『法が定めた罰が罪過に釣り合わぬなら、無法を以て帳尻を合わせるのも、我らの役目』
「覚悟するがいい。表の法ほど、私の裁きは甘くない。今からお前を裁くのは、真の鬼だ!」
『教師という立場を利用し、教え子に手をかけた外道に……生きる資格などない!』
「貴様が自分の生徒にやった事をしただけだ。そう騒ぐな」
「ふざけんじゃねぇぞゴラァ!!」
「テメェのせいで、その善良な運転手は、自ら命を絶ってんだよ……」
「分からんのか? 貴様はこれから石打ち刑に処されるんだよ」
「不用意に口を開けるなよ。石を食いたくなかったらな!」
「貴様が今まで毒牙に掛けた生徒は何人いる? 正直に答えたらこの罪は許してやろう」
「いいだろう、貴様の罪を許してやる」
「ああ? そんな物、決まっているだろう…… 私が許すと言ったのは、最初の一件のみ。あと19人分の石が残っているだろう」
対象
教え子を拉致、強姦した上その教え子を結果的に死に追いやった社会教師の里中義則に執行。
概要
発祥は古代中近東など。人類史上最も古い断罪方法のひとつと言われ、古代から各地で一般的に行われていたが、現在でも中近東などのイスラム圏では不倫や性的暴行などの罪を裁くために用いられており、ブルネイでは2019年に同性愛行為や不倫に対して石打ち刑などを科す法律が施行されている。
方法
最古の処刑方の一つだけあって非常にシンプルで、罪人を上半身のみ出した状態まで埋めて身動きを取れなくし、大勢の人がひたすら石を投げ続けるというものである。単純に石を投げる刑罰ながら罪人が受ける苦痛は極めて強烈で、大の男が全力で投げた石が命中すれば骨が砕けるし、身動きがとれずもがき続けた罪人は最も力の加わる膝の関節が土の中で複雑骨折し、さらに痛みを増すことになる。投げる側もかなり労力を使うため、伊集院ですら「少々肩が堪えたな」と言わしめたほど。
今回の登場人物
- 里中義則(さとなか よしのり)
今回のターゲット。教員として働く傍ら、これまで20人もの少女を拉致・強姦してきた外道。
被害者や遺族に対して申し訳ないかと問われても、「教職は大変なんだ!あれくらいの役得が無ければやってられるか」「少女が死んだのは轢いたバカな運転手のせい」だのほざいており、反省の念は全く持ってない。
最終的に怒り狂った伊集院と流川によって、体が粉々になるまで石を投げられて果てた。
- 父親
今回里中の犠牲になった少女の父。
元々は平凡なサラリーマンだったが、いつまで経っても事件を解決しない警察にしびれを切らし、すべてを捨てて裏社会へ突入。
伍代からの裏情報によってすべてを知ることになるが、それでも里中を重罪にできない事を悟ったため、伊集院に依頼した。
本来この事件は「もう少し待てば警察でも解決できる」と言われるもので、天羽組ら裏社会の面々も震え上がる程の殺気を伊集院から向けられたが、全く動じる事は無かった。
もし今回の依頼を取り下げていたなら、間違いなく自分の手を汚しただろうと語られている。
経過
劇中では伊集院は連行した里中の目を覚ます手段として早速この刑罰を予行演習として使用。
被害者を偶発的に轢いた無関係だった運転手が良心の呵責に耐えきれずに自殺したにもかかわらず、その運転手を里中は「バカ運転手」と罵倒したため、ブチギレた伊集院は「外道は歯がある内は調子に乗るから」という理由でバットで罪人の歯を全部砕いている。
また、処刑中に石を投げ続けるのが億劫になった伊集院は里中に「今までの罪を正直に答えたら許してやる」と言ったが、教師でありながら教え子に性的虐待を働いていた里中が「過去に20人の生徒を毒牙に掛けていた」ことを白状したところ、伊集院は「私が許すと言ったのは最初の一件のみ、あと19人分の石が残っているだろう」と言って再び石を投げ続け、数十分後に里中は苦しみもがいて絶命した。