エミリー・キリングストン
えみりーきりんぐすとん
「おじしゃん、いいひと!ぷらす!てきじゃないね!」
アバターは白髪赤目の幼い少女。
マキナ手製のフリルがついた赤いドレスを身につけている。
性格は天真爛漫で、幼い喋り方をする。
自身に対する扱いや行動で人間を「プラス」と「マイナス」で判断する癖があり、プラスの相手には親切で優しく振る舞う。
しかしそれは一面に過ぎず、もう一つの面は相手を「マイナス」と判断した際に発現する。
自身に危機が迫るなどして好悪がマイナスに傾くと、マイナスに傾いた対象を有無を言わさず殺傷する裏人格に切り替わる。通称自動殺戮(エリミネイト)モード(命名者はガーベラ)。
裏人格は機械的な性格で「敵(マイナス)」と「敵以外(プラス)」にしか外界を認識せず、また、裏人格中はマイナス認定の基準が著しく引き下がる。
そのため他者が殺傷を止めようとしてもその行動をマイナスと判定して他者を殺傷し、最悪干渉する者全てを殺傷し続ける無限ループ状態に突入する。
マイナスの完全排除後は表人格に戻るが、表のエミリーはこの別人格の行動中の出来事を記憶しておらず、「嫌いな相手がいつの間にかいなくなっていた」としか認識できていない。
「ーーマイナス、マイナス、マイナス、マイナス、マイナス、マイナス、マイナス、マイナス、マイナス、マイナス、マイナス、マイナス、マイナス、マイナス、マイナス」
超級職【殺人姫】による高ステータスで、エンブリオの斧を振るう前衛型ビルド。
蒼白詩篇Ⅱでのステータス
HP | 8056(+36550) |
---|---|
MP | 350(+36550) |
SP | 1980(+36550) |
STR | 3050(+36550) |
AGI | 4356(+36550) |
END | 1680(+36550) |
DEX | 687(+36550) |
LUC | 100(+36550) |
素のステータスは低いものの、「自身の殺人数をステータスに加える」という【殺人姫】の奥義により全ステータスが合計4万程度と並の前衛超級職を越えるほどに上昇しており、ステータスの暴力で相手を叩き斬るのが基本スタイル。
しかし本領はエンブリオにあり、エミリーが死亡しても、エンブリオに貯蔵されたリソースを使ってエミリーを蘇生させることができる。
蘇生するとそれまで受けていた負傷や状態異常は全てリセットされるため、どれだけのダメージを与えても無意味となってしまう。
しかも蘇生回数は貯蔵リソースが尽きるまで無制限であり、3万を越える人間に加え数多のモンスターを殺傷して来た彼女の貯蓄リソースは数えるのが馬鹿馬鹿しい程に多い。
そのため実質無限に蘇生することができ、どのような状況下でもリスポーンを繰り返すことでほぼ確実に生存できる。
また、不死殺しの定番である蘇生させずに拘束・封印することに対しても、後述のアクセサリーによって自動で死亡することでカバーしている。
エンブリオの欠点である低ステータス補正とレベルが上がりにくい点を【殺人姫】のレベルに依らない高ステータスでカバーしており、むしろ蘇生リソースを抑える点からレベルを低く抑えられること自体がメリットに転換されていると、非常にシナジーの高いビルドといえる。
弱点は他の攻撃スキルや斧術の技量はないので、攻撃手段が殴るか叩き斬るといった単純な物理攻撃しかないこと。
そのためエミリーのステータスと攻撃に対応できる存在に対しては互いに殺せない消耗戦となってしまう。
また、蘇生能力やメイン武器など戦闘手段がエンブリオに依存しているため、エンブリオを破壊されるか蘇生スキルを封印されると、強みが失われて一気に弱体化してしまう。
メインジョブ | 【殺人姫】(系統無し超級職) |
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サブジョブ | 不明 |
レベル | 528(合計レベル928) |
サブジョブは不明だが、合計レベルから分かるようにカンストはしていない模様。
【殺人姫(マーダー・プリンセス)】
系統無し超級職。エミリーのメインジョブ。
レベルによるステータスの伸びはかなり低いが、奥義の《屍山血河》によって全ステータスが最低1万以上になるSTR・AGI・END型のハイブリッド超級職。
就職条件は「近接武器で1万人以上の人間範疇生物(マスター・ティアン)を殺害する」というもの。
条件を満たすために狙って行動しても、殺人を続ける過程でまず討伐隊を組まれて仕留められるため、就くことは非常に難しい。
エンブリオ名 | 【魂食双斧 ヨナルデパズトリ】 |
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TYPE | アームズ系列 |
能力特性 | リソース収奪&貯蔵 |
到達形態 | Ⅶ |
紋章 | 交差する斧 |
エミリーの持つ超級エンブリオ。
形状は血のような色合いをした、片手で持てる大きさの二つの両刃斧。
能力特性はリソース収奪&貯蔵。
生物を殺傷した際に、経験値としてエミリーのジョブに入るリソースを回収・貯蔵し、エミリーが死亡すると貯蔵したリソースを還元して復活させる能力を持つ。
