ラスカル・ザ・ブラックオニキス
れがしーですとらくたーのらすかる
この記事にはWeb版のネタバレを含みます。閲覧にはご注意ください。
どれほどの<UBM>かは知らないが……
――誰の物(女)に手を出したか、教えてやる
イリーガル・フロンティアのサブオーナーを勤める超級。〈IF〉の常識人枠にして胃痛枠。
自身のエンブリオで遺跡のアイテムを回収した後に必ず遺跡を破壊して去っていくため、遺跡殺し(レガシー・デストラクター)と呼ばれている。
極悪人揃いの〈IF〉だが、やった事の派手さで言えばラスカルがNo.1。
灰色のファッションスーツとギャングスターハットの出で立ちで、スーツの上には特典武具と思わしき奇妙な質感のトレンチコートを羽織っている。
〈遺跡〉探索で回収した先々期文明のアイテム等を売り捌く武器商人。探索した〈遺跡〉を爆破するため指名手配されている。
真面目かつ常識的な性格な上、クランオーナーであるゼクス・ヴュルフェルが監獄に収監されている事もあって事実上彼がクランを運営しており、メンバースカウトも含めて苦労も絶えない(スカウトしたガーベラが監獄送りになると予想したが、あそこまで酷いとは思わなかった模様)。
メンバーの一人であるエミリーのリアルを知っており、彼女の兄とは親友。
機械を修復する超級職【器神】と、機械を収納・連結するエンブリオを用いて、保有する多種多様な兵器を運用する兵器使い。
銃や人型ロボット、巨大戦艦など豊富な手札を持ち、近中遠あらゆる戦況に対応できる超万能型。
ラスカル本人の操縦技術は人間の域を出ないが、パートナーのマキナこと【瑪瑙之設計者】の持つ規格外の操縦技術でどんな複雑な機械も運用でき、加えて彼女はいくらでも場面に応じた新兵器を生み出せる。
エンブリオで機械を収集し、ジョブで機械を修復し、マキナが操縦して新たな機械を生み出す。
正に噛み合った歯車のようなシナジーであり、作中の機械使い達の最高峰と言える。
機械乗りビルドの上スキルを優先しているため本人のステは貧弱だが、そもそも身を晒すことが無いので特に弱点にはなっていない。
エンブリオ名 | 【無尽連結 デウス・エクス・マキナ】 |
---|---|
TYPE | アドバンス・カリキュレーター |
能力特性 | 機械収納&連結 |
到達形態 | Ⅶ |
紋章 | 噛み合った歯車 |
ラスカルの持つ超級エンブリオ。
形状は手に収まるサイズの歯車型で、サイズはある程度変更可能。
能力特性は機械収納&連結。
触れた機械を収納し、内部で連結する事ができる。
コントロール不可能な機械でも制御下に置く為、機械を揃える程連結して多機能化する。
また、カリキュレーターとして連結した機械の構造を完璧に把握している。
必殺スキルを含めてスキルが3つしかなく、どれもシンプルかつ機械限定の能力のため、その分出力が高い。
機械が無ければそこまで強力ではないが、多くの遺跡に潜り収納してきたラスカルは数多の強力な兵器や便利アイテムを所有しており、非常に万能なエンブリオとなっている。
ジョブ
- 《リワインド・ウェポン》:アクティブスキル
【器神】の固有スキル。
破損した機械の部品を修繕する。ようは機械に対しての回復魔法。
完全に喪失している場合は不可能だが、部品が砕けている程度ならば新品同然まで回復可能。
前提として対象の構造を完全に把握していないと使えないが、ラスカルの場合エンブリオのスキルで簡単に構造を把握可能なので問題ない。
- 《メンテナンス・フリー》:パッシブスキル
【器神】の固有スキル。
機械に発生したエラーをSPを消費して自動的に改善する。
ただし機械であっても生体部品が使われている部分は効果範囲外。
エンブリオ
- 《コネクト》:アクティブスキル
固有スキル。
デウス・エクス・マキナ内部の機械同士を、品形式の違いやコネクターの規格等を無視して連結させる。
副次的な効果として対象の内部情報を完全に解析できる為構造等も把握できる。
- 《ジャンク・ボックス(ガラクタ箱)》:アクティブスキル
固有スキル。
デウス・エクス・マキナと直接接触した機械、及びその機械と連結した機械を格納する。要は機械限定のアイテムボックス。
盗難防止対策や機械系のモンスターでないなら即座に格納でき、〈遺跡〉まるごと格納して更に巨大兵器を複数収納しても容量が有り余る。
また機械であるなら手錠、牢獄すら格納する事で簡単に脱出可能。
- 《歯車を廻し、残骸を繋げ、結末を祈る(デウス・エクス・マキナ)》:アクティブスキル
