「ひィ!?妹様!?わ、私はサボってなくて、ただ虫取りに夢中になってただけで……あれ?ここって博麗神社だ。それに貴方、妹ちゃん様じゃないし……霧も晴れてるし。どういうこと!?」
「見たわ!見ちゃったわ!あれが……へーこーせかいの人たち!?」
曖昧さ回避
原作の「輝ける日の光」はこちら。→輝ける日の光
輝ける日の光とは、東方ロストワードにおけるサニーミルクの二つ名だが、同時に同作品におけるパラレルワールドのサニーミルクの二つ名となっている。この記事では主に後者の方を指す。
実装形態 | 恒常 |
---|---|
式 | 攻撃式 |
気質 | 日本晴れ |
拡散 | プラズマダスト |
集中 | 恒星砲 |
スペカ1 | 日符『アグレッシブブライト』 |
スペカ2 | 陽光『サンシャインブラスト』 |
ラスワ | 『ソーラーストーム』 |
概要
紅い霧に包まれた世界のサニーミルク。
汎異記号「A6」の世界線では紅霧異変が長期化しているが、このサニーミルクはその世界で紅魔館の妖精メイドを務めている。
本来ならば『紅霧異変』が終わった後に、紅魔館を出入りする姿が他の妖精らとともに確認されるようになるのだが、この世界のサニーミルクは異変現象が終わらないうちから目立った活動をしている。
原作の書籍「東方三月精」では「ある日、梅雨の時季に憂鬱で『ぐったり』していたサニーは雨が少ない紅魔館を別荘にするため、こっそりメイド妖精に紛れ込む」ことになる。しかしこちらのサニーは異変長期化の影響なのか少し事情が異なる。
自宅がある魔法の森が紅霧異変の影響でジメジメしていたのに嫌気が差したのか、快適そうな紅魔館に住むべく妖精メイドに紛れることにしたようだが、上手く抜け出すことができず、ついに咲夜に気づかれて見習い妖精メイドとして召し抱えられてしまった。
妖精メイドとしてはあまり気が利くわけでもないうえ、吸血鬼の弱点であるはずの『日の光』の妖精であるにもかかわらず『お嬢様の妹付きのメイド』に抜擢されたという。
あくまでもサニーにとって紅魔館は「別荘」であるため、紅霧異変のジメジメが終わったらさっさと帰るつもりらしいが、いつまで経っても異変が終わらないため帰るに帰れない状態が続いている。そのため本人はなんだかんだでそれなりに長く紅魔館の妖精メイドを続けている様子。
そしてメイドを続けているうちに、紅い悪魔と恐れられる主の気遣いと優しさに気付いたり、いつの間にかメイド長である咲夜に少し憧れるようになったらしい。
『お嬢様の妹』のことは「妹様」「妹ちゃん様」と呼んでいる。
L1世界線のサニーとは目の色が空色から紫色に変化している。服装も普段の服からメイド服に変わっているほか、虫取り用の網と籠を持ち、腰には太陽の形の折り紙を付けている。なお、背景有りの立ち絵では虫取り網を手放して紅魔館の隅の柱に隠れている。
A世界団に属するキャラでは異色の「楽曲」をモチーフに取り入れたキャラクターである。
「紅魔塔」200階のストーリーには登場しているが、メインストーリーで登場するかは不明。
プレイアブル化
実装形態 | フェス限定 |
---|---|
式 | 妨害式 |
気質 | 天晴れ |
拡散 | フェアリーズサンフラワー |
集中 | サニーデイコレクション |
スペカ1 | 日符『ダイレクトサンライト』 |
スペカ2 | 陽光『サンシャインニードル』 |
ラスワ | 『ソーラーストーム・ヴァーミリオン』 |
9月22日開催の『虫を採りにきただけなのに』フェスで姫虫百々世と同日に実装された。
結界異常「暗闇」を防御バフに変えられるほか、ほとんどの攻撃が1〜3ブーストでスタン効果(1ターン行動不能)を有するようになる。味方にも「暗闇」を配ってしまうルーミアや鬼人正邪とは相性が抜群。相手にクリティカル回避や防御デバフをかけてダメージを伸ばす妨害式らしい仕事もできる。
ただし「陽攻」に優れているにもかかわらず自分で陽攻のステータスを上げる手段が無いのがネック。
テーマ曲
サニーミルクのテーマ曲は、SOUND HOLICの「来光 -らいこう-」。原曲は「サニーミルクの紅霧異変」。
台詞の元ネタ
ショットは妖精大戦争の通常弾幕の再現。スペルカードも妖精大戦争からの採用。
勿論、原作の「東方紅魔郷」にはサニーミルクは登場しない(ただし三月精第2部1巻の番外編「酒三杯にして……」ではサニーが紅霧異変について「あの時は日光の妖精として不甲斐なかったわ」と言及している)。そのため、書籍「三妖精」で紅魔館に潜入した際のセリフをオマージュしている。
- 「メイドのふりをしていれば、住み放題!」→「とにかくメイドのふりをしていれば住み放題よ!」(第1話10ページ目)
- 「もっと堂々と歩きたいもんね!」→「それに折角の別荘、もっと堂々と歩きたいもんね!」(第1話9ページ目)
- 「メイドたちはいないわね?…よし!やった〜!大勝利!」→「ほら、メイドたちがいなくなった!今よ!」(第1話8ページ目)
- 「霧が晴れなきゃ憂鬱よ〜!」→「この季節は憂鬱だなぁ…いつものことだけど」(第1話2ページ目)
余談
気質は『天晴れ』。
ラストワード『ソーラーストーム・ヴァーミリオン』はその名の通りL1世界線のサニーミルクのラストワード『ソーラーストーム』の派生。なお「ヴァーミリオン」は朱色のことで、色彩規格では”鮮やかな黄みの赤”とされている。
紅霧異変の影響を受けたこのサニーミルクの存在は、A世界団の並行世界はあくまで「原作」ではなく「ひとつのパラレルワールド」であること、冬が終わらない世界の紫が紅魔塔のストーリーで言及していた「『様々な異変や騒動の関係者達』が"異変の影響を大いに受けたかたちで"出没する」事例の代表例とも言える。
元ネタ
このサニーミルクの元ネタは、『東方三月精 ~ Strange and Bright Nature Deity』の単行本第1巻で前述のようにメイド妖精に扮して紅魔館に潜入する展開があったことと、同書籍の付属CDに収録された楽曲「サニーミルクの紅霧異変」であると思われる。
「サニールチルフレクションの紅魔郷風アレンジと思いきや、完全に別の曲に乗っ取られてしまう曲です。熾烈な戦いが行われている紅魔館の脇で虫取りでもしている妖精の姿が見えます。いにしえのあの曲も妖精の手にかかれば……。」
(東方三月精 ~ Strange and Bright Nature Deity」1巻巻末のCD解説より)
また1巻のZUN氏のあとがきにも「CDに収録された3曲は妖精から見た紅魔郷、妖々夢、永夜抄のイメージで創りました」と書かれていて、このうち「妖精から見た紅魔郷のイメージ」を形にしたのではと考えられる。
テーマ曲も「サニーミルクの紅霧異変」のアレンジ曲を採用しているあたり、かなり徹底しているようだ。
ただメイド服のカラーリングとしてはスターサファイアのものに近い。ちなみに次の話である第2話「幽霊の憂鬱」ではルナチャイルドが虫取り網と籠を持っている。