須永「悪をブチ抜く正義のヒーローパンチだよ」
「須永、帰るぞ。私の背中に乗れ」
須永「え……嘘。ナニ? 夢?」
須永「初めて旦那の背後とったぞぉ」
流川「おめでとうございます」
韮山「待ってよ! 僕と話をしよう!」
流川「するか! お前、痛いからな!」
「貴様の下衆性は既に聞いている」
利平「毒ガスの犯人さん、毒虫と仲良くしんさぁい」
利平「ほい、チクリ」
利平「旦那、オブトサソリを外道の左手に」
「ふむ。勝手がわからんが、こんな感じかな?」
利平「そら、左足にバナナスパイダーだぁ。死なないでよぉ」
利平「おやぁ、毒がキツかったかなぁ?」
「なら助けてやるよ」
「喜べ、足一本でまだ生きられるぞ」
利平「残った足に、大百足でさぁ」
利平「神経毒による呼吸困難でさぁ」
「根性が無いな」
「ピンチだろ? こういう時に助けてくれるのが、ヒーローってものだ」
流川「僕は、正義のヒーロー、『ルカワマン』だ!」
「おぉ! あなたはあの!」
流川「悪よ滅びるがいい! ルカワパーンチ!」
利平「旦那、どうぞ。弾丸アリでさぁ」
「喜べ、次は世界一痛いらしい。そして、まだまだ毒虫はいる」
「苦しくなったらヒーローを呼べばいい。悪を滅ぼしてくれるからな」
標的
身勝手な被害妄想で他者の幸せを妬み、ショッピングモールで開催されているヒーローショーに設営スタッフとして潜り込んで猛毒ガス「ソマン」をバラ撒き、無差別テロを起こしたゴミクズニート「韮山雄二」に執行。
ネットゲームを邪魔された事に腹を立てて両親を殴り殺した上、幸せな家族を見て「自分に嫌がらせをしている」と拡大解釈して強盗殺人を起こし、
挙句の果てに無差別テロを起こしたのを得意がり、愚連隊に入って毒ガス製造員となった元ニート、韮山雄二に対して執行。
概要
以前に行った昆虫責めと外道ぶち殺しヒーローのアレンジと言うべき内容。
子供たちにも人気な世界中の毒虫を外道の手足で体験させた後、正義のヒーローを呼ばせるというもの。勿論やって来たルカワマンは外道をボコボコにする。
途中、外道が死なないように強心剤を注射したり、強すぎる毒で外道が死なないように緊急切断手術も忘れない。
そして外道の顔の色が毒によって「肌色→青紫色→真紫色」になるまで根気強く続けていく。
経過
所用で郊外のショッピングモールを訪れていた伊集院。しかし、突如異常事態が発生した。けたたましい音が鳴ったと同時、猛毒のソマンが噴出。その場にいた人々を中毒死させていったのだ。
無論、伊集院も無事ではなく、意識喪失寸前まで陥った。しかし強靭極まる精神力で何とか耐えきり、まだ息があった少女を救出。他にもヒーロー役の青年もまだ息があったが、伊集院が逡巡している間に何故かその場にいた天羽組の須永が青年を救出しそのまま屋外へ脱出。救急隊に救出した少女と青年を託した。
自力で盟友・氷室の医院に辿り着いた伊集院は、氷室の手でそのまま入院。しかし、氷室からあの事件の顛末を聞くと、即座に現場へと向かう為に行動を開始(絶対安静と引き止める氷室に対し、凄まじい怒気と共に「あの場に居ながら全員助ける事が出来なかった自らの不甲斐なさを自らに刻み込む為」と言い放って黙らせた)。流川と共に現場に辿り着くと、そこには須永がいた。須永は伊集院に対し、「俺が助けた青年は結局手遅れでそのまま亡くなった」と告げた。そして伊集院が特設された献花台に目をやると、被害者遺族達が嘆きをぶちまける姿が。伊集院はこれを依頼と解釈し、犯人を壮絶死させるべく決意を固めた。
今回伊集院が中毒症状によって身動きが取れにくい為、流川が主導で情報収集し(無論、伊集院の盟友である伍代の元を訪れている。伍代は伊集院を心配する素振りを見せたが、流川から「ちょっと具合が悪い」と言われ、「ちょっと……」と軽く引いていた)、今回の件の犯人が韮山であると突き止めた。
そしていざ行動を起こそうとすると須永が現れ、自分が助け上げた青年が助からなかった事、抱えている間に命が失われていく感覚がまだ両手から消えない事を理由に同行を願い出た。ただ前回やらかしたと言う前科がある為、「露払い以外は認めない」と釘を刺して同行を許した。
流川がヤサのドアを蹴破ると、須永は「人格破綻を指摘されるみんなのヒーロー」を自称し突撃。雑魚を殲滅しまくるが、ソマンが完全に抜け切っておらず、調子を崩してしまう。その隙を突かれて袈裟斬りを喰らってしまうも、韮山の「お前もあの場所の連中みたいに無様に死ね」と言う言葉に激怒して調子を取り戻し、怒りのまま韮山に飛びかかった。このままではまずいと伊集院は止めようとするが、須永は丸腰で拳を握りしめている事を確認して止めるのをやめた。そして伊集院の目論見通り、須永は韮山の顔面に強烈なパンチをお見舞いして左頬を叩き砕いて気絶させ、その間に残りの雑魚どもを殲滅した。須永の活躍によって伊集院は一切出番がなかったので、手間を省いてくれた礼がわりに伊集院は須永をおぶって帰路に着いた。
拷問室に韮山を叩き込むと、何をせずとも飛び起きて「話し合おう」と妄言をほざき散らかした。当然ながら韮山のような腐れ外道とまともに会話をする気など伊集院達には微塵もなく、スペシャルゲストとして招いた利平が即座に韮山の左肩にオオスズメバチの毒針をブッ刺し、拷問を開始した。
