「言うじゃないかね、小僧共(ホベンスエロ)」
CV:石井康嗣
巻頭ポエム
主よ、我々は
孔雀を見るような目つきで
あなたを見る
それは期待と、渇仰と
恐怖に似た底知れぬものに
縁取られているのだ(28巻)
概要
身長190cm 体重87kg 8月28日生まれ
破面・No.103
ラテン系ダンサーのような服装の男。着ている装束の腕部にはステージ衣装のようなフリンジがある。
一人称は「吾輩」。一護を敬意を込めて「坊や(ニーニョ/Niño)」、ネルを「嬢ちゃん(ベベ/Bebé)」、そして葬討部隊に対しては侮蔑の意を込めて「小僧共(ホベンスエロ/Jovenzuelo)」と呼んでいる。
愛称?は「ドン・パニーニ」(本人曰く「何だその美味しそうな名前は!」)。
やけに高いテンションと、スベりまくる言動で一護とネルをドン引きさせる。事情を知らないネルが「数字は2ケタまで」と説明したこともあって、勝手に3ケタの数字を名乗っている、2ケタの数字持ちよりずっと格下の、変な雑魚のオッサンと思われていた。
が、雑魚どころか実は彼の正体は、元十刃の「十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)」であった。
崩玉によって彼以上の実力を持つ破面が生まれたために、理不尽にも十刃の権限を剥奪された。その上、番号も3桁にまでされてしまっていたのだが、その実力は全く衰えてはいない。
小説によれば元第3十刃でネリエルの先代の十刃だったとのこと。(破面篇では、ある意味後任とも戦ったことになる)
卍解しないと勝てないほど強いのも納得の強さである。
その強さや帰刃の(人間に近い)姿から最上級大虚という説もある。
破面篇
蹴り技と風を主体とした戦法で一護を圧倒し、『月牙天衝』すら弾き返す強さを見せつけた。
「十刃でもない相手に一々卍解していられない」という理由で卍解しないという縛りプレイをする一護に怒り、帰刃を発動。
帰刃の力で圧倒されながらも一向に本気を出そうとしない一護と横槍を入れてきたネルに業を煮やし、ネルを攻撃。咄嗟に一護がネルを守るために卍解を発動したのを見ると、一護の怒りのツボはネルにあると見抜き、挑発のために更にネルを攻撃する。
思惑通りに一護が本気を出すが「悪いが、見せてやれるのは一瞬」と半ば勝利宣言のような挑発をされた上に、完全虚化の月牙天衝によって暴風男爵ごと両断され、宣言通りに一瞬で決着をつけられてしまった。
戦闘後、ネルの唾液で治療され一命をとりとめる。
一護の強さを認め、同時にその優しさと甘さを見抜いた彼は、わざと邪険に一護を追い払い、すぐ側まで迫ってきていた葬討部隊を迎撃。その際「坊や、甘さ(チョコラテ)はここに置いて行け」と、心の中で一護に檄を飛ばして葬討部隊に立ち向かい、それ以降消息不明になっていた。
その後、ザエルアポロの保管庫に彼らしきシルエットがぶら下がっていたが…。
千年血戦篇
まさかの再登場。マユリの部下として再登場した。
ザエルアポロの保管庫にぶら下がっていた遺体の一人は彼だったようで、マユリによりゾンビ化させられる形で蘇生。(上記の経緯から、葬討部隊はザエルアポロの命令で動いており、最初からドルドーニなどの敗北した十刃落ちの回収を目的としていたようである。)
生前の自我は残っているものの、マユリに逆らうと電撃でお仕置きされるので、嫌々従っている様子ではあるが、実力も健在であり、ジゼルにゾンビ化された死神たちを蹴散らす活躍をする。
一護と再戦できることを夢見ながら頑張っている。
小説でも登場。一護が銀城を倒したことを知り、同じ人間を倒すとは、もはや坊やではなくなったなと評した。第二十一章においてネリエルと破面篇の出来事について会話、そこでネリエルがネルだと知り狼狽。直後に已己巳己巴の攻撃を受けたことで帰刃しネリエルやハリベル、そしてクールホーン、ミニーニャ、リルトット、キャンディス、バンビエッタ、グリムジョー、ルピ、ナジャクープと共闘する。
帰刃:『暴風男爵(ヒラルダ)』
解放すると脚部に竜巻を模った鎧と、肩の部分に猛獣の角のような鎧が形成される。脚部の鎧の足首の部分から伸びた煙突状の突起から先端部が蛇のような形をした竜巻を発生させ、蹴撃に合わせて打ち出して攻撃する。斬魄刀を完全に抜かなくても解放可能。
解号は「旋れ『暴風男爵』(まわれ『~』)」
- 「男爵蹴脚術(バロン・プンタピエス)」
相手の攻撃を蹴りで御する技。上段・中断・下段の三種があり、高さによって使い分ける。
- 「単鳥嘴脚(エル・ウノ・ピコテアル)」
解放後に使用。鳥の嘴を模した風を発生させ、それを纏った蹴りを繰り出す技。
- 「双鳥脚(アベ・メジーソス)」
解放後に使用。単鳥嘴脚を無数に発生させる技。