非常に強力な固有スキルであるがリソースのほとんどをスキルに費やしているため、ステータス補正は全て最低のG。
また、アームズ系列の超級エンブリオに見合った非常に高い強度と耐久力はあるが、武器としての攻撃性能はかなり低い。
- 赤いドレス
普段から身につけている赤いドレス。
マキナが手製で作った高性能防具であり、クリムゾン・スフィアでも燃やせない火炎耐性を始め様々な攻撃を受けても破損しない強固な防御力を備えている。
- 【ユーサネイジア(安楽死)】
マキナの作成アイテム。
血中を巡るナノマシン状の超小型アクセサリーであり、
『装備している』、『拘束系状態異常に掛かっている』という条件を満たした時に装備者を即死させる効果を持つ。
即死させる際の予兆を消せない(消す機能を積む余裕がない)という欠点はあるが、血中を常に循環しているため狙って破壊や強奪を行うことはまず不可能。
「拘束より死ぬ方が軽い」というエミリーの特性を活かすためのピンポイント装備である。
ジョブ
- 《屍山血河(デッド・レコード)》:パッシブスキル
【殺人姫】の奥義。エミリーの通り名の由来でもある。
人間範疇生物(マスター・ティアン)の討伐数と同じだけ全ステータスを上昇させる。
【殺人姫】の転職条件に「人間範疇生物(マスター・ティアン)の討伐数が1万人以上」があるため、最低でも全ステータスが1万は上昇する。
エミリーはこのスキルで全ステータスを3万以上上昇させている。
エンブリオ
- リソース収奪・貯蔵(名称不明):パッシブスキル
ヨナルデパズトリの固有スキル。
エミリーが殺めた生物のリソースを収奪し、ヨナルデパズトリ内に貯蔵する。
仮の値であるが、合計レベル100のティアンから限界まで吸った場合、ヨナルデパズトリは100のリソースを得ることができる。
このスキルで経験値となるはずのリソースも収奪するため、エミリーのレベルは本来達しているはずのレベルよりも低くなっている。
- 《適者生存》:パッシブスキル
ヨナルデパズトリの固有スキル。
エミリーが死亡した場合、ヨナルデパズトリに貯蔵したリソースを消費して瞬時にアバターを再構築する自動蘇生能力。
どのような状態で死亡しようが、デスペナ復活と同様のHPと状態異常を全回復した万全の状態で蘇ることが可能。
蘇生回数に制限はないため、リソースの貯蔵が尽きぬ限り何度でも蘇生し続けることができる。
蘇生に伴い消費されるリソースはエミリーの合計レベルによって変動し、合計レベルと同等のリソースが必要となる。(例:エミリーの合計レベルが500なら必要量は500)
ただし自害システムを使用して死亡した場合は蘇生できない。
また、スキル使用にはヨナルデパズトリを装備している必要がある。
- 自律操作(名称不明):パッシブスキル
ヨナルデパズトリの固有スキル。
ヨナルデパズトリが飛んで敵、もしくはエミリー自身を自動で攻撃する。
状態異常等でエミリーが動けなくなった際は自動で発動する。
エミリーのSTRが乗っていないため、威力はエミリー自身が振るった時よりも弱い。
- 《収穫セシハ夜天ノ摂…(ヨナルデパズトリ)》:アクティブスキル
ヨナルデパズトリの必殺スキル。エミリーにとってマイナス以上の「アウト」という判定が下された時に行使される。
詳細は不明だが広域殲滅型のスキルで、都市くらいなら滅ぼせる模様。
範囲は加減できず、使用条件として夜である必要がある。
また、ヨナルデパズトリが一本の時と二本の時で使用動作と威力が異なるらしい。
蒼白詩篇Ⅱ
カルディナの商業都市コルタナにて張葬奇のサポートのもと来訪。富裕層の所持していたタウラス・レオというモンスターを殺害したことで悪徳商人の怒りを買い彼らをボディガードごと殺害、エスカレートしていく殺戮を止めるために動くユーゴーと交戦する。地獄門による凍結を凍った自身を破壊してエンブリオのスキルで蘇生するという方法で突破し、ユーゴーを苦戦させる。
だが凍結と破壊のプロセスをブークリエ・プラネッターによって崩されて戦闘不能となり、AR・I・CAによって砂漠に捨てられる。
デ・ウェルミスの騒動終結後に地中のモンスターを吹き飛ばして復活、必殺スキルをコルタナに向けて行使しようとするが張葬奇の呼びかけによって中断、元のエミリーに戻って帰還した。
蒼白詩篇Ⅲ
訳あって封印珠を入手したティアンの親子を陰ながら支援し、張と共にエルトラーム号に乗船。キューコに探知されないよう一時的にログアウトしていた。再ログイン後、ドライフ正統政府に父を殺害されたドリスを救出、自動殺戮モードのまま彼女を抱き抱えて張に預けるという意外な行動を取る。
正統政府の軍人たちを血祭りに上げながらエルトラーム号を徘徊し、素性を知らずに近づいたフェイを攻撃、彼女の言葉を受け奮起したエルドリッジと交戦する。
始めこそ優位に立つも、準超級としての真価を発揮し始めたエルドリッジに徐々に押され始め、彼の必殺スキルで片方のヨナルデパズトリを破壊される。
ユーゴー以上の天敵と呼べるエルドリッジに追い詰められるが、張とラスカルの介入により事なきを得る。戦闘終了後は疲弊したのかラスカルも見たことがない状態となり、張に連れられて撤退した。