神経毒によって呼吸困難となり、最早まともに思考できない韮山に伊集院は「ピンチの時こそヒーローに助けてもらえ」と囁き、それに反射的に従う形で韮山はヒーローを呼んだ。すると正義のヒーロー「ルカワマン」が現れた。韮山は動きにくい口を必死に動かし、「悪者をやっつけて」と懇願するが、まさにその通りになった。この場で最も悪い奴である韮山がルカワマンによってぶちのめされたのだ。そしてボロボロになった韮山に、伊集院は利平から渡されたパラポネラを見せつけながら「次は世界一痛いらしいから喜べ。それに毒虫はまだまだいるしな」「苦しくなったらヒーローを呼ぶがいい。悪を滅ぼしてくれるぞ」と言い放って韮山を完全に絶望させた。最終的に韮山は昆虫毒によって全身が真紫に変色した後、ルカワマンにボコボコにぶちのめされて壮絶死した。
事件後、唯一の吉報として、伊集院に救われた少女は意識を取り戻したとの事。
登場人物
- 韮山雄二(にらやま ゆうじ)
今回の断罪対象。
ネット依存性の引きニートで「税金だらけの社会で働いたら負け」という、義務を全く果たさずに権利のみを主張する典型的なクズ。
自らを社会復帰させる為に奮闘し、ネット回線を切断した両親を逆恨みして金属バットで殺害しただけでなく「幸せそうにしている」というだけで周囲の人間にお門違いな因縁をつけ、焼き芋を買いに来ていた見ず知らずの3人家族を「目の前で焼き芋を買い占めるとか自分への嫌がらせ」「幸せぶる家族こそ害悪」と一方的に決めつけた後にたまたま近くに置いてあった剣スコップで殺害し、財布を奪った事を切っ掛けに理性のタガが外れ、身勝手な思い込みでただただ快楽殺人を繰り返す狂気じみたテロリストに目醒め、それ以降はショッピングモールに猛毒ガス「ソマン」を散布し、無差別殺人を働いて快感を得るというとんでもない凶行を思いつき、その計画を企てるようになる。
予め闇サイトから情報収集した後、隠していた両親のタンス預金まで見つけてしまった上に異常な執念で猛毒ガス「ソマン」の製造方法を調べあげた結果、農薬を代用する事で理論上可能という事を知ってしまい、後日イベントブースに設営スタッフとして紛れ込み、タブレットで毒ガス発生装置を遠隔操作して今回の事件を起こした。
後日、特技の毒ガス製造を半グレ共に買われてヤサに潜伏していたが、ブチギレていた須永により半グレ共を壊滅させられた後、頬骨が粉々になる程の威力のパンチを喰らって気絶させられたところを伊集院に捕縛され、今回の拷問を受けて壮絶死した。
CVを担当したのは今回利平と須永も担当している畑耕平氏。彼が外道を演じたのは4回目となる。
韮山の両親
今回の被害者達の一人。
息子の自立を勧めようとあの手この手を考えてきたが、雄二の逆鱗に触れて殴り殺されてしまう。
伊集院に出てくる外道の親にしては珍しく、一切非の無い人物達だった。
- 詩織(しおり)
今回の被害者の一人。ショッピングモールにいた少女。
韮山の毒ガスの被害に遭うが、偶然にもマスクをしていたため微かに息があり、伊集院によって助け出される。しかし瀕死の重体で生死の境を彷徨った。
伊集院が外道を始末した数日後に奇跡的に意識を取り戻した。
- オメガレンジャーレッドの青年
今回の被害者の一人。ショッピングモールのヒーローショーでレッドを演じていたスーツアクター。25歳。
韮山の毒ガスの被害に遭うが、ヒーローマスクのお陰で微かに息があり、たまたま居合わせていた須永によって助け出される。しかし病院に着いた頃には既に手遅れの状態であったため、亡くなってしまう。
今回のゲスト。天羽組の最高戦力の一人で、「バイティング須永」の異名を取る武闘派狂人極道。
特撮ヒーローショーを観覧中に毒ガステロに巻き込まれた。
今回の件に伊集院同様キレ散らかしており(助け出したヒーロー役の青年の命が自らの手の中で失われていくと言う最悪の経験が理由)、伊集院と一緒に韮山のヤサにカチコミをかけた。そして韮山の妄言に対し、「少年たちは皆、ヒーローに憧れてヒーローに少しでも近付く為に懸命に努力している。オマエはその少年たちの努力と夢を蹂躙し、無にした」と言い放つという、アツい一面を見せた。ちなみに今回は得意のバイティングは披露しなかった。
伊集院の協力者の一人であり、今回の拷問のスペシャルゲスト。韮山に対し、矢継ぎ早に毒虫の毒を叩き込んでいった。
中でも真冬なのにオオスズメバチ(11月には女王バチを除いて皆死んでしまう)を用意したのは流石である。
事件のモデル
毒ガスで多くの死者を出すとすれば、オウム真理教が起こしたあの有名な「地下鉄サリン事件」が元ネタと思われる。
また韮崎が両親を金属バットで撲殺した件は、「神奈川金属バット両親殺害事件」が元ネタと思われる。
こちらの加害者は受験戦争で精神的に追い詰められていた事であり、韮崎はネット回線を切られた事に対する逆恨みなので全く異なる。
余談
畑氏が外道、須永、利平の3役を演じた。
流川がヒーローに扮するのは昆虫責めと外道ぶち殺しヒーロー以来。
今回で成り行き的に仕事になった回が5回連続となり、またしても最多を更新した。
関連タグ
G出産ショー→昆虫毒オンパレードからのヒーローによる裁き→