必殺スキル。
上記二つの固有スキルを複合・発展させたスキルで、《ジャンク・ボックス》内に保管された素材を《コネクト》で繋いで、ラスカルが望んだ性能の兵器を合成する。
- マキナ/【瑪瑙之設計者】(アゲート・デザイナー)
先々期文明の名工、初代フラグマンが製作した煌玉人1号機にして傑作。何らかの理由で半壊し、右目と額のコアを喪った状態で対“化身”用決戦兵器四号が存在する〈遺跡〉内部で、決戦兵器ごとラスカルに拾われる。
非実体・幽体を加工する【アストラル・マニピュレーター】を喪失しているが、生産系超級職以上の製作技術を遺憾無く発揮。ラスカルの助手としてサポートする、のだがアホの子の様なフリーダムな言動でラスカルの胃痛の原因となっている。
人間よりも遥かに賢いのだが、それを感じさせない言動ができる程高度な人工知能を搭載している。
喪ったアストラル・マニピュレーターの代わりに、むき出しになった機械の左腕を取り付けられており、彼のエンブリオを右目に嵌め込み起動している。外見は眼帯姿のメイド。皮膚は生体部品。
エンブリオのスキルで回収・連結した機械を改修して新たな兵器を開発する為、ラスカルにとって戦力の要であり、口ではポンコツ呼ばわりしているが心の内では大事なパートナーと思われている(調子にのるので余程な事が無い限り絶対にマキナ本人には言わない)。
メンバーの一人であるエミリーの服もマキナ製(蘇生時に全裸になるのを防ぐ為)。
- テトラ・グラマトン
〈IF〉の拠点となる超戦艦。エンブリオや未発見の〈遺跡〉を除けば世界最高峰の怪物兵器達と同格。
原型であるグランバロアの300メートル級戦艦(【双胴白鯨 モビーディック・ツイン】に轟沈させられた戦艦でゼタが沈没位置を教えた)を回収した際、初期メンバーのエンブリオが神モチーフだったので『神の四文字』を意味する【テトラ・グラマトン】とラスカルが命名。
回収後はラスカルとマキナの手で先々期文明のアイテムも組み込み改修され、陸海を走破する万能超戦艦として再誕。移動式セーブポイントも兼ねている
航行・戦闘・ドロップアイテム回収の全てが自動化されており、エンブリオと一体化しているマキナが操舵士兼メインコンピューターとして制御中枢になっている。
- 紅縞瑪瑙(サード二クス)
マキナが開発した世界最強のマジンギア。長い首と尾を持つ紅と白の翼の無いドラゴンの外見で基本の巡航砲撃形態(カノン・クルーザー)から様々な形態に変形して戦局に対応。
量産モデルの煌玉竜用エンジンを搭載し、古代伝説級金属で製作した積層式古代伝説級金属装甲とハイスペック。しかし超音速で移動するとラスカルの肺が潰れる。
総合的な火力は他のラスカル所有の兵器に劣るが、取り回しの良さで優れ、個人戦闘型の超級に相当する戦力となる。
- ドローン
先々期文明の銃器を懸架したドローンを十数機エンブリオから展開。単独で潜入する場合の備えとして使用している。
- ヴィドス・グランゼラ
対自然の化身を想定して開発していた決戦兵器四号。
全長100メテルの巨大な機械の毒蛾で、広域制圧・殲滅型環境汚染兵器にしてラスカルの奥の手。名前は『色彩星団』を意味する。
本体よりも更に巨大な羽には、十個の球体が備え付けられており、各球体は対応する属性の力を操り、そのスペックは超級職と同等。現在判明している属性は、【猛毒王】、【闇王】、【炎王】、【教皇】の四種類。
環境を自由に改変する自然の化身に対して、それよりも狭い範囲限定でより強力な改変、それ以上の環境汚染で対抗するコンセプトであり、狭いと言っても『無限級エンブリオと比較して』であり、羽そのものが魔法範囲指定拡大の究極系として機能し、デンドロ世界の魔法技術を突き詰めた兵器とさえ言われている。
完成すれば超級職十人分の力で環境を汚染し、半径数十キロに拡大した最終奥義を撃つ事も可能だった………
そう、「だった」と説明されている通り未完成で、しかもその理由が奥義を発動させる程の動力炉を用意できなかった為。しかも広範囲に奥義を発動させる設計なので、範囲を絞って奥義を発動させる事自体そもそも不可能。
代わりに機体を中心に半径数十キロ全域を対象に魔法を発動可能と、奥義抜きにした射程範囲は拡大しているが、動力の問題は依然解決していない。
ラスカルはエンブリオの必殺スキルでサードニクスを動力として組み込み、稼働率は30%未満ではあるが何とか使用できる状態に仕上げている(当然奥義は使えない)。