概要
このゲームを一言で言い表すとSF版または宇宙版バイオハザードである。
プレイヤーは25世紀の修理工アイザック・クラークとなって魑魅魍魎と化した宇宙採掘船USG Ishimuraから生き延びて脱出することを目指す。作品ではバイオハザード4へのオマージュが所々見受けられるが、本作の最大の特徴は残酷且つ斬新な部位切断である。
本作の敵であるネクロモーフは体や頭を打つのでは倒すことが出来ず手足又は触手を撃ってバラバラにすることで初めて倒すことが出来るのである。腕を撃てば攻撃力が下がり足を撃てば速さが遅くなる、という点を生かして戦うことになる。またUSG Ishimuraの船内では行く先に無数の死体が多く転がっているが、これらもいつ奴らになって襲ってくるのかわからないので事前にバラバラにする必要がある。
上述のようなゲームシステムが評判を呼び世界的な人気作となったが、やはりその残酷なシステムであるがために物議を醸し、発売が見送られた国も少なくない。
特に日本と中国ではゲームの根幹を成している部位切断と死体損壊は一切変更できないためローカライズは不可能となった。残酷描写について世界で一番厳しいと言われるドイツも当初は発売しないつもりだったが無事に販売されている。
日本では前述のとおり日本語版が発売されなかったが、Amazon等のインターネット通販や秋葉原のTRADERS等の海外ゲームソフトを取り扱っている店などを利用すれば北米版やアジア版が買うことが出来て日本国内仕様のXbox 360、PLAYSTATION 3で問題なくプレイできる。Windows版も販売されていて、有志による日本語化MODが開発されている。更にニコニコ動画やYouTube等の動画投稿サイトによって日本における知名度と高い人気を博した。なお、アジア版でのタイトルは「絶命異次元」である。
多くの論争を呼びながらも国際的な名声を勝ち得たため続編が作られるようになった。09年には前日談であるデッドスペースエクストラクションが、11年には2作目が発売された。このうち日本語版でプレイできるのはデッドスペースエクストラクションだけで、こちらは部位切断以外大きな変更が施されて販売されている。
物語
時は25世紀。地球のあらゆる資源が枯渇し、人類は新たな資源を求めて宇宙へと進出していた。ある時、 惑星イージス7で資源を採掘していた採掘艦USG Ishimuraからの通信が途絶え、原因の調査と修理の為にエンジニアである主人公アイザック・クラーク(Isaac Clarke)、女性技術士ケンドラ・ダニエルズ(Kendra Daniels)、ザック・ハモンド(Zach Hammond)らのUSG kellionの乗組員達が派遣された。
途中トラブルに遭いながらも何とかUSG Ishimuraに到着したが、そこは何故か閑散としており生存者の気配はなかった。そして修理を始めようとした途端、見るのもおぞましい禍々しい容姿を持つ化け物達の襲撃に遭い、アイザック達は離れ離れになってしまう。USG Ishimuraはネクロモーフと呼ばれる奴らが跋扈している血と狂気に塗れた悪夢のような迷宮と化していた。アイザックは残された仲間たちと僅かな生存者たちの助けを借りながら戦って生き延びなければならなかった…。
登場人物
アイザック・クラーク(Issac Clarke)
本作の主人公である(しがない)エンジニア。会社CEC(Concordance Extraction Corporation)によってUSG Ishimuraの修理のために派遣された。プレイ中は常にマスクをかぶっており、彼の素顔を見られるのはOPとEDの2回だけである。その独特なヘルメットの形によりネタキャラ扱いされている。ちなみに43歳。結構いい歳であるにも関わらずパシリなエンジニアである。
普段は無口だが戦闘や攻撃を受けた時、ゲームオーバーの時には叫び声を発する。ゲームオーバーでのアイザックはドアに挟まれてバラバラになる、真空間で酸欠状態になり窒息、敵によって体をずたずたに引き裂かれてたり頭を食われる等グロテスクながらコミカルな描写もあるが人によっては嫌悪感を覚えることがある。特にラスボスにおけるゲームオーバー時のアイザックの姿はみんなのトラウマである。
主にプラズマカッター等の工具を使って迎え撃つが、一番の最大の武器は素手、特に足だったりする。
続編でも主役を張っており、こちらはよくしゃべる。
ニコル・ブレナン(Nicole Brennan)
主人公アイザックの元恋人でUSG Ishimuraの乗組員。OPでは助けを求めるような内容のビデオをアイザックに送っており、それがアイザックがUSG Ishimuraへ派遣された理由の一つとなっている。アイザックはUSG Ishimuraを修理しつつニコルを探すこととなる。
本作の最重要人物で、終盤におけるどんでん返しな展開、そしてみんなのトラウマな結末を担当している。内容についてはネタバレなので詳しく説明できないが、各章のタイトルがフラグとなっている。
ケンドラ・ダニエルズ(Kendra Daniels)
アイザックとともにUSG Ishimuraに派遣された女性技術士。ハッキング等のネットワーク技術に秀でているが、意見の違いから同行しているハモンドとしばしば衝突している。ネクロモーフの襲撃に遭ってからはヒステリックな言動を吐くこともある。
終盤では衝撃的な役割を担うことになる。
ザック・ハモンド(Zach Hammond)
アイザックとケンドラを率いるアフリカ系の男性警備員で修理班のリーダーを務める。当初はUSG Ishimuraの修理が本来の任務だったが、ネクロモーフに遭遇してからは生き残った仲間達と共に脱出を目指すようになる。いかなる時でも冷静な判断やリーダーシップを崩すことがないが、ケンドラとは意見が噛み合わず言い争いになることが度々ある。彼もまた本作の核心を示唆するような怪しい発言をする。
見事なスキンヘッド(つまりハゲ)の持ち主で、日本では「ハゲモンド」と呼び間違えられることがある。
関連イラスト
関連項目
プラズマカッター…1作目から登場している主要武器の一つ
シャベリンガン…2作目で登場した主要武器の一つ
バイオハザード4…本作の元ネタ。この作品に強いリスペクトが込められている。
外部リンク
DEAD SPACE公式サイト (英語)
DEAD SPACE まとめwiki (日本語)
DEAD SPACE批評…海外ゲーム情報サイトGAME LIFEより。本作のご購入の際はどうぞご参考に。