糸杉柾宏による漫画作品。「チャンピオンREDいちご」に連載された、近親相姦をテーマとした作品。
大胆な性描写にもかかわらず、成人マークがついていなかったが、2011年(平成23年)4月14日、東京都と出版倫理協議会・出版倫理懇親会との会合において、規制対象になることがほのめかされたため、最終巻の6巻は初版のみで事実上の絶版となることが決まっている。
作品解説
あらすじ
気弱な美少年、葵ソラは母親と姉のアキ、双子の妹のナミの4人家族。
姉のアキをいつしか異性として意識するようになっていた矢先、同じ想いを抱いていたアキに誘惑され一線を越える。
同級生の澄弥可奈や、可奈に屈折した愛情を抱くナミをはじめ、クラスメート等の女子達ともなし崩しに関係を持つはめになり「いけないこと」が何なのかあやふやになっていくソラ。
しかしそんな中長らく姿を消していた父親の登場により、実は葵家の3姉弟は近親相姦のはての子だったという葵家の秘密が明かされ、ソラとアキとの関係も断たれる。ソラの決断は…
登場人物
葵ソラ主人公。
葵アキ3姉弟の長子。
葵ナミ3姉弟の末子。
澄弥可奈ソラの級友で、ナミの親友の少女。眼鏡を掛けたおとなしい少女で、常に丁寧語で話す。
「葵家の母親(養母)」
実母の双子の妹。仕事が忙しく留守がちで、アキとソラの関係に長らく気づかなかった。
「葵家の母親(実母)」
養母とは双子の姉妹で、実弟との間にアキら3人の子をもうけ、その後交通事故で死亡していた。
「葵家の父親」
無愛想で薄情に見える態度で、突如終盤現れたためソラやナミには嫌われている。
実は母親達の実弟。長姉と結ばれアキら3児をもうけたものの、風当たりの厳しさから姉や子を守るため長らく姿を消していた。 強引に見える態度は何でも自分1人で背負い込もうとする性格の裏返しであり、姉との関係により周囲から疎外されてきたため、同じ思いをさせたくないという親心からアキとソラを引き離した。登場時は既に末期の病であり、まもなく病死した。