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「はい。これでナカマね」



『『『『『――It's Show Time』』』』』

プロフィール編集

通り名世界、始末屋
本名ザカリー
メインジョブ【震王】(魔術師系統空振術師派生超級職)/【迷彩王】(?系統超級職)
エンブリオ【面目禪彼 ルシファー】

概要編集

カルディナ所属のマスター

クランランキング第三位〈メジャー・アルカナ〉のオーナーを勤める準超級


人物編集

いわゆる『オネエ系』のマスター。見た目や口調は女性だが性別は男性。女装等はしておらず、口調も「友人にクランの雰囲気が堅苦しくなる」と言われて始めただけ。

しかしその容姿はユーゴーから「溜め息が出る程の美貌」と思われる程に美しい。


ユーゴーに対してフランクに接してはいたが、その本性は目的のためなら他者の犠牲を厭わない冷酷な人物。カルディナ議長の指示のもとウィンターオーブ殲滅のために大勢のティアンを犠牲にしたり、街一つを地図から消滅させるなどその実態は議長直属の工作員に等しい。


リアル

本名はザカリー。

現時点で判明している内容は少ないが、それなりに忙しい身であることが明かされている。

ファトゥムとはリアル、ゲームを問わない主従関係であり、彼の従者として行動することが思想の根幹となっている。彼と数名の仲間達はデンドロ世界を破壊して未来予知ができる「ラ・プラス・ファンタズマ」を現実世界に持ち出そうと画策している。

つまり遊戯派でも世界派でもない異質な立ち位置にいる人物であり、デンドロ世界を貯金箱に例えている。


戦闘能力編集

机上の空論とされていた『魔法戦士ビルド』の実践者。

AGI型超級職【迷彩王】と魔法系超級職【震王】の二つの超級職を軸に、シラットを扱うリアルスキルや強力な特典武具で戦う。


物理も魔法も高いレベルでこなせる万能型で、実力は準超級でも上位層。


しかし最も恐ろしいのはエンブリオの能力。そのあまりにも悪辣な能力は判明時に作中内外共に阿鼻叫喚に陥れた。


魔法戦士ビルド

ジョブを変えてもステータス自体が変わらない事に着目し、魔法職をメインに優れたフィジカルのジョブをサブに置いて万能の魔法戦士を目指すビルド。

しかし上級職の範囲では中途半端で弱く、異なる系統の超級職の複数取得は非常に困難なので、机上の空論とまで言われていた。

 

ザカライアの場合はエンブリオの能力によって複数の超級職に就けたため、【震王】をメインに、サブに【迷彩王】を置く事で、AGI型超級職のステータスに魔法系超級職の魔法を併せ持つ完全なる魔法戦士ビルドを実現している。

ただし【震王】をメインにおいた際は【迷彩王】のスキルが使えず、逆に【迷彩王】メインにした際は【震王】の魔法が使えない(ジョブスキルはメインと相性の良いものしか使えないのが原則)。


ジョブ編集

メインジョブ【震王】(魔術師系統空振術師派生超級職)/【迷彩王】(?系統超級職)
サブジョブ【空振術師】(魔術師系統派生上級職)、【魔術師】(魔術師系統下級職)

【震王(キング・オブ・クエイク)】

ザカライアのメインジョブの一つ。

振動魔法特化上級職【空振術師】派生の超級職で、ステータスはMP特化。天属性と地属性の複合属性である振動や衝撃波を操る魔法に特化している。


【迷彩王(キング・オブ・ステルス)】

ザカライアのメインジョブの一つ。

ステータスはAGI特化で隠蔽能力に優れる。


エンブリオ編集

エンブリオ名【面目禪彼 ルシファー】
TYPEアドバンス
能力特性能力と人格の上書き(オーバーライト)
到達形態
紋章左右で表情の異なる仮面と翼

ザカライアのエンブリオ。


能力特性は能力・人格の上書きで、ティアン限定で自分への上書きを行える。

上書きは『人格』『ジョブの器』『システム上の識別』の三つの要素で成り立ち、上書きされた人物はシステム上もザカライアと同一人物として扱われる。


つまり本来メインジョブしかレベルアップできない筈が、手駒の数だけ同時に複数のジョブを育てられる。

さらにザカライア本人がログアウトしても手駒は残るため、手駒が活動することでログアウト中でもレベル上げなどができるというBOTじみた芸当が可能。


ただ自分ではなく他者に干渉する能力のためかリソース効率は悪く、上書きするためには幾つもの制約があり、純粋に自分を増やすという点においても特化したエンブリオには劣る。


