
その正体はカルディナによって存在を秘匿された超級。裏仕事をさせるにあたりカルディナが敵勢力の目を欺くために秘密裏に運用している。また、ザカライアは秘匿＜超級＞第二号であり、存在を秘匿された超級がもう一人いることが示唆されている。