しかしログアウト中でも行動できる手駒が手に入るというメリットは多少のリソース効率を無視しても有り余り、特性上サブジョブをいじっての超級職の条件探しがやりやすく、ザカライアは超級職三職目や四職目も視野に入れている。


自己の利益のために他者の人生を破壊し、使い潰す。倫理性を度外視した非常に悪辣なエンブリオと言える。


装備・アイテム編集

特典武具編集

  • 【虚実当身 ヒット・ボックス】

腕輪型の逸話級特典武具。

効果は「当たり判定をズラす」というシンプルながらも強力な物。

スキル発動中は本人に向けた如何なる攻撃もすり抜け、逆に自身の攻撃の当たり判定を敵側へとズラす事で、空間超越攻撃へと昇華可能。


ただし迅羽に見切られた際は何も無い空間への攻撃で腹部に穴が空き、スキル発動中に透過していた砂がダメージでスキル解除と同時に体内に食い込む等、実力者相手に長々と使うにはリスクがある。


  • 【瞑捜鏡 クリア・ブラインド】

コンパクト型の逸話級特典武具。

レーダー機能を持ち、装備した状態で片目を閉じることでロボットアクションゲームの様なレーダーマップを見ることが可能。


  • 外付けHPの特典武具

名称・等級不明。

エンブリオの「HP低下で性能が落ちる」欠点にアジャストした、装備した者に最大HP以上のHPを追加する防御系の装備。


その他編集

  • 獅子面

《看破》を阻害する高品質の仮面。見た目はインドネシアの聖獣バロンを模しており、奇怪にして威圧的。

ザカライアがリアルで昔から見知っていた仮面のデザインで、顔も頭髪も隠せて丁度いいのでオーダーメイドで大量生産した。


  • 【超硬神器:カランビット】

メインウェポンとなるカランビットナイフ。

素材に超硬神話級金属が使用されており、【空振術師】のジョブスキルと併用すればアームズ系統の超級エンブリオすら切断可能。


  • 【ジュエル】

モンスターなどを収容するアイテム。

ザカライアは主にレベル0の奴隷ティアンを収容しており、自身の分身を生成するための道具として運用している。


この他にも、衝撃によって上級職奥義を凌駕する大爆発を引き起こすモンスター、【エクスプロード・ロック】の召喚に使用。


  • 人化の珠

黄河帝国から国外に流出した封印珠の一つ。上記の【エクスプロード・ロック】をティアンの子供に偽装して召喚したが、迅羽が耐熱・耐爆装備に《瞬間装着》して凌いだ為失敗。彼女に回収される。


ユーゴーとの戦いで使用。

獅子面が使用した装備が回収できなかったため使用した汎用武器。


  • 《地獄門》対抗装備

カルディナ議長に依頼されたカリュートが先々期文明のエアロック・エアスーツ技術から作り上げたアイテム。キューコのスキル《地獄門》を伝導する粒子限定で弾く気密バリア。ただし、必殺スキルは対処不可能。


スキル編集

【ジョブ】

  • 《スカイ・ブーム》:アクティブスキル

【空振術師】の奥義。

超音速の衝撃波を放つ【空振術師】最大の攻撃魔法。


ザカライアはシラットの振るいに乗せて使用しており、複数人のコピーが同時に使用することで“累ね”により威力と範囲を超級魔法クラスに増幅させている。


  • 《五感迷彩(フル・ステルス)》:アクティブスキル

【迷彩王】の固有スキル。

五感に干渉して存在を隠蔽する。

消費は少ないものの、感知されないだけで普通に被弾する。


他にも【迷彩王】は自分以外も限定的に隠蔽するスキルがあり、本編では死体の臭いを消していた。


  • 《地震(アースクエイク)》:アクティブスキル

【震王】の奥義。

周囲一帯の大地を揺らし、天変地異を引き起こす超級魔法。


至近距離で使用すれば積層式古代伝説級金属装甲を容易く粉砕する。


  • 《大崩壊(カタストロフィ)》:アクティブスキル

【震王】の最終奥義。

手を打合せる動作を起点に、自身のHP・MP・SP全てをただ一度の振動波に変換し放出する。


純粋な出力だけで神話級金属を容易く破壊できる程の力を持ち、これもまた“累ね”により威力と範囲を増幅させることが可能。


ザカライアはコピーに使用させることでノーリスクの特攻兵器として運用しており、このスキルの連打で街一つ消すことも容易いことから始末屋と恐れられる所以となっている。


【エンブリオ】

  • 《堕天の烙印(ルシファー)》:アクティブスキル

ルシファーの必殺スキル。

左手で接触した相手の記憶を読み取り、ザカライアの人格と記憶を上書きする。

これによりレベルやステータスまで同じとなり、命令をこなす手駒を増産可能となる。

スキル発動後のクールタイムは短い。


ザカライア自身がシラットを扱う戦闘技能に加え二重超級職持ちのため、レベル0のティアンが超級とも戦える戦力に化ける。

「同一人物扱い」なので特典武具も手駒同士で使いまわしが可能。


非常に強力なスキルだが、幾つもの使用上の制限が存在する。

  • スキルを使用するためには、上書き対象と掌を接触させる必要がある。
  • 上書き対象はティアン限定であり、ティアン以外の存在(マスター、モンスター等)には使用できない。
  • スキルの成功率と転写率は相手と自身のレベルの比率で変化し、自身の合計レベルが対象の100倍以上の時に100%、10倍の時に10%、同レベルの時には0%となる。例えばレベル1,000でレベル100の相手を上書きする場合、成功率は10%となり、成功しても能力は10%までしかコピーされない。また、自身とレベルが同等以上だと確実に失敗する。そのため確実に成功させるためには、レベル0のティアンのみが対象となる。
  • コピーの最大人数は六体まで。上書きをキャンセルすることはできず、対象が死ぬまで効果は持続する。
  • 上書きした対象のHPが減少すると、その割合だけ上書きが剥がれ落ち、コピーのステータスや能力が低下する。回復アイテムを使っても低下分が戻ることはない。
  • 上書きを実行した時点で対象の記憶、人格は転写率通りにザカライアのものに上書きされ、剥がれ落ちても戻ることはない。この制限に関しては元々対象を使い潰すつもりでいるザカライアからは制限とも思われていない。

他にも上書きされた対象は言語能力もザカライアのものとなり、英語しか話せなくなる。加えてマスターではないため管理AIによる自動翻訳が働かず、ティアンとは言葉が通じなくなる。


作中での行動編集

蒼白詩編において初登場。

UBMの珠を回収するためにユーゴーと共にカルディナ北方の都市ウィンターオーブに訪れるが、

その実議長の命の元ウィンターオーブ殲滅の為に行動しており、珠を破壊してUBMを解放し、ウィンターオーブ市長を暗殺(上書き)するなど暗躍している。


また任務において厄介な迅羽を都市から引き離し、手駒を投入して圧倒するなど超級をも上回る戦闘を見せる。<童話分隊>のソニアとアスマが加わってなお優位を保っていたが、【応龍牙】の真の力を発揮した迅羽によって獅子面全員が撃破され、自身も左腕を吹き飛ばされてエンブリオが使用不能となる。


その後は上書きしたローグ市長を利用してウィンターオーブに眠る決戦兵器ベルドリオンを投下、暴走するフーサンシェンに操らせてウィンターオーブ最大の災厄を生み出す。

ザカライア本体もフーサンシェンを撃破するべく動くユーゴー、ラスカルの前に立ちはだかり、ラスカルの駆る【サードニクス】を大破させる。片腕を失い特典武具なしというハンデ込でユーゴーを追い詰めるも、ユーゴーがミサイルを乱射したことでザカライアの存在に気付いた迅羽によって心臓を引き抜かれて敗北した。


残された最後の獅子面はフーサンシェン討伐に赴いてマスターたちがいないところを狙いティアンの人々を皆殺しにしようとするが、サイコメトリーによって本来の人格を取り戻したローグ市長によって失敗、最終奥義によるダメージで消滅した。これにより要人の暗殺に失敗した他、テレジア第三王女の中に眠る存在や王国に潜んでいる仲間の情報が外部に漏れてしまうという最大の失態を犯すことになった。

余談編集

エンブリオの【面目禪彼】は面目全非と禪の造語。


因みに意味は、


面目全非:顔の形が全く変わってしまうこと。また、物事のようすが一変すること。


禪:天子が位を譲る。または、仏教で雑念を払い、心を集中して悟りの境地を得ること。


エンブリオのモチーフはキリスト教の堕天使ルシファー。またザカライアは獅子面を愛用しているが、ルシファーと獅子には七つの大罪において傲慢の象徴という共通点がある。


関連タグ編集

InfiniteDendrogram マスター(デンドロ)


















以下、Web版最新話のネタバレ

























「ーーお前、<超級>だろ」



『ーーフフ』


その正体はカルディナによって存在を秘匿された超級裏仕事をさせるにあたりカルディナが敵勢力の目を欺くために秘密裏に運用している。また、ザカライアは秘匿<超級>第二号であり、存在を秘匿された超級がもう一人いることが示唆されている